学習メモ

数学Ⅱ
ラジオ
学習メモ
第 43 回
第 3 章 三角関数 [三角関数]
三角関数の性質 ⑴
講師
水谷信也
周期性の活用
三角関数が周期関数であることはすでに学び
ました。ここでは,さらにいくつかの三角関数
の性質を学びます。
学習のポイント
① 三角関数の周期の再確認
② θ+ 360°× n の三角関数 (n は整数 )
③ −θの三角関数
三角関数の周期の再確認
周期 ⇨ グラフを描いたとき,何度ごとに同じ形を繰り返しているか。
y = sinθ,y = cosθの周期は 360°
y = 2sinθ,y = 2cosθの周期は 360°
y = sin2θ,y = tanθの周期は 180°
▼
θ+ 360°
× n の三角関数(n は整数)
角θ+ 360°× n の動径と角θの動径は一致する。
sin(θ+360°×n) = sinθ
cos(θ+360°×n) = cosθ
tan(θ+360°×n) = tanθ
例
(1) sin390°
= sin(30°+360°×1) = sin30°=
(2) cos765°
= cos(45°+360°×2) = cos45°=
問1
1
2
1
2
次の三角関数の値を求めなさい。
(1) sin405° (2) cos750° (3) tan420°
− 98 −
高校講座・学習メモ
数学Ⅱ
43 三角関数の性質 ⑴
−θの三角関数
角−θの動径 OP' は,角θの動径 OP と x 軸に関して対称の位置にある。
sin(−θ) =− y =− sinθ
y
cosθ
sinθ
cos(−θ) = x = cosθ
1
−y
y
tan(−θ) =
=− =−tanθ
x
x
P(x,y)
θ
−1
sin(−θ) =− sinθ
cos(−θ) = cosθ
O
−1
tan(−θ) =− tanθ
−θ
1
x
P'(x,−y)
cos(−θ)
例
(1) sin(−45°
) =− sin45°=−
(2) cos(−60°
) = cos60°=
sin(−θ)
1
2
1
2
▼
問2
次の三角関数の値を求めなさい。
(1) sin(−60°) (2) cos(−30°) (3) tan(−45°)
(3) tan(−45°) =− tan45°=− 1
(3) tan420°= tan(60°+ 360°× 1) = tan60°= 3
(2) cos(−30°) = cos30°=
3
2
(2) cos750°= cos(30°+ 360°× 2) = cos30°=
(1) s in(−60°) =− sin60°=−
1
2
(1) sin405°= sin(45°+ 360°× 1) = sin45°=
問 1・解答
問 2・解答
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