算数科における平成 28 年度授業改善プラン 算数科における平成27 年度授業改善プランの検証 今年度より1年生から習熟度別少人数指導体制を通して、学習内容を理解できるよう工夫して いる。学習効果測定では、今年度は目標値の差が縮まり、5・6 年生は目標値を上回る成果が出 た。 領域別正答率をみると、前年度と比べて 4 年生は区の平均を下回っているが、5・6年生は 上回っている。今後も、基礎的・基本的な知識・技能の定着を図るために、きめ細かい学習指導 に取り組む必要がある。 算数科における調査結果及び学習結果の分析 内容別結果 ○「計算の復習」 、 「基礎的な問題」については、4・5・6 年生は理解している。 の分析 ○4年生は、単純な計算問題や基礎的な問題は理解しているが、身近にある物の長さ や重さを推測することができない。図形の性質に関しても理解力が低かった。 ○5年生は、全体的に理解力が平均を上回っていた。しかし、身近にある物の面積を 推測するところが著しく劣っていた。 ○6年生は、数の概念が定着されていないため、割合の問題の理解力に課題が見られ る。 ○5・6 年生は、教科の正答率が目標値を上回っているが、4 年生は下回っている。 観点別結果 ○4 年生はどの項目についても、区の平均を下回っている。 の分析 ○5 年生はどの項目についても、区の平均を上回っている。 ○6年生は、数量関係が、区の平均を下回っている。 ○基礎的・基本的な知識・技能を身に付けさせ、自信をもって学習に取り組めるよう にさせるとともに、 「算数は楽しい」 「算数は面白い」と感じるように、算数的活動 を充実させる必要がある。 調査結果及び学習成果に基づいた授業改善のポイント 1、 基礎的・基本的な知識・技能を確実に身に付けさせる。 ※学年間で内容を重複させたり、反復(スパイラル)させたりして取り組む。 ※毎週木曜日の朝学習、週 1 回放課後の補習等で取り組む。 ・計算力をつける。 ・定規、分度器、コンパス等を自在に活用できるようにする。 2、 数学的な思考力・表現力を育てる。 ・既習事項を使って考えられるようにする。 ・言葉や数、式、図表、グラフ等を使って考えを表現し、伝え合えるようにする。 ・根拠を明らかにし、筋道立てて考えられるようにする。 3、 算数的活動を通して、意欲的に学習しようとする態度を育てる。 ・具体物の操作を通して図形の感覚を身に付けさせる。 ・日常生活に根ざした算数の力を身に付ける。 算数科の授業改善策 1、 基礎的・基本的な知識・技能を確実に身に着けさせる。 ※計算力をつけるために…ステップアップ学習プリント等を活用する。 低 ・数カードやフラッシュカードを使い 10 の合成分解を確実に身に付けて、繰り返し計 算練習をさせ、暗算ができるようにする。 ・計算カードを使い、繰り返し計算練習をさせる。 中 ・簡単な四則計算が速く正確にできるよう、計算練習を繰り返しさせる。 ・フォローアッププリント(家庭学習も位置付ける)に取り組み、確実に理解をさせてい く。 高 ・整数の四則計算だけではなく、小数や分数、百分率の計算等が正確に速くできるよ うに、計算練習や小テストをさせる。当該学年に限らず、既習の計算についても繰り 返し練習をさせる。 ・グラフや表を読み取る機会を増やし、読み取る力を確実に身に付けさせる。 ※定規、分度器、コンパス等を自在に活用できるようにする。 中 ・定規、分度器、コンパスの使い方を常に確認し、いろいろな場で使い慣れる。 高 ・図形の定義を考えながら、定規、分度器、コンパスを使って、作図できるようにする。 2、数学的な思考力・表現力を育てる。 ※問題を解く前に解答を見積もらせ、見通しをもたせる。 低 ・10 までの合成分解をしっかりと身に付けさせるためフラッシュカードを活用する。また、 9+12 をするときに、9→10、12→10 のように計算するのに簡単な数字に置き換え、 答えが 10+10=20 に近いものになるということを意識して計算する習慣を身に付けさ せる。 ・絵図、アレイ図、テープ図等を基に考えるようにさせる。 中 ・低学年と同じように、計算する際は計算しやすい数字に置き換えて見当をつけてから 計算することで、出た答えが正しいかどうか判断できるようにさせる。 ・テープ図、線分図、数直線を自在に使えるようにする。 高 ・一つの問題から複数の解き方を考えることができるようにさせる。 ・自分の考えを数直線や2本の数直線を組み合わせた図、表、グラフ等を使って分かり やすく説明できるようにさせる。 3、算数的活動を通して、意欲的に学習しようとする態度を育てる。 ・子供の興味を引き出すような問題を提示したり、教材を開発したりする。 ・具体物、半具体物を操作する等の体験を多く取り入れる。 ・身の回りにあるものを教材教具として取り入れたり、生活に活かす場面を多く作ったりす る。 ・言葉、数、式、図、数直線を自在に用いて問題を解くことができるように、あらゆる場で 指導していく。
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