III 長期の実物経済

III 長期の実物経済
第7章 生産と成長
1.世界の国々の経済成長
(表7-1 さまざまな成長の経験)
2.生産性:その役割と決定要因
• なぜ生産性はそれほど重要なのか
• 生産性はどのように決定されるか
– 物的資本
– 人的資本
– 天然資源
– 技術知識
• 生産関数
Y=A F(L, K, H, N)
3.経済成長と公共政策
•
•
•
•
•
•
•
•
貯蓄と投資の重要性
限界生産量逓減とキャッチアップ効果
外国からの投資
教育
所有権と政治的安定性
自由貿易
研究開発
人口成長
第8章 貯蓄,投資と金融システム
1.アメリカ経済における金融機関と市場
(↑日本経済でもほぼ同じ)
• 金融市場
– 債券市場
– 株式市場
• 金融仲介機関
– 銀行
– 投資信託
2.国民所得勘定における貯蓄と投資
• 国民所得勘定=国民経済計算(GDP統計)
のこと
• いくつかの重要な恒等式
Y = C+I+G
⇔Y-C -G = I
国民貯蓄(S) 投資(総資本形成)
S=Y-C -G
⇔ S=(Y-C -T) -(G-T)
民間貯蓄
政府貯蓄≒財政収支
2010年の国民可処分所得
2.1 民間最終消費支出
2.2 政府最終消費支出
2.3 貯蓄
国民可処分所得
285.4
95.3
2.6
383.3
2.4 雇用者報酬
2.5 海外からの雇用者報酬(純)
2.6 営業余剰・混合所得
2.7 海外からの財産所得
2.8 生産・輸入品に課される税
2.9 (控除)補助金
2.10 海外からのその他の経常移転(純)
国民可処分所得
243.8
.1
91.5
12.1
39.9
3.2
-.8
383.3
(参考)国民所得(市場価格表示)
384.2
単位兆円
この貯蓄は
「純貯蓄」
「粗貯蓄」は
これに減耗
(108兆円)
を足したもの
で110.6兆円
純輸出、
海外からの所得
によるずれ
総資本形成は
95.2兆円
貯蓄投資バランス(フロー)
15
(GDP比、%)
予測
10
5
0
-5
-10
-15
1980
(年度)
85
法人企業
90
国・地方
95
2000
社会保障基金
05
家計部門
10
15
海外部門
20
統計上の不突合
(資料)内閣府『国民経済計算』
日本経済研究センター「中期経済予測(2011.6)」
貯蓄投資バランス(ストック)
350
(GDP比、%)
予測
300
250
200
150
100
50
0
1980
84
88
92
96
国・地方(純負債)
海外(純負債)
家計+社会保障基金(純金融資産)
(資料)日本銀行『資金循環統計』
2000
04
08
12
16
20
非金融法人(純負債)
(年度)
家計(純金融資産)
3.貸付資金市場
• 貸付資金の需要と供給
利子率(%)
– 貯蓄は貸付資金供給の
源泉である
– 投資は貸付資金需要の
源泉である
供給
均衡点
需要
0
貸付資金
政策1:貯蓄インセンティブ
供給
利子率(%)
①
②
需要
0
貸付資金
③
政策2:投資インセンティブ
供給
利子率(%)
②
①
需要
0
貸付資金
③
政策3:政府の財政赤字と財政黒字
供給
利子率(%)
①
②
需要
0
貸付資金
③
(参考)投資インセンティブの動学分析
Ljungqvist and Sargent [2004] Ch. 11の例より
投資税額控除により
資本ストック
2.2
2
資本ストックは
増加
1.8
1.6
1.4
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
100
消費
0.75
消費は短期的には
減少(投資は増加)
t=11から投資税額控除開始
0.7
0.65
0.6
0.55
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
100
実質金利
0.26
0.24
実質金利は
下落
0.22
0.2
消費は長期的には
増加
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
100
第9章 ファインスの基本的な
分析手法
1.現在価値:貨幣の現在価値を測る
・・・異なる時点における貨幣の価値の比較
現在
1年後
年利5%
10,000円
10,500円
1年後の10,500年の現在価値は、
割引率(利子率)を5%とすると、10,000円
現在
1円
年利r
N年後
(1+r)N円
N年後の(1+r)N円の現在価値は、
割引率(利子率)をrとすると、1円
N年後のX円の現在価値は、
割引率(利子率)をrとすると、X /(1+r)N円
2.リスク管理
• リスク回避
• 保険市場
– 逆選択
– モラルハザード
• 固有リスクの分散
• リスクと収益のトレードオフ
3.資産評価
• ファンダメンタル分析
• 効率市場仮説
– 株価は予測不可能な動きをする
• 市場の非合理性
第10章 失業と自然失業率
• 自然失業率
• 循環的失業
6
(%)
完全失業率
(年)
5
4
3
2
1
0
1955 1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010
各国の失業率(2010年)
United States
United Kingdom
Turkey
Israel
Ireland
Iceland
Switzerland
Sweden
Spain
Slovenia
Slovak Republic
Hungary
Greece
Germany
France
Finland
Portugal
Poland
Norway
New Zealand
Netherlands
Estonia
Denmark
Czech Republic
Chile
Mexico
Luxembourg
Korea
Japan
Italy
Canada
Belgium
Austria
Australia
(%)
0
5
10
15
20
0
5
10
15
20
1.失業の識別
• 失業はどのように測定されているか
– 雇用者
労働力
– 失業者
– 非労働力
• 失業率=失業者数/労働力×100
• 労働力率=労働力/成人人口×100
• 失業率はわれわれの知りたいことを測定して
いるのか
– 意欲喪失労働者
• 失業者はどれくらい長く失業しているか
• なぜ失業している人々はつねに存在するの
か
– 摩擦的失業
– 構造的失業
企業内失業465万人
2011.12.21 19:01 [MSN産経ニュース]
•
内閣府は21日、日本経済の現状と課題をまとめた報告書
「日本経済2011-2012」を公表した。企業が抱える余剰
人員である「企業内失業者」は今年9月時点で最大465万
人となり、全雇用者の8・5%に達するとの推計結果を示した。
• リーマン・ショック後の最悪期(09年3月、最大698万人)
からは改善しているものの、1年前より50万人増加。報告書
は東日本大震災の影響で、製造業を中心に高止まりしてい
るとの見方を示した。
• 企業内失業は、生産などに見合った最適な雇用者数と、実
際の常時雇用者数の差で、内閣府が3カ月ごとの数字を推
計。09年3月の後は減少傾向が続き、10年9月には415万
人まで減ったが、その後再び上昇。今年9月の企業内失業
者のうち、製造業は最大170万人で、雇用者に占める割合
は17・2%としている。
2.職探し
• なぜ摩擦的失業は避けられないのか
– 部門間シフト
• 公共政策と職探し
• 失業保険
3.最低賃金法
• 何らかの理由により賃金が均衡水準以上に
保たれると、その結果失業が発生する
賃金
労働の余剰
=失業
供給
最低賃金
需要
0
労働量
4.労働組合と団体交渉
• 労働組合の経済学
– 団体交渉
– ストライキ
• 経済にとって労働組合は役に立つのか、ある
いは害をもたらすのか
5.効率賃金理論
•
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労働者の健康
労働者の離職
労働者の努力度
労働者の質