第269回 医 療 連 携 医 科 研 修 会 * 演題:抗血栓療法患者に歯科

研修会概要
第269回
医 療 連 携 医 科 研 修 会
* 演題:抗血栓療法患者に歯科治療を行う時どうするか? -特に抜歯を中心に 抗血栓療法を施行されている患者において、歯科治療とくに抜歯は「術後に血が止
まらない」ことがあるため、以前より歯科医師に敬遠されがちな処置でした。そこで
抜歯後の異常出血を避けるため、一昔前は歯科医がかかりつけ医に抗血栓薬の休薬を
一方的にご依頼するということが恒常的に行われていました。しかし、抗血栓薬の休
薬によるリスクがクローズアップされたことから、2010 年「抗血栓療法患者の抜歯
に関するガイドライン」が発行され、休薬せずに抜歯することが推奨されるようにな
りました。その後、NOAC(新規抗凝固薬)が次々と市場に出回るようになり、また
も歯科界に困惑が広がりましたが、多施設の調査で少しずつデータが蓄積され、2015
年に発行されたガイドラインの改訂版では同薬についての記載も追加されました。
今回の講演会では、まず循環器内科大渕医長より抗血栓療法および治療薬について
解説していただき、続いて歯科の立場から最新のガイドラインの解説と抗血栓療法患
者の抜歯の実際について、口腔科の伊藤よりお話ししたいと思います。(文責
<都立大塚病院案内図>
伊藤)