ご参考資料 マーケットフォーカス (NYダウ) 2016年7月号 市場概況・今後の見通し 【6 月の市場概況】(NYダウ・米ドル/円) 2016年7月8日 NYダウ(米ドルベース)・米ドル/円レートの推移 (2011年6月末~2016年6月末) (米ドル) 20,000 NYダウは、上昇しました。 NYダウは、月前半はFRB(米連邦準備理事会)の早期利上げ観測の後退などを好感し て底堅く推移しました。月後半は、英国の国民投票でEU(欧州連合)離脱派が勝利したこ とで大幅に下落したものの、英中央銀行の緩和観測などを受けて持ち直しました。 18,000 米ドル/円は、円高・米ドル安となりました。 米ドル/円は、米国の早期利上げ観測が後退したことや英国民投票においてEU離脱派 が勝利したことを受けてリスク回避姿勢が強まり、一時100円台後半まで円高・米ドル安 が進みました。 12,000 NYダウ(米ドルベース) ◆ 16,000 14,000 10,000 (円) 130 120 米ドル/円 110 【今後の見通し】(NYダウ・米ドル/円) 米国の2016年1-3月期の実質GDP(国内総生産)成長率(確報値) ※1 は伸びが減速しま した。米景気は、エネルギ ー部門などの投資縮小や外需の低迷による輸出の鈍化など が重石となり生産活動※2は伸び悩みが見られるものの、一方で雇用・所得環境の改善な どを背景に個人消費※3や住宅投資※4などが堅調に推移していることから、全体として緩 やかな回復基調は続くと見ています。(※1:2ページ目の左図参照、※2:3ページ目の左 図参照、※3:4ページ目の左図参照、※4:5ページ目参照) NYダウは、FRBの早期利上げ観測の後退や底堅い原油価格動向、企業買収や自社株 買いなどの動きなどが下支えとなる一方、先行きの企業業績への根強い懸念などが相 場の重石となるため、上値が重い展開となる見込みです。 米ドル/円は、日銀の根強い追加緩和観測などが下支えするものの、米国の早期利上 げ観測の後退や日本の経常黒字拡大、英国のEU離脱や米大統領選挙などの不透明感 の強まりを背景にリスク回避機運が高まる可能性があることから、当面は値動きの荒い 展開を見込みます。 100 ◆ 90 80 70 11/6 【 6 月のマーケッ トデータ】 NYダウ(米ドル) 米ドル/ 円 12/6 13/6 6月末 5月末 17,929.99 17,787.20 102.91 110.94 14/6 騰落率 15/6 最低 16/6 (年/月) 最高 0.80% 17,140.24 18,011.07 ▲7.24% 100.76 110.63 ※対顧客電信売買相場仲値(本邦営業日ベース)、為替の騰落率はプラスは円安、マイナス(▲)は円高 ◆【 7 月の予想レンジ 】 NYダウ(米ドル) 16,000-18,000 米ドル/ 円 90円-110円 (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成) 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 1/8 ご参考資料 米国経済① ○2016年1-3月期の実質GDP(国内総生産)成長率(確報値)は前期比年率+1.1%と2015年10-12月期の同+1.4%から伸びが減速した。 ○5月の失業率は前月比0.3%改善の4.7%。一方、同月の非農業部門雇用者数は前月比で3万8,000人増加と5年8ヵ月ぶりの低い伸びとなった。 雇用状況 実質GDP成長率寄与度(前期比年率換算) (2011年1-3月期~2016年1-3月期、四半期) (%) 6 (万人) 50 (2011年6月~2016年5月、月次) (%) 10 4 40 9 2 30 8 0 20 7 -2 10 6 -4 公的需要 民間在庫品 民間企業設備 民間住宅 民間最終消費支出 非農業部門雇用者数前月比(左軸) 実質GDP成長率 -6 11/1Q 12/1Q 5 0 純輸出* 失業率(右軸) 4 -10 13/1Q 14/1Q 15/1Q *純輸出 = 財貨・サービスの輸出 - 輸入 ※1Qは1-3月期を意味し、例えば11/1Qは2011年1月から3月の3ヵ月間を示す。 ※季節調整済み (出所)米商務省のデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 16/1Q (年/期) 11/6 12/6 13/6 14/6 15/6 (年/月) ※16/4、16/5は暫定値。 ※季節調整済み (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成) 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 2/8 ご参考資料 米国経済② ○5月の鉱工業生産は前月比▲0.4%と2ヵ月ぶりにマイナスとなった。 ○6月のISM(米供給管理協会)製造業景況指数は前月比+1.9ポイントの53.2、同非製造業景況指数は前月比+3.6ポイントの56.5となった。 鉱工業生産指数 (%) 2 ISM景況指数* (2011年5月~2016年5月、月次) 110 (2011年6月~2016年6月、月次) 65 前月比(左軸) ISM製造業 鉱工業生産指数(右軸) ISM非製造業 60 1 100 55 0 90 50 80 -1 11/5 12/5 13/5 14/5 15/5 16/5 (年/月) ※季節調整済み (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成) 45 11/6 12/6 13/6 14/6 15/6 16/6 (年/月) *ISM景況指数:ISM(米供給管理協会)が発表する企業の景況感を示す景気転換の 先行指標。購買担当責任者に前月と比較しどう変化したかをアンケート調査し結果 を指数化したもので、50を景気の拡大・後退の分岐点としている。 (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成) 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 3/8 ご参考資料 米国経済③ ○5月の小売売上高は前月比+0.5%と2ヵ月連続のプラスとなった。 ○6月の消費者マインド(確報値)は前月比▲1.2ポイントの93.5と2ヵ月ぶりに低下した。 消費者マインド * 小売売上高 (%) 3 (2011年5月~2016年5月、月次) (億米ドル) 4,600 (2011年6月~2016年6月、月次) 100 2 4,400 90 1 4,200 80 0 4,000 70 -1 3,800 60 3,600 50 11/6 前月比(左軸) 小売売上高(右軸) -2 11/5 12/5 13/5 14/5 15/5 16/5 (年/月) ※季節調整済み (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成) 12/6 13/6 14/6 15/6 16/6 (年/月) *消費者マインド(ミシガン大学消費者信頼感指数):米ミシガン大学が調査・発表し、 1966年を100として指数化したもの。 (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成) 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 4/8 ご参考資料 米国経済④ ○4月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数(全米20都市)は前年同月比+5.4%と伸び率は前月からほぼ横ばい推移となった。 ○5月の住宅着工件数は前月比▲0.3%の年率換算116.4万件、同月の中古住宅販売件数は前月比+1.8%の年率換算553万件となった。 住宅価格* (%) 20 住宅着工件数と中古住宅販売件数(年率換算) (2011年4月~2016年4月、月次) 190 (万件) 140 前年同月比(左軸) (2011年5月~2016年5月、月次) (万件) 600 住宅着工件数(左軸) 住宅価格(右軸) 中古住宅販売(右軸) 180 15 10 120 550 100 500 80 450 400 170 5 160 0 150 -5 140 60 130 16/4 (年/月) 40 -10 11/4 12/4 13/4 14/4 15/4 *住宅価格:S&P/ケース・シラー住宅価格指数(全米20都市) ※季節調整済み (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成) 11/5 12/5 13/5 14/5 15/5 350 16/5 (年/月) ※季節調整済み (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成) 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 5/8 ご参考資料 米国経済⑤ ○2016年1-3月期の企業利益(年率換算)は前年同期比▲4.3%と、減益となった。 ○NYダウのPBRは、過去10年(2006年6月末~2016年6月末の日次データ)における平均近辺の水準にある。 NYダウの実績PER*1とPBR*2 企業利益(年率換算) (兆米ドル) 2.5 (2006年1-3月期~2016年1-3月期、四半期) (倍) 25 (2006年6月末~2016年6月末、日次) 実績PER10年平均(左軸) 実績PER(左軸) PBR10年平均(右軸) PBR(右軸) (倍) 7 2.0 20 6 1.5 15 5 1.0 10 4 0.5 5 3 0.0 06/1Q 08/1Q 10/1Q 12/1Q 14/1Q 16/1Q (年/期) ※1Qは1-3月期を意味し、例えば06/1Qは2006年1月から3月の3ヵ月間を示す。 ※季節調整済み (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成) 0 06/6 08/6 10/6 12/6 14/6 2 16/6 (年/月) *1:実績PER(株価収益率) = 株価 ÷ 1株当たり当期純利益 *2:PBR(株価純資産倍率) = 株価 ÷ 1株当たり純資産額 ※実績PER10年平均、PBR10年平均はグラフ期間の日次データを使用して算出 (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成) 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 6/8 ご参考資料 米国金利・為替 ○6月の米10年国債利回りは、英国の国民投票でEU離脱派が勝利したことを受けて投資家のリスク回避姿勢が強まり、低下した。 ○6月の米ドルは、英国民投票でのEU離脱派勝利を背景に英ポンド、ユーロに対して上昇した。一方、対豪ドルでは下落した。 対米ドル為替 10 年国債利回り (%) 5 (2013年6月末~2016年6月末、日次) オーストラリア 米国 ドイツ 日本 4 (米ドル) 1.75 (2013年6月末~2016年6月末、日次) 米 ド ル 安 1.50 3 1.25 2 1.00 1 0.75 0 米 ド ル 高 英ポンド ユーロ 豪ドル -1 13/6 13/12 14/6 14/12 15/6 15/12 16/6 (年/月) (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成) 0.50 13/6 13/12 14/6 14/12 15/6 15/12 16/6 (年/月) (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成) 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 7/8 ご参考資料 【ご留意事項】 ●当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。 ●ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。 ●投資信託は値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクを伴います。)に投資しますので基準価額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるもの ではありません。ファンドの運用による損益は全て投資者の皆様に帰属します。 ●投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではありません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保 護基金の保護の対象ではありません。 ●当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。また、今後予告なく変更される場合があります。 ●当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示唆あるいは保証するものではありません。 ●当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開発元もしくは公表元に帰属します。 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 8/8
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