建設発生土を用いた流動化処理技術 「フローデル」 1 2 3 4 5 6 7 8

名
称
外 部 評 価
適 用 工 種
概
要
建設発生土を用いた流動化処理技術 「フローデル」
NETIS登録No.
登録準備中
掘削工(シールド、オープンカットなど)、埋め戻し工(躯体周辺、擁壁裏込など)
流動化処理とは、土を泥水または水で解いて流動化させたのち、固化材を添加して
安定化処理した人工土質材料を通常の締固め施工が行えない狭い場所などへ埋め戻す
技術です。フローデルとは、設計・製造・施工の各段階における前田建設独自の品質管理
手法により、現地で発生した残土や汚泥などの建設副産物の有効活用を実現した流動化
処理技術です。
【特徴】
① 砂質土から粘性土まで、幅広い性状の土砂の有効活用が可能です。
② 土質材料の粒度組成と加水・解泥した泥水密度に着目した独自の品質管理手法です。
③ 現地発生土だけで処理土の品質確保が難しい場合には、調整材を添加します。
④ 埋戻し、充填材などに用いられる低強度タイプからトンネルインバートなどの本設構造物に
用いられるような高強度タイプまで、用途に応じた配合設計が可能です。
【効果】
① 建設発生土、建設汚泥などの土質系建設副産物の場外処分費用を低減できます。
② 新規購入土砂の節約と環境負荷を低減します。
③ 地下埋設管の受防護工、吊防護工が不要となります。
④ 沈下、洗堀などの心配のない高品質な埋戻しが可能となります。
⑤ 埋戻し工程を短縮します。
特徴・効果
【特記事項】
現地発生土を用いて流動化処理が行える条件とし
ては、発生土の仮置きスペースが確保できること、
あるいは掘削工と埋戻し工が並行して行える施工条
件にあることが必要です。
設
計
段
階
製
造
段
階
施
工
段
階
流動化処理土の打設状況
実
績
関 連 資 料
備
考
1
事前配合試験の実施
2
標準配合の設定
(原土、流動調整材、セメント、水)
3
原土の性状確認
(細粒分含有率、含水比)
4
調整泥水*製造時の配合設定
(原土、流動調整材、水)
5
調整泥水の比重確認
6
混練時の配合設定
(調整泥水、セメント、水)
7
(フロー値、ブリーディング率、一軸圧縮強度)
8
出荷先での品質確認
(フロー値、ブリーディング率)
プラント出荷時品質確認
*調整泥水とは発生土に加水して、ある比重に調整した泥水
品質管理の流れ
1) 高速鉄道海岸線 流動化処理業務 (H10.8∼H12.3) 神戸市交通局
地下鉄建設各工区から発生した開削土およびシールド掘削土を用いた延べ253,000m3の
流動化処理土の製造と安定供給を実現
2) 高速鉄道4号線八事北工区土木工事 (H14.1∼H14.9) 名古屋市交通局
複心円(DOT)気泡シールド掘削土を用いた延べ20,641m3の流動化処理土を製造、駅開
削部の埋戻しに活用
3)臨海品川トンネル 流動化処理 (H12.6∼H13.3) 鉄道建設公団 71,490m3 開削部埋戻
・土木建設技術シンポジウム2002論文集,PP.143∼150,2002.5
パンフレット 有
・環境負荷低減・コスト縮減を目指した混合地盤材料の適用性に関する研究
ビデオ
有
委員会報告書―展望と課題―,PP.105∼108,2004.3,(社)地盤工学会
・ウエステック大賞2000 プラント部門賞 ・平成12年度 (社)土木学会関西支部 技術賞
・平成13年度 (財)クリーン・ジャパン・センター 会長賞 受賞