活動紹介 千葉県森林インストラクター会 活動分野 地域部会(千葉中央・九十九里部会) タイトル 川村美術館庭園 実施日時 実施日時 平成 28 年6月 19 日(日)10 時~12 時 20 分 実施場所 実施場所 佐倉市 川村美術館 受講者 FIC会員 9 名 活動の内容 川村美術館庭園は、以前は入園が無料だったため犬の散歩等で 利用する人も多く、自然庭園としての整備はイマイチでした。し かし最近有料化されたのを機に、自然園としての整備が進んだと の評判なので、観察会のフィールドとしての活用可能性を探るこ とも目的として訪れました。 園内には森の散策路も 2 ヵ所ほど整備され、山野草の観察も楽 しめます。園内に入ってすぐ左手の森につけられた散策路に入り ます。春にはキンラン、ギンラン、ナルコユリ、ホウチャクソウ、 ウラシマソウ等の花が楽しめた筈ですが、この季節はハエドクソ ウが小さな花をつけているくらいです。散策路から草原を経て園 内の池へ、大賀ハスやヒツジグサの花が鮮やかです。 大賀ハス しかしこの時期の見所は、やはり散策路約 300mにわたって 植えられた満開のアジサイです。 アジサイにはガクアジ サイが母種の「ウミ系」と、ヤマアジサイが母種の「ヤ マ系」とがあるようですが、花だけでどちらの系統か判 断するのは難しく、葉の方がより見分け易いようです。 房総半島に多いガクアジサイの園芸種があるのか? あったら見てみたい気もします。 園芸種のアジサイは、 装飾花と両性花からなる母種の 面影を残した「額咲き」と、すべて装飾花になった「手 まり咲き」がありますが、 「手まり咲き」でもよく見る と両性花が観察されます。でも、雌しべの発達が不完全 アジサイロード なので実は結ばないようです。 また、出口付近にはキキョウが咲き誇っていました。 キキョウは雌雄異熟性の両性花を有する典型的な植物 で、①雄しべが花柱に寄り添うように花粉を花柱に付け ている雄性期、雌しべは開いていないので自家受粉は行 われない(左写真) 、②花粉を付け終わって雄しべが倒れ かかった時期(中写真) 、③花粉を虫が運び終わってから おもむろに雌しべが開く雌性期(右写真) 、とそれぞれの 時期が観察できました。 2 時間程度の観察会には適したフィールドでした。 園芸種 「墨田の花火」 キキョウ 雄性期 雄性から雌性への移行期 本サイトの記事・画像等の無断転載は禁じます。 雌性期 (作成:稲岡一義)ver.2014
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