1 気質効果と危険回避度の関係性 4年 大友 嘉也 目的① 2 モチベーション 証券市場における投資家の行動を研究する 効率的市場の投資家の前提(伝統的理論) ①投資家はすべて合理的である。 ②リスクに対し回避的である。 ↓ しかし、多くの投資家は①、②とは異なる行動を とることが研究・実証されている(行動ファイナ ンス) 先行研究① 3 「小口個人投資家の気質効果」 城下賢吾 目的:投資家の気質効果を検証する。 手法:仮想市場における被験者が行った、 株式の取引履歴を分析する。 結果:気質効果を確認できた。 気質効果を持つグループはパファーマンス が悪い。 非合理的な投資家の存在を実証 先行研究② 4 「人間は危険回避的か? -経済実験とアンケート調査により検証-」筒井 義郎 目的:危険回避度の算出 手法:BDM法を基にしたクジの実験、アンケー ト調査 結果:学生は危険回避的行動がみられた 危険回避度の相違がみられた 社会人は危険愛好的行動がみられた 先行研究③ 5 「繰り返し実験における価格づけ行動 ―クジの売買のジッケデータによる分析」 久米 功一 目的:被験者の価格づけ行動の実証分析 手法:BDM法によるクジ売買の繰り返し実験 結果:被験者の申し出価格が1つ前の取引の結果に 依存する。 リスクに対する評価の変化がみられ 目的② 6 行動ファイナンスの投資家の前提 ①ゲインに対して危険回避型 ②リスクに対し危険選好型 →気質効果を持つ投資家が発生する。 危険回避度の変化 リスク回避効果 ハウスマネー効果 ブレーク・イーブン効果 気質効果の有無 は危険回避度の 変化に影響があ るのか検証する 実験内容 7 クジの実験(BDM法) 確率αでzポイントを得るクジがある。 被験者はこのくじに対し売却価格pを付け ランダムの買い取り価格を提示し取引を行う。 取引成功→買い取り価格のポイントを得る。 取引失敗→クジの当選結果による。 以上の流れを20ターン繰り返す。(売り実験) 被験者が買い取りの場合も同様に行う(買い実験) 分析 8 絶対危険回避度=𝟏 𝜶𝒛−𝒑 × 𝜶𝒛𝟐 −𝟐𝜶𝒑𝒛+𝒑𝟐 𝟐 𝒑 危険回避変換価格=𝟏 − 𝜶𝒛 →どちらも、正の値の場合危険回避型となる。 アンケートを実験後に行い、気質効果の有無のグ ループ分けし比較する。 取引履歴を分析し、危険回避効果、ハウスマネー効 果、ブレークイ・イーブン効果の相違があるのか検 証する。 参考 9 久米功一 「繰り返し実験における価格づけ行動 ―クジ売買の実験データによる実 証分析」 城下賢吾 「行動ファイナンスとパズル」 「小口投資家の気質効果」 ジョン・ノフシンガー 「最新 行動ファイナンス入 門」 筒井義郎 「人間は危険回避的か?―経済実験と アンケート調査 による検証―」
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