報告書

別紙様式2
平成27年度学術研究推進経費による研究成果概要報 告 書
ヴァイオリンにおけるエチュード(練習曲)と教本の体系化
~学習中期から後期の基礎力再構築を目的として~
プロジェクトの名称
(研究題目・重点設備名
)
経費の種類
☑若手教員研究支援
□研究推進重点設備
※ 該 当 す る も の に レ を記入してください。
研 究 期 間
報告者(代表者)
氏名・所属・職名
平成
27年
10月
~
平成
□研究推進設備修繕
28年
3月
長岡聡季・岩見沢校・特任准教授
プロジェクト担当者
成
果
の
概
要
エチュード(練習曲)の楽譜及び、指導教本は国内外で様々に出版されているが、その量は膨
大であり、全ての資料について網羅し、その適正な用途を明らかにするような「体系化」は行
われていない。本研究の目的は、膨大な資料を細部にわたり研究し、実際にそれを教材とした
授業を行うことで、それらが実際の演奏に於いてどのような効果をもたらすのかを明らかにす
ることである。
本研究計画は当初より2年間(4期)にわたる期間を必要としており、今年度10月より開始され
た本研究では、主に第1期に相当する部分の研究を行い、成果を上げた。
第1期にあたる平成27年度では、エチュードや教本等を購入し、詳細な分析を開始した。研究
をより普遍的なものとするため、現段階では国内で入手が不可能、あるいは困難なものはなる
べく研究対象から除外するよう留意し、一部の資料は既に教材として学生に与えている。
続く第2期以降の概要を述べる。
第2期では、筆者自身がその資料に目を通し、実際に演奏し、期待される効果に対して仮説を
立てる。
第3期は、研究者の研究室に在籍しているヴァイオリンの演奏を専攻とする学生5名(平成28年
度より増加する可能性が高い)に研究モデルになってもらい、レッスンやディスカッションを
通して、それぞれの文献が示すエチュードや指導法が、学生の技術向上にどのような形で効果
をもたらしたかを統計する。
第4期は、出版されているエチュードや教本に問題点がないかを考察する。筆者の推測では、
それらの教材には合理的な技術の習得の妨げになるような必要以上の長大さ、複雑さがある可
能性がある。問題のある作品については、筆者自らが作品を改訂し、新しい楽譜を作成し、新
体系の教本として出版することを最終的な目標とする。
成 果 の 公 表 の 状 況
【著書】
【学術論文】
教育現場で活用可能な分野等
この研究は、国内のみならず、海外にて弦楽器の指導を行っている指導者に対しても有益をも
たらす。生徒が抱えている問題点に対し、体系化されたエチュードの中から適正なエチュード
を選択し練習させることで、合理的に問題の解決を図ることが出来るからである。
配付可能な
資料の有無
無
ダウンロード
可能な
ドキュメント
無
問い合わせ先
責任者:長岡聡季
電 話:0126‐ 32-1387
FAX
:
mail :[email protected]