システム設計 ー問題発見から改善まで(2)ー 経済情報学科 下園幸一 [email protected] 業務改善方法 業務の調査・把握 問題発見 問題点整理 原因分析 解決策比較検討 問題解決 問題点整理 手順 技法 ③問題点整理 KJ法 デシジョンテーブル QC七つ道具 視点 主観的な考え方と客 観的なデータとを区別 して、論理的に整理す る KJ法 川喜田次郎氏が提案 アイディアを整理する手法 手順 ①言語データの収集 ②カード化 ③グルーピング ④表札づくり ⑤カードの配置 内容 テーマに関する情報を集める 1つの情報につき1枚のカードを書く 何となく似ているカードをグループ」にする グループ毎の表題をつける グループ数が5~6個になるまで上記を③、 ④を繰り返す ⑥図解 グループごとにカードを模造紙などに貼り付 け、枠線で囲む ⑦文書化 説明用文書を作成する KJ法サンプル 社員がやる気を出すには オフィスの環境を整える グループウェアを導入する 観葉植物を置く 電話が多すぎる タバコの煙が嫌いだ 会議を短くする 室内が暗い 書類作りが多すぎる コーヒーを飲みたい 承認が遅い 待遇をよくする 給料を上げる リフレッシュ休暇がほしい 社員教育またはリストラをする 上司の仕事のやり方が悪い 何もしない人が多い 仕事が人によって偏りすぎる テニス部を作る 制服が欲しい デシジョンテーブル(決定表) 条件表題欄 条件記入欄 判断する全ての条件を記入する 条件成立の場合はY、不成立の場合はN、 無関係の場合は-か空白を記入する 行動表題欄 行動記入欄 条件が満たされた場合に実行する処 理を記入する 条件記入欄に記入した判定を実行する場 合にとる行動の該当欄にXを記入する 同一エリア内 20:00~08:00 データ通信 30秒10円 1分10円 3分10円 Y Y Y X Y Y N X Y N Y X Y N N X - QC(Quality Control) 品質管理 • 消費者の満足を得るに足る高度の有用性を 有する製品を最も経済的な水準において生産 するための計画を作ることと、その計画を達成 するために行うすべての活動をいう 主に製造業などで品質を一定以上に保つ 一般的な仕事の業務改善 QC七つ道具 特性要因図 ヒストグラム 散布図 パレート図 管理図 チェックシート 層別 主に定量的データの 分析に利用される 特性要因図 「フィッシュボーン図」とも呼ぶ 特性(結果)とそれを引き起こしている要因 (原因)の関係を図で表したもの 特性要因図の例 人 接客態度が悪い コックの数が少ない 商品 値段が高い 目玉商品がない メニューの種類が少ない 大通りに面していない 味がよくない 駐車場が狭い 店が目立たない 近くに同じような 店がある 看板が地味 環境 ヒストグラム データの分布の形、中心の位置、データの ばらつき具合などを把握する 散布図 二つの値間に関係があるかを調べる • 正の相関 • 負の相関 • 無相関 パレート図 数値の大きい順に並べた棒グラフと、その 累積和を折れ線グラフで表した図 ABC分析 パレート図を基にした分析 • 全体の数量に対する比率によって、対象とな る項目をA、B、Cの3つのグループに分け、重 要度をグループで見る分析方法です。 管理図 ・データの平均値を中心線とし、管理できる範囲 を上方管理限界線と下方管理限界線として、 データをプロットし線で結んだ折れ線グラフ。工 程に異常が発生していないかどうかをグラフの 変化から判断するための図 管理図の見方 (1)点が管理限界線を超えている、または線上に現れ る場合 (2)点に上昇・下降傾向がある場合 (3)点が管理限界線の近くに多数現れる場合 (4)点の変動に周期性がある場合 (5)点が中心線からどちらか一方へ偏って表れる場合 チェックシート チェックするだけで簡単に結果がわかるよ うに作成される図や表 時間帯 08:00~ 12:00 12:00~ 18:00 18:00~ 24:00 チェック 正正正正正正正 度数 35 正正正正正一 26 正正正正 20 層別 収集したデータを共通点や関連に注目し 項目別(層別)に分類すること。通常は、項 目別に他のQC7つ道具を使って分析する ことで、漠然としていたデータの特徴や項 目間のデータの差が分かり、問題の原因・ 要因などを発見することができる
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