本検討委員会は、複数の都道府県を跨がるテーマ性

本検討委員会は、複数の都道府県を跨がるテーマ性、ストーリー性を持った
一連の魅力ある観光地を、交通アクセスも含めてネットワーク化し、外国人旅
行者の滞在日数に見合った、訪日を強く動機づける「広域観光周遊ルート」の
形成について検討するため、小林栄三日本貿易会会長を座長として平成 27 年2
月に観光庁が設置したものであり、2月 19 日に第1回検討委員会を開催したと
ころ、概要は以下の通り。
出席者:岩沙委員、大塚委員を除く全委員が出席。
議事概要:西村国土交通副大臣の開会挨拶の後、事務局より資料1~資料3に
ついて説明し、その後、意見交換を行った。委員からの主な意見は次の通り。
○
需要サイド、供給サイドの意見を聞き、マーケティングの方法についても
考えていく必要がある。
○
広域観光周遊ルートが備えるべき要件として、日本を表象するようなテー
マ性の明確な打ち出し、交通機関が連携したアクセス性の確保や地域の連携
等が必要である。
○ 広域観光周遊ルートの課題として、都道府県、市町村の壁を超えての取組
みの難しさがあるため、仕組みを作り、サポートすることが必要である。
○ 地域間の壁を超えるには地方運輸局を活用すべきである。
○ 地域の特性や旅行行動の変化に応じた取組みを行うとともに、地域が広域
的かつ一体となって取組むことが重要であり、そのためにも、交通等の事業
者連携などの工夫をすべきである。
○ 観光先進国でも、国際競争力のある地方都市はほとんどなく、地方を選別
して育てていくことが重要である。
○ 大都市圏が起点になることも考慮に入れた上で検討を進めるべきである。
○ 地方空港を核としたルート形成が必要である。
○ 外国人と日本人の視点の違いを意識したルート形成が必要がある。
○ 官民が目指している東北復興にも資する事業であることが重要である。
○ 在日、もしくは日本に来ている留学生や就業者に母国語で母国に発信して
もらうことが効果的である。
○ これまでのアウトバウンドのノウハウや知見はインバウンドの広域観光周
遊ルート形成に活用可能である。
○ ICTの活用を始め、外国人旅行者に関する情報収集・分析が重要である。