インドネシア:MEMR 大臣 IUP 更新規定の改正を計画 2016 年 9 月 15 日掲載 9 月 9 日付けの地元報道によると、エネルギー・鉱物資源省(MEMR)は、省令 No 77/2014 の改訂を提 案して、鉱山採掘企業の鉱業事業許可(IUP)の早期更新を図りたいと計画している。MEMR 大臣は、政府 規制の改訂は、鉱業部門の投資環境の改善にとって必要であるとした。 現行規制によると、鉱山採掘企業は、その IUP 満了わずか 2 年前にしか、許可の延長申請をすることが できない。しかし、例えば Freeport Indonesia 社では、現在の IUP は 2021 年に失効するが、同社は Papua での坑内掘り鉱山開発や東 Java の銅製錬所での数 10 億 USD の投資案件があり、その投資の確実性を得 るためには、2019 年より早い段階での IUP の延長申請が必要だとしている。 一方、MEMR 大臣は、今回の改訂案は、米国の巨大企業 Freeport McMoRan Copper & Gold Inc.社の 地元子会社である Freeport Indonesia 社への対応のためではないとした。 MEMR 鉱物石炭総局長は、省令 No 77/2014 の改訂提案のための工程表は、未だ設定していないとし た。また、前大臣時代にも、大統領に対して同様の提案をしたが、大統領の承認は得られなかったとした。 更に、同総局長は、理想的には、鉱山会社の IUP 延長は、石油や天然ガスの事業会社の場合と同様の扱い として、期限切れの 10 年前には取得できるのが好ましいとした。 (石炭開発部 辻 誠) おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確 な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとら れた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の 図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願 い申し上げます。
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