ICMA 2017 年石炭価格 現在の価格水準に留まると見込む

インドネシア:ICMA 2017 年石炭価格 現在の価格水準に留まると見込む
2016 年 9 月 8 日掲載
8 月 31 日付けの地元報道によると、インドネシア鉱業協会(IMA)およびインドネシア石炭鉱業協会
(ICMA)は、2017 年の石炭価格は、現在の水準(60~67 USD/トン)に留まるとした。
IMA 会長は、インド・韓国・日本などの需要が依然として低迷しており、2017 年は価格上昇があった
としても大幅ではなく、
石炭価格は現在の水準に留まるだろうとした。
石炭価格はここ数カ月間上昇中で、
高品位炭では年初 53 USD/トンが約 66 USD/トン(過去 2 カ月で 20%上昇)となり、主に中国の生産削減政策が
影響している。現在の価格水準にて、国内の石炭採掘業者は利益を享受しており、小規模石炭採掘業者は、
石炭価格低下時には操業を一時停止したが、現在は、再開準備を行なっているとした。
ICMA 会長は、2017 年の石炭価格は、現在の水準から動きはなく、大幅な価格上昇はないだろうとし
た。また、過去 2 カ月の石炭価格上昇にて、国内石炭採掘業者は石炭価格を楽観視しているとした。更に、
現在開発中の新石炭火力発電所は 2019 年あるいは 2020 年までに完成し、国内石炭市場は将来的には拡
大するだろうとも付け加えた。また、2019 年までの 35,000 MW 発電計画では、その約 50%は石炭火力発
電所であり、石炭需要を後押しするだろうと指摘した。
ICMA 会長は、2020 年の国内需要は、現在の約 90 百万トンが 170 百万トンまでに増加するとした。また、
国内市場における石炭の需要増が、最終的に石炭価格を上昇させるとも付け加えた。
(石炭開発部 辻
誠)
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