インドネシア:パキスタン向けの石炭輸出の可能性 2016 年 9 月 8 日掲載 8 月 27 日付けの地元報道によると、合弁会社 China-Hub Power Generation Company Limited は、パ キスタン Baluchistan の Hub 川河口の北方に、石炭火力発電所(発電能力 660 MW×2、石炭は海外より輸 入)を建設している。石炭輸入では、桟橋の制限による停泊制限、接岸可能船の大きさ、石炭取扱インフラ の脆弱、輸入貨物取扱の未経験などの懸念事項があるという。 石炭輸入先は、南アフリカおよびインドネシア、あるいはどちらか一方となり、年間約 3.8 百万トンを輸 入する計画で、積出港から発電所までは外航船(OGV、Supramax、Panamax および Capesize)を予定し ている。主要積出港は、南アフリカでは Richards Bay、インドネシアでは東 Kalimantan 州 Samarinda 地区(複数の石炭会社から供給)が考えられ、インドネシアの供給元には、火力発電所が必要とする石炭 品質が求められる。石炭積替作業では、6 月から 9 月のモンスーン時期にはその影響を受ける。 なお、2 月 25 日付けの地元報道によると、パキスタンは国内の火力発電事業向けに、インドネシア炭の 調達可能性を探っているとあり、また、3 月 1 日付けの地元報道によると、インドネシア石炭鉱業協会 (ICMA)は、石炭会社 6 社に対して、パキスタンの火力発電所への石炭供給を提案していた。(いずれも、 2016 年 3 月 10 日掲載分) (石炭開発部 辻 誠) おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確 な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとら れた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の 図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願 い申し上げます。
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