*グローバル投資環境 No.1347* ご参考資料 髙木証券投資情報部 3月の勢いは続かず。総じて予想を 中国4月の経済指標~ 下回る 2016年5月16日作成 *中国では14日までに4月の主な経済指標が出揃った。 ▼鉱工業生産及び小売売上高(前年比,%) ・鉱工業生産(前年同月比) +6.0% [市場予想+6.5%,3月+6.8%] ↓小売売上高 ・小売売上高(前年同月比) +10.1% [市場予想+10.6%,3月+10.5%] ・固定資産投資(年初来前年同月比) +10.5% [市場予想+11.0%,3月+10.7%] ↑鉱工業生産 ▼固定資産投資(年初来前年比,%) ・貿易収支+455.6億米$ [市場予想+400億米$,3月+298.6億米$] ・消費者物価(前年同月比)+2.3% [市場予想+2.3%,3月+2.3%] ▼貿易統計(10億米ドル) ・生産者物価(前年同月比)-3.4% [市場予想-3.7%,10月-4.3%] 中国の月次統計では、多くの経済指標が、年によって春 節の時期が異なることによるイレギュラーを排除する必要 から1-2月の累計で発表されるが、小売売上高は1-2月 累計の+10.2%から3月は+10.5%へ、鉱工業生産は12月累計の+5.4%から3月は+6.8%にそれぞれ加速、中国 景気底入れの兆しとして注目されていたが、4月は先に述 べた通り、小売売上高が+10.1%、鉱工業生産も+6.0% と、3月を下回る伸びにとどまり、勢いは持続しなかった。 こうした中、生産者物価の下落率が3月の4.3%から、4月 は3.4%に縮小し、2014年12月以来の小さな落ち込みに とどまったことは、数少ない明るい点といえる。 年明けから2月の中旬にかけて、中国景気の先行きに 対する懸念を背景に、原油などの価格が大きく下落したこ とは記憶に新しい。総じて冴えない結果に終わった4月の 中国経済指標は、原油など商品市況や一部の資源国通 貨にとってはネガティブな材料だが、市場心理は2月の半 ばをボトムに大幅に改善しているため、その影響は限られ そうだ。 (文責:勇崎 聡) ▼物価と政策金利(%) ↓消費者物価 ↓政策金利 4.35% 生産者物価↑ ▼WTI原油先物(米ドル/バレル) 1/1 (中国国家統計局、中国人民銀行及びBloombergのデータより髙木証券作成) 《ご注意いただきたいこと》当資料は投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資の最終決定はご自身でなさるようお願い いたします。当資料は信頼できると思われる各種データに基づいて作成されていますが、その正確性・完全性を保証するものではありませ ん。株式、債券、投資信託等は、価格の変動や発行者の信用状況の悪化等により投資元本を割り込むおそれがあります。また、当資料の いかなる部分も一切の権利は髙木証券に帰属しており、電子的または機械的な方法を問わず、いかなる目的であれ、無断で複製または転 送等を行わないようお願いいたします。 当社で取り扱う商品等へのご投資には、当該商品等の契約締結前交付書面、上場有価証券等書面、目論見書、お客様向け資料等をよく お読みください。 商号等:髙木証券株式会社 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第20号 【広告審査済】 加入協会:日本証券業協会 髙木証券インターネットホームページ:http://www.takagi-sec.co.jp/
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