日本のCO2排出量の増加 地熱発電へ 12T0273W Sri Lestari 日本のCO2排出量 表 1 各温室効果ガス排出量の推移(1990〜2012 年度、単位:百万トン) 2012 年度の CO2排出量は 12 億 7,600 万トン 基準年比で 11.5%の増加、 前年度比で 2.8%の増加となった 業務その他部門→ 前年度比 8.9% 増加 家庭部門 → 前年度比 7.8% 増加 図 1 電源種別の発電力量と二酸か炭素の排出量 出所:環境省『2013 年度(平成 25 年度)の温室効果ガス排出量(速報値)について』) 原子力発電の停止→火力発電の増加→CO2排出量の増加 地熱発電へ… 理由(1) 原子力発電よ りも二酸化炭 素の排出が 少ない ↓ クリーンな エネルギー 図 2電源別の二酸化炭素排出量 出典:今村栄一・長野浩司、電力中央研究所報告、平成 22 年 7 月 理由⑵ 太陽発電や風力発電に比べて、地熱発電は天候や季節に影響を受けないため、 設備利用率が高く、安定した電力供給源 理由(3) 日本の地熱資源 量はアメリカ、イ ンドネ シアの次ぐ、 世界 3 位である しかし、 1990 年〜2011 年にかけて日本 の地熱発電設備 容量変化は約 2 倍しかない 図 3 地熱発電設備容量の変化 出典:BP 統計 2012 をもとに作成 日本で地熱発電の普及していない原因 ⑴ 国立公園や国定公園など国が指定する自然公園の中では発電所の 建設が認められていない ほとんどの火山地域が自然公園に含まれて いるため、地熱発電に適した場所の多くが対象から 外れてしまう ⑵ 日本では地熱発電所が建設されるまでには、 10年以上かかる 地表調査(1〜2 年目) 、 地下探査・評価(3〜5 年目) 、 環境アセスメント(6〜9 年目) 、建設(10〜12 年目) ⑶ 電力会社や政府は、原子力の開発に力を入れたため、地熱発電の 開発ための予算が削られる まとめ 地球温暖化となる二酸化炭素の排出量を削減するためには、低炭素 エネルギー源の開発を行う必要がある 日本が多く持っているエネルギー源である地熱資源をもっと活躍され るべきだ しかし、地熱発電を開発するのに、建設許可、開発期間、費用などと いった問題を解決しなければならない 解説提案としては、 ⑴ 建設許可の緩和 インドンネシアとアイスランドは温泉法ない ⑵ 開発期間を短縮する 例えば地表調査、地下探査・評価のステップに期間を短縮ため の技術の開発・導入、環境アセスメントの手続き期間の短縮など
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