すぐに使える学校情報 学力向上ワンポイント情報 指導法改善に向けて(国語) ~平成27年度鹿児島学習定着度調査の結果から~ 義務教育課 小学校 平成28年1月に実施した鹿児島学習定着度調査の結果では,小学校5年生国語科の平均通過率は, 51.7%で,このうち「基礎・基本」の問題については57.1%,「思考・表現」の問題は40.3%と,「基 礎・基本」「思考・表現」ともに課題が見られました。特に,説明的文章の読み取りを中心に「読むこ と」に課題が見られることから,複数の文章や図,表,写真等を関連付けながら,課題を解決するため に読むことの授業改善が必要です。今回は,出題された問題を用いて授業改善のポイントを紹介します。 【大問6の活用】 授業改善のための3ポイント 県教育委員会では,子供の考えや意見が生かされ,子供が活躍する魅力ある授業や確かな学力の定着 を図るための質の高い授業の創造を目指して,①「目標の明確化と学習課題の工夫」,②「見通しと振 り返りの活動の重視」,③「主体的・協働的な学習活動の工夫」を授業改善の3ポイントとして設定し ています。 目標の明確化と 学習課題の工夫 必然性のある 学習課題を設定 します。「誰に,何を, どのような方法で説明 するのか,そのために は必要な情報はどのよ う な も の か 。」 な ど 具 体的な課題を提示しま しょう。 主体的・協働的な 学習活動の工夫 課題に沿って,自分 の考えや意見をまとめ, 根拠を明らかにしなが らペアやグループで説 明し合い,目標に沿っ て考えを練り上げます。 また,相互交流の際, 考えを広げたり,深め たりするような発問の 工夫を行い,子供自身 が情報を選択し,活用 する場面を作りましょ う。
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