JRほすぴたる8月号を更新しました。

第183号(2016 年 8 月1日号)
発行責任者
編集/発行
事 務 部 長
JR仙 台 病 院
地域医療連携室
TEL 022−266−9671
院 是
高度で良質な医療と心のこもった患者サービスで地域社会に貢献し、
調和のとれた企業立病院をめざします。
調 和
∼ 基本方針∼
1.高度かつ良質な医療を提供し、地域医療機関との機能連携を強化して企業立病院として社会貢献します。
当院は医療機能評価の
認定を受けています
2.プライバシーの尊重と最善のアメニティに配慮し、安心と満足が得られる快適な療養環境を整備します。
3.全スタッフが一丸となって心のこもった患者サービスを提供します。
4.日々研鑽に努め、責任を持って仕事に携わる質の高い医療人を育成します。
5.医療環境の変化に対応できる健全な医療経営に努めます。
じょうみゃくけっせんそくせんしょう
外
蔡
科
医師
熊本地震で、改めて注目されたエコノミークラス症候群ですが、正式には下肢深部
静脈血栓症という疾患で、合併症として、血栓が血流に乗って肺動脈に流れ込む肺塞
栓症が有名です。最近、両者をまとめて、静脈血栓塞栓症と呼ばれるようになりました。静脈血栓塞栓症に
対する新しい治療が開始されたので紹介したいと思います。
本疾患では、大量の血栓により、広範な肺塞栓症が生じ、心機能、肺機能低下が認めら
れる重症例には手術治療を行う事もありますが、多くの場合、血栓形成を阻止する薬物を
用いた抗凝固治療が主な治療となります。従来は、ヘパリンの静脈内投与とワーファリン
内服による抗凝固治療が行われていましたが、薬理効果が過剰となると、脳
出血や消化管出血などの危険があり、不十分となると、血栓症の再発や増悪
が懸念されるため、
定期的な採血を行い、
厳密に用量調節する必要があって、
管理が煩雑でした。また、納豆菌がワーファリンの効果発現に影響するため、患者さんに食材
の制限を強いるなどの難点がありました。
2014 年 10 月に、心房細動の治療薬であった NOAC と呼ばれる経口抗凝固薬が、本疾患の治療に有効
であることが明らかとなり、2015 年 10 月までに、3 種の NOAC が認可され、臨床応用されるようにな
りました。NOAC の特徴は、ヘパリン投与が必ずしも必要ではなく、発症から 1∼3 週間以降は、用量調
節が不要という点にあります。定期的な採血や食材の制限など、患者さんの負担もなくなり、
安全かつ簡便に管理することができるようになります。当科では、すでに、2015 年 1 月か
ら NOAC による治療に切り替え、良好な結果が得られています。
今回、静脈血栓塞栓症に対する新しい治療を紹介しました。静脈血栓塞栓症で薬物治療を受ける際の参考に
して頂ければ幸いです。但し、対象疾患は、あくまで、静脈血栓塞栓症と心房細動です。他の疾患でワーフ
ァリン治療を行っている場合には、変更できませんので、ご注意ください。
JR仙台病院 ホームページアドレス
http://jrsendai-hospital.jp/
JRほすぴたる第 183 号
新
介
紹介
の紹
フの
ッフ
タッ
スタ
療ス
医療
任医
新任
よろしくお願いします
舟生 岳晴(ふにゅう たけはる) 内 科:担当部長
出身地:神奈川県
趣味:特技
海、天体
紹 介 : 前任地は、柴田郡の川崎病院でした。仙台の中心部に異動し慣れるのに時間が
かかりそうです。私の専門は内分泌ですが生活習慣病全般に対応致します。
『
告・・・・感染委員会(ICT)主催・・・・
報告
』報
会』
習会
講習
策講
対策
染対
感染
『感
7月13日・14日・15日の 3 日間 標準予防策(スタンダードプリコーション)∼全て
の職員が感染対策をとれるために∼ というテーマで講習会を行いました。
参加人数は約 160
名 感染とは微生物や真菌、ウイルスといった病原性微生物が体内に侵入し、定着・増殖し生
体に何らかの病的変化を起すことをいいます。標準予防策の具体策として「手指衛生」があり
擦式アルコール製剤を使用した消毒方法を皆さんで実施しました。手洗い後、ブラックライトで確認すると洗い
残しがあることがわかりました。医療社員はもちろんですが病院に勤務する一般社員にも参考になる内容でした。
「
施
実施
」実
練」
訓練
防訓
消防
「消
7月23日 院内スタッフ約 60 名の参加により消防訓練を実施しました。エアースト
レッチャーを使用した搬送訓練、防火扉、防火シャッター、排煙設備
の取扱い、消火用散水栓放水訓練、消火器による消火訓練、屋外避難
用滑り台の使用方法など協力会社を含め参加者は実際の災害を想定し
訓練に取り組みました。今後も災害を未然に防ぐと同時に「患者さま
の安全」を守るため意識して活動を行います。
7月 23 日「入院中の患者さまのご回復を願い」今年で28 回目を迎え開催しました。
エントランスホールには多くの患者さまとご家族が集まりました。若い織 姫(新田看護師)
と彦 星(瀧澤看護師)の司会で始まり、七夕の歌を皆さんで合唱、演目として病院スタッフによる「サ
ックス&ピアノデュオ」と「ピアノソロ」の楽器演奏、JR仙台支社演芸クラブによる楽しい「ものまねシ
ョー」
、また元気いっぱい 「はねっこすずめ連」による「すずめ踊り」が披露されました。少しでも入院中
の患者さまに七夕の雰囲気を味わっていただきたいとスタッフは手作りで頑張りました。病室に戻る患者さ
まに笑顔が届けられた和やかな会でした。
【お知らせ】
日時
場所
千葉 さくら
ヴァイオリン ・ 大野 瑞穂
平成28年8月29日(月)
当院エントランスホール
ピアノ コンサート
15:00∼
入場無料
ぜひご来場ください。