ブラジルの金融市場動向 Weekly Report

2017年1月4日
ブラジルの金融市場動向 Weekly Report
【2016年12月24日~2016年12月30日の推移】
【1】先週の回顧
【ブラジル・レアル 為替推移】 (2016年12月2日~2016年12月30日)
クリスマス時期に当たり、為替市場は全般的に商いが
閑散になりました。それでも年末には海外投資家からの
買いフローが見られたため、ブラジル・レアルは対米ドル、
対円で上昇しました。
債券市場では利下げ観測の強まりによって、金利は小
幅に低下しました。
経済指標面では財政収支や失業率が発表されました。
42
(円/レアル)
(レアル/米ドル)
円/レアル(左軸)
40
レアル
2.6
レアル/米ドル(右軸、上下反転)
38
2.4
2.8
35.97
36
3.0
34
3.2
32
3.4
3.26
30
高
安
3.6
28
12/2
12/9
12/16
3.8
12/30
12/23
※四捨五入の関係で数値とグラフの目盛りが一致しない場合があります。
【2】今週の見通し
今週の市場動向は、来週に予定されているCopom(金
融政策委員会)での利下げ幅に対する思惑に支配され
ると思われます。経済活動が低迷する中で、昨年末には
歳出シーリング法案が可決したほか公的年金改革の政
府原案が発表されるなど、構造改革への取り組みが進捗
していることから、市場では利下げ幅が拡大すると見込ま
れています。GDP(国内総生産)や景況感などの指標か
らは大幅な利下げによる景気支援が望まれますが、利下
げによる投資資金の流出からレアル安となる可能性には
注意が必要です。
引き続き、財政健全化の動向や、テメル政権の財政再
建の実行力が注目されています。公的年金支給年齢の
引き上げや社会保障改革など国民に痛みを強いる緊縮
策には各方面から反発も予想されますが、政権が財政健
全化を着々と進めることができれば、海外からの投資も活
発になると見込みます。
【ブラジル 金利推移】
13.0
(2016年12月2日~2016年12月30日)
(%)
2年国債
12.5
12.0
11.5
11.09
11.0
10.5
10.0
12/2
12/9
12/16
12/23
12/30
【3】主要経済指標
発表日
12/27
12/27
12/29
1/10
1/11
1/11
発表頻度
毎月
毎月
毎月
毎月
毎月
毎月
期間
2016年11月
2016年11月
2016年11月
2016年11月
2016年12月
--
指標名
基礎的財政収支(億ブラジル・レアル)
純債務対GDP比
全国失業率
小売売上高(前年同月比)
インフレ率(前年同月比)
SELICレート
データ
-391
43.8%
11.9%
----
(参考)前回
396
43.7%
11.8%
-8.2%
6.99%
13.75%
(出所:ブルームバーグより大和投資信託作成)
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