東京大学原子核科学研究センター 清水 則孝 博士 【日時】

東京工業大学
科学技術創成研究院先導原子力研究所
「平成28年度第14回先導原研コロキウム」
「平成28年度第5回千葉研究室セミナー」
「第3回つばめラウンジセミナー」
大規模殻模型計算による
核準位密度の微視的記述
Microscopic Description of Nuclear Level Density
by Large-Scale Shell-Model Calculations
講師 :
清水 則孝 博士
東京大学原子核科学研究センター
Dr. Noritaka Shimizu
Center for Nuclear Study, the University of Tokyo
日時 : 平成28年8月17日(水) 15:00~16:30
場所 : 大岡山北2号館(先導原子力研究所) 6階会議室
(どなたでもご参加いただけます。)
核準位密度は、原子炉用核データ計算や元素合成r過程の理解
など様々な応用に必要な基本的な物理量の一つである。原子核
殻模型計算は、微視的に準位密度を求める有望な手法の一つで
あるが、中重核領域に適用するためには、計算量の面で困難がつ
きまとう。
本研究では、大規模並列計算機に適した殻模型計算コードを開
発し、確率的固有値密度推定法を組み合わせることによって、中
重核の準位密度を得ることを可能とした。さらに、低励起状態を良く
記述できる現実的相互作用を構築することにより、ニッケル58の準
位密度のパリティ非依存性を微視的に記述することに初めて成功
した。本講演では、これらの成果を紹介すると共に、応用の方向を
探りたい。
問合せ先:石塚 知香子 (千葉研究室
03-5734-2955)