インド：ロシアにて石炭・鉱物開発 2016 年 9 月 8 日掲載 8 月 25 日付けの地元報道によると、中国との競争で、インドは今後数十年間の燃料確保に向けて、ロシア商品市場への投資拡大を計画している。この戦略の一環として、また、商品の低価格状況から、インドは、ロシアでの石炭分野・鉱物分野での共同開発を提案した。商工省(Ministry of Commerce and Industry)産業政策推進局(Department of Industrial Policy and Promotion)の秘書を中心とするチームは、インドのロシア石炭分野・鉱物分野へ積極的に投資するとした。商工省は、インドは、ロシアにおける石炭分野・鉄鉱石分野の共同開発への関心を表明し、両国は、協力可能性がある地域に関する情報交換に合意したとした。ロシアでの石炭分野での投資は、2013 年 20 億 USD 以上が、現在は 10 億 USD 以下レベルと急減している。投資激減の理由は、石炭価格の低下と、ロシア国内石炭会社の高コスト体質であり、大型投資がないため、ロシアは、国際市場での競争力を失っている。インドは、この状況を将来に向けたチャンスと捉えており、既に、石油・天然ガス部門では、ロシアへ大型投資を行なっており、将来もその投資の増額を計画している。 (石炭開発部辻誠) おことわり：本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。