第54回中学生作文コンクール 秋田県 湯沢市立皆瀬中学校 大切なパートナー 生命保険文化センター賞 一学年 阿部 成美 自 分 の〝 将 来 〟 に 対 し て 考 え る 人 は 大 勢 い ま す。 し か し、 マ イ ナ ス 面 に つ い て 考える人はあまりいないように私は思います。 例えば病気や事故等についてはどうでしょうか。それらを他人事のように と ら え 、 自 分 は 病 気 に か か ら な い 、 事 故 や 災 害 に 遭 遇 し な い ―― そ ん な 変 な 思 いこみが人にはあるように思います。 だ か ら 自 分 自 身 が マ イ ナ ス の 出 来 事 に 直 面 す る と 、そ の 対 策 が で き て お ら ず 、 慌てることが多いのではないでしょうか。実際、私もそうでした。私は祖母の 入院で自分の身内も病気になることを思い知らされました。そしてそれと同時 に将来に対する準備の大切さ、保険の有り難さを学びました。 私の祖母の入院は突然の出来事でした。今まで健康で過ごしてきた祖母が 病 気になるという事実に私は戸惑いました。さらに祖母が手術を受けることを 親 か ら 聞 き、 祖 母 の 病 気 が か な り 深 刻 で あ る こ と を 知 り、 私 は 青 ざ め ま し た。 そして今まで考えたこともない祖母の病気が私の心に重くのしかかってきました 。 私は不安で不安で仕方がありませんでした。 祖母が入院してから、私は何度もお見舞いに病院に通いました。入院中の 祖 母が早く回復できるよう、何でもしてあげたいと私は思いました。 私 が お 見 舞 い に 病 院 に 行 く と 、そ こ に は い つ も 沢 山 の 人 が い ま し た 。 あ る 日 、 何気なく病院の会計窓口でお金を支払っている人を見ていて、私はふと疑問に 思いました。 病 院 で 診 察 し て も ら う と お 金 が か か り ま す 。 祖 母 の 入 院 費 や 手術代はどの くらいかかっているのでしょうか。 以前、社会の授業でアメリ カ で は 病 気 に な る と 莫 大 な 医 療 費 が か か る と 教 え て も ら い ま し た 。 そ の た め 、 病 院 に 行 け な い 人 も い る そ う で す。 日 本 で は 公 的 医 療保険制度が整っているので、自己負担があるものの、医療費は少なく抑え られるそうです。 し か し、 そ う は い っ て も、 祖 母 の 場 合、 長 期 間 入 院 し、 手 術 も し て い ま す。 かなりの費用がかかっているように私は思いました。 もちろん、祖母が元気になるのなら、いくらお金がかかってもいいと思います 。 たった一人しかいない大切な祖母です。祖母の命に値段はつけられません。 そ れ で も、 も し、 祖 母 の 入 院 費 や 手 術 代、 お 金 が 足 り な い よ う で し た ら、 私 は (公財) 生命保険文化センター 第54回中学生作文コンクール 今までためていた自分のお小遣いをその費用の足しにしてほしいと思いました 。 すると、親が保険に入っているから、心配しなくてもいい、と私に保険のこと を教えてくれました。私はこの時、初めて保険の存在を知りました。 未 来 へ の 安 心 ―― そ れ が 保 険 の よ さ で は な い か と 思 い ま す 。 し か し 、 私 達 は 保険に対して軽い抵抗感をもちます。その理由は目に見えないものに対して お 金 を 支 払 う か ら で す。 普 通、 お 金 は 自 分 の 欲 し い も の に 対 し て 支 払 い ま す。 しかし、保険は目に見えないものにお金を支払うことになります。だから私達 は 軽 い 抵 抗 感 を も つ の で は な い で し ょ う か 。 そ し て 自 分 だ け は 大 丈 夫 ―― そ の ように自分の未来に対して変に過信すると、保険に対して向き合うことができ ないように思います。 し か し 、〝 絶 対 〟 と い う の は な い と 私 は 思 い ま す 。 実 際 、 私 も 祖 母 の 入 院 で その〝絶対〟はないことを思い知りました。 〝 未 来 へ の 安 心 〟 の 投 資 ―― そ れ が 保 険 だ と 私 は 思 い ま す 。 そ し て 〝 も し も 〟 の事に対して私達は常に準備しておくべきだと思います。また、だからこそ 私 達 は 将 来 の〝 も し も 〟に 対 し て 、もっとしっかりと向き合うべきだと思います 。 保 険 の 活 用 は 自 分 の 意 識 の も ち 方 次 第 だ と い え る の で は な い で し ょ う か。 保 険 は 自分の人生の大切なパートナーです。 (公財) 生命保険文化センター
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