マーケットウィークリー - みずほ投信投資顧問株式会社

情報提供資料
マーケットウィークリー
2016年8月8日
先週の動向(2016年8月1日~2016年8月5日)
【株式】~国内は下落・米国は上昇~
•国内株式相場は下落しました。週初は、円高の進行に一服感
がみられたことから上昇しました。週央は、国内債券相場の
急落や、日銀の上場投資信託(ETF)の買入れによる株価下
支え効果は薄いとの見方が一部に広がったことなどから下落
しました。しかし、その後、米国株式相場の上昇などから買
われる場面もあり、下落幅を縮小させました。
•米国株式相場は上昇しました。週初は、原油安を受けて、エ
ネルギー関連銘柄や好業績銘柄が売られ、下落しました。週
央から週後半にかけては、6月製造業受注の結果が軟調であっ
たことなどから上値の重い場面があったものの、原油価格の
回復やイングランド銀行(BOE)の政策金利引き下げに加え、
7月雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を上回ったこと
などから上昇しました。
日経平均株価とNYダウの推移
(円)
21,000
(2015年8月6日~2016年8月5日) (ドル)
21,000
20,000
20,000
19,000
19,000
18,000
18,000
17,000
17,000
16,000
16,000
15,000
14,000
13,000
日経平均株価:左軸
16,254.45円(▲314.82円)
15,000
NYダウ:右軸
18,543.53ドル(+111.29ドル)
13,000
12,000
15/8
15/11
16/2
14,000
16/5
*( )内は前週末比。
【債券】~国内・米国ともに下落~
•国内債券相場は下落(金利は上昇)しました。週初は、前週
末の日銀金融政策決定会合においてマイナス金利幅を据え置
いたことや、10年物国債の入札結果が不調であったことから
大きく下落しました。週央から週後半にかけては、原油価格
の回復などから下落する場面があったものの、BOEの政策金
利引き下げによる欧米主要国の長期債上昇が国内債券市場に
も波及したことなどから上昇しました。
•米国債券相場は下落(金利は上昇)しました。週初は、前週
末の急上昇による反動からとみられる売りや大規模起債が市
場に伝わったことなどから下落しました。週央から週後半に
かけては、BOEの政策金利引き下げにより、米国債券相場も
上昇したものの、7月雇用統計の結果を受けて、米国経済に対
する安心感が広まり、下落しました。
12,000
16/8
(年/月)
10年国債利回りの推移(日本・米国)
(%)
(2015年8月6日~2016年8月5日)
3.0
2.5
米国国債
1.589%(+0.135%)
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
日本国債 ▲0.100%(+0.095%)
▲ 0.5
15/8
15/11
16/2
16/5
【為替】~米ドル・ユーロともに下落~
•米ドルは対円で小幅に下落しました。週初は、7月米雇用統
計などの主要経済指標の発表を控え、持ち高調整とみられる
円売り・米ドル買いが進行しました。週央から週後半にかけ
ては、国内株式相場の下落などから、円買い・米ドル売りと
なりました。週末は、7月米雇用統計の結果を受けて、米ド
ル買いの展開となりました。
•ユーロは対円で下落しました。週初は、米国の主要経済指標
発表を控え、円売り・ユーロ買いとなりました。週央から週
後半にかけては、国内株式相場の下落やBOEの政策金利引き
下げなどにより、円買い・ユーロ売りとなりました。
•豪ドルは対円でほぼ横ばいとなりました。週初から週央にか
けて、国内株式相場の下落などから円買い・豪ドル売りが優
勢となりました。その後は、豪州準備銀行(RBA)が政策金
利を引き下げたものの、主要先進国対比で豪州金利が高い水
準で推移していることや、日銀の追加金融緩和期待が後退し
ていないことなどから豪ドルは対円で下げ幅を縮小させまし
た。
*( )内は前週末比。
16/8
(年/月)
主要通貨の対円レートの推移
(円)
150
140
(2015年8月6日~2016年8月5日)
円安
ユーロ 113.00円(▲1.07円)
130
120
110
100
米ドル 101.82円(▲0.25円)
90
円高
80
豪ドル 77.56円(▲0.10円)
70
15/8
15/11
16/2
*( )内は前週末比。
16/5
16/8
(年/月)
出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。
※上記グラフは、将来における日経平均株価、NYダウ、10年国債利回り(日本・米国)および主要通貨の対円レートの推移を示唆、保証するも
のではありません。
※最終ページの「当資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。
1/3
今後の見通し
【国内株式】~底堅い展開~
【米国債券】~軟調な展開~
7月米雇用統計の非農業部門雇用者数が市場予想を上回
る内容であったにも関わらず、円安が小幅にしか進まな
かったことは懸念材料となるものの、日銀のETF買入れ
期待が国内株式相場を下支えし、底堅い展開が想定され
ます。
7月雇用統計の強い結果を受けても、市場は年内利上げの
可能性を完全には織り込んでおらず、利上げ観測を背景と
した軟調な展開が想定されます。また、7月小売売上
高(12日)や8月ミシガン大学消費者信頼感指数(12
日)の内容に注目が集まります。
【米ドル/円】~上値の重い展開~
【米国株式】~もみ合いの展開~
7月米雇用統計の結果を受け、米国経済への安心感が広
がっているにも関わらず、円安が小幅にしか進まなかった
ことから、米ドルは対円で上値の重い展開が想定されま
す。今週は、日銀金融政策決定会合における主な意
見(7/28-29開催分、8日)や7月米小売売上高(12
日)、8月ミシガン大学消費者信頼感指数(12日)が発
表の予定であり、注目が集まります。
7月雇用統計の結果を受けて、米国経済への安心感が広
がっていることは、米国株式相場の下支え要因となりま
すが、一方で市場には割高感が出てきていることからも
み合いの展開が想定されます。また、今週は12日に7月
小売売上高や8月ミシガン大学消費者信頼感指数が発表
される予定であり、米国経済の堅調さを裏付ける内容に
なるか注目が集まります。
【ユーロ/円】~上値の重い展開~
【国内債券】~方向感を探る展開~
BOE が 政 策 金 利 を 引 き 下 げ た こ と で 、 欧 州 中 央 銀
行(ECB)への追加緩和期待が高まっており、ユーロは
対円で上値の重い展開が想定されます。また、今週は12
日に4-6月期独実質GDPが発表予定であり、注目が集ま
ります。
8日に発表される日銀金融政策決定会合における主な意
見(7/28-29開催分)が今後の日銀の金融政策を占う
うえで重要なものとなっており、方向感を探る展開が想
定されます。内容が金融緩和政策の縮小懸念を強める内
容であった場合、国内債券相場は下落することが想定さ
れます。
主な経済指標・イベントなど
先週の結果・今週の注目材料
c
経済指標・イベント
国
1(月)
米国
市場予想:
53.0
結果:
52.6
前回:
53.2
豪州
豪州準備銀行(RBA)政策金利
市場予想:
1.5%
結果:
3(水)
欧州
6月 小売売上高(前月比)
市場予想:
0.0%
結果:
4(木)
豪州
6月 小売売上高(前月比)
市場予想:
0.3%
結果:
4(木)
英国
イングランド銀行(BOE)政策金利
4(木)
米国
市場予想: ▲1.9%
結果:
1.5%
0.0%
0.1%
0.25%
前回:
1.75%
前回:
0.4%
前回:
前回:
(前月比、万人)
60
(%)
10
7月 ISM製造業景況感指数
2(火)
市場予想: 0.25%
米国 雇用統計
(2011年7月~2016年7月、月次)
0.2%
0.50%
修正:
失業率(左軸)
-9
修正:
--
修正:
--
非農業部門雇用者数(右軸)
8
40
7
30
6
20
10
修正:
--
5
修正:
--
4
11/7
12/7
13/7
前回: ▲1.0%
14/7
15/7
0
16/7
(年/月)
6月 製造業受注(前月比)
結果: ▲1.5%
50
修正: ▲1.2%
8(月)
日本
7月 景気ウォッチャー調査
8(月)
日本
日銀金融政策決定会合における主な意見(7/28-29開催分)
9(火)
中国
7月 消費者物価指数(CPI)
10(水)
日本
6月 機械受注
12(金)
独
12(金)
米国
7月 小売売上高
12(金)
米国
8月 ミシガン大学消費者信頼感指数
米労働省が発表した7月の雇用統計は、非農業部門雇用
者数が前月比25.5万人増(市場予想同18万人増)、失
業率が4.9%(市場予想4.8%)となりました。
出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問
が作成。
※上記は、将来における雇用統計の推移を示唆、保証するものでは
ありません。
※主な経済指標・イベントは作成日時点のものであり、予告無く変
更されることがあります。
4-6月期 実質GDP
※最終ページの「当資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。
2/3
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