カジノ法案について考える 長谷川・早川・山口・山本 (バートルゼミ) 2015 1/10 目次 1・カジノ法案とは 2・法案の狙い・目的 3・問題提起 4・海外のカジノ事情 5・シンガポールでのカジノの経済効果 6・お手本となるシンガポールのIR 7・まとめ カジノ法案とは 正式名称は「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案要 綱」と言う。 これを簡略したものをIR推進法案(カジノ法案)と呼ぶ。 IRとは”Integrated Resort”の略であり「統合型リゾート」という意味。 つまり、カジノ法案はリゾート地としての発展を望む法案ということ。 目的 法案には、カジノを含む複合観光施設を整備の推進し、 観光地の地域経済の振興を目的とし、「特定複合観光 施設区域整備推進本部」を設置し整備を進めると書か れている。 つまり、カジノという観光施設によってその周辺地域 の経済の活性化を促す!という意味。 問題提起 カジノ導入によって治安の悪化が懸念されているが、本当 にそうなのか? 海外のカジノ事情 シンガポールは、国際観光地として知られる一方、規制の 厳しい国として知られ、2005年までカジノは禁止され ていた。 しかし、カジノ解禁後、2000年頃には700万人程度 だった外国人旅行者が、いまでは1500万人へと倍増し た。カジノ目当ての中国人観光客も多いのだが、施設内に ある展示場や会議場も高い稼働率を誇る。カジノが誘引剤 となって、国際会議や国際見本市(MISE)の誘致に成 功している。 シンガポールでのカジノの経済効果 お手本となるシンガポールのIR シンガポール政府は同時に2つ(ビジネス・コンベンション・ツアー 客向けと家族リゾート客向け)のIR施設を作った。 その結果、外国人に対してはカジノ入場無料となっているが、地元シ ンガポール人には、100シンガポールドル(約6500円)を徴収 するなど、観光客向けの仕様。事前の徹底したリサーチが功を奏し、 治安悪化の兆しはまったくないという。 まとめ 日本は先進国の中で例外的にカジノが解禁されていないのは、国民 の間でギャンブルに対する忌避感がいまだ強い。 しかし、シンガポールの事例を見る限り、中長期的なビジョンを明 確に描き、国を挙げて振興策を進めれば、きっとカジノ解禁は今後 の日本の成長戦略に繋がるのではないかと考えられる。 更に、カジノだけでなく、国際会議場などを含めた統合型リゾート として、日本の観光産業の発展に貢献できるだろう。 参考資料等 1 東洋経済ONLINE 「シンガポールの成功に学ぶ カジノが日本で根付く条件」 2 BOSS ONLINE 「シンガポールのカジノは、なぜ成功したのか」 3 日本政府 内閣府 法案
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