ブラジルの金融市場動向

2016年12月26日
ブラジルの金融市場動向 Weekly Report
【2016年12月17日~2016年12月23日の推移】
【1】先週の回顧
【ブラジル・レアル 為替推移】 (2016年11月25日~2016年12月23日)
クリスマス休暇を控えて主要国通貨の動意が乏しい中、
大きなリスクイベントが見当たらずレアルの買い戻しが進
みました。一方、週次の中央銀行サーベイでは、ブラジ
ルのGDP(国内総生産)成長率見通しが下方修正され、
市場ではブラジルの経済成長に対して悲観的な見方が
強まりました。
ブラジル中央銀行が公表した四半期インフレ報告でも
成長率見通しが下方修正され、中央銀行は景気支援の
ため金融緩和を強化する用意があることを示唆しました。
加えて、発表されたインフレ率が低下し、市場予想を下
回ったことで、中央銀行が利下げペースを加速させると
の期待が高まり、金利が低下しました。
40
(円/レアル)
(レアル/米ドル)
円/レアル(左軸)
38
レアル
2.8
35.85
レアル/米ドル(右軸、上下反転)
36
2.6
3.0
34
高
3.2
32
3.4
3.27
30
3.6
28
安
3.8
26
11/25
12/2
12/9
4.0
12/23
12/16
※四捨五入の関係で数値とグラフの目盛りが一致しない場合があります。
【ブラジル 金利推移】
【2】今週の見通し
今週は、景況感などの経済指標が発表される予定です。
市場は、年末年始の休暇のため動意に乏しいと思われま
す。来年にかけてインフレ率が低下する見込みであること
や足元のインフレ率が落ち着きつつあることで、市場では
景気下支えのための政策金利の引き下げが予想されて
います。
引き続き、財政健全化の動向や、テメル政権の財政再
建の実行力が注目されています。公的年金支給年齢の
引き上げや社会保障改革など国民に痛みを強いる緊縮
策には各方面から反発も予想されますが、政権が財政健
全化を着々と進めることができれば、海外からの投資も活
発になると見込みます。
13.0
(2016年11月25日~2016年12月23日)
(%)
2年国債
12.5
12.0
11.5
11.17
11.0
10.5
10.0
11/25
12/2
12/9
12/16
12/23
【3】主要経済指標
発表日
12/21
12/27
12/27
1/2
発表頻度
毎月
毎月
毎月
毎月
期間
2016年12月
2016年11月
2016年11月
2016年12月
指標名
インフレ率(15日締め、前年同月比)
基礎的財政収支(億ブラジル・レアル)
純債務対GDP比
ブラジル製造業購買担当者指数(PMI)
データ
6.58%
----
(参考)前回
7.64%
396
44.2%
46.2
(出所:ブルームバーグより大和投資信託作成)
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