Matakuliah : <<N0602-R2>>/<<Penerjemahan Jepang Indonesia>> Tahun : <<2007>> <<多様文化ー1>> Pertemuan <<11>> 文化的アイデンティティー 「社会が急激に変化するとき、確立していたはずのア イデンティティーは崩壊し、自己を新たに定義しなお し、新しい自己像を構築しなければならなくなる」(『文 明の衝突』)とハンチントン教授(ハーバード大学)が 言うように、冷戦終結後、それまで我々を規定してき たイデオロギーの対立が消えて、誰もが自己を規定 する文化的アイデンティティーを模索しています。 Bina Nusantara • アメリカ(西欧文明)のアイデンティティーに普遍的価値を信 じていたアジア諸国は、個人主義の横行、自己利益の追求、 秩序の崩壊、犯罪の若年化、教育の荒廃、信頼感・連帯感 の喪失、権威の軽視など負の遺産が顕在化して、個人主 義・民主主義・平等主義の欧米文化が必ずしも世界に普遍 の価値ではないことを知り、ようやくアジア文化(儒教文化) の価値観-秩序・勤勉・家族主義・規律・質素倹約などに目 を向け始めました。 Bina Nusantara • そもそも特定の文化に普遍性を求めることに無理があった のです。そして、国際環境が変化してアジアと欧米との文化 的差異が表面化した今、私たちは自己の文化的アイデンティ ティーを明確にしつつ、世界の多文化を受け入れる必要に迫 られています。 Bina Nusantara 「再アジア化の道」 • 戦後の日本は欧米の民主主義・個人主義を手本とし、その お陰で多くの理不尽な問題が解決したのは事実です。また、 半世紀前には考えられなかったほど豊かで便利な生活が実 現しました。 Bina Nusantara • しかし、その一方で色々な側面で破綻を来していることを実 感しています。新たな不平等を生む「平等主義」、権利を盾に する「個人主義」、寛容や調和を軽んずる「自由主義」、理解 するためではなく戦いのための「言論の自由」 Bina Nusantara • ハンチントン教授が危惧するように、アジアの発展国の第一 人者である日本が、ここで従前の態度を改めて真剣に「再ア ジア化の道」を追求しなければ、中華文明の中で「揺れ動く」 文明国として世界中から軽んぜられることになるでしょう。 Bina Nusantara • とは言っても、私は浅薄な愛国主義を唱えるつもりは毛頭あ りません。現行の制度や文化が行き詰まると復古を叫ぶ人 が現れ、時に安易な、そして醜悪なまでのナショナリズムが 台頭することも歴史が教えてくれています。儒教を無批判に 賛美することは儒教が招いた過去の過ちや不幸をも美化す ることになりかねません。 Bina Nusantara • それほど愚かな、そして危険なことはないでしょう。しかし、反 対に人間の歴史的叡知を軽んずることは傲慢の誹りを免れ ません。冷静に過去を見つめ未来を見据えることが必要だと 考えます。 Bina Nusantara Tugas • アジア国の中から2国を比較・レポートを書いてください。 Bina Nusantara
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