時間領域アナログ複素信号

演習
「時間領域アナログ複素信号」
演習 1 (個人ノート, 15 分): 時間領域アナログ複素信号

(−t) · e{j·3π/4}
z(t) =
t · e{−j·π/4}
(t < 0)
(t ≥ 0)
を考えます。z(−2)、z(−1)、z(0)、z(1)、z(2) の各位置を複素平面上に点としてノートに示し、この z(t) がどのように
動くのか予測して図 1 の様な矢印を引いてみましょう。
「時間領域 (アナログ) 複素正弦波」
演習 2 (個人ノート, 5 分): 振幅 (半径) が a = 3、角周波数が w = −π/4 [rad/秒]、初期位相が ϕ = π/2 [rad] である
時間領域複素正弦波
{
}
z(t) = 3 · e{j·π/2} · e{−j·π/4·t}
を考えます。公式から周波数 f [Hz] と周期 T [秒] を求めてみましょう。
演習 3 (個人ノート, 10 分): 図 1 を参考にして、この時間領域複素正弦波の z(0)、z(1)、z(2)、z(4)、z(8) の各位置
を複素平面上に示し、半径 a = 3 の円を追加してみましょう。
「時間領域アナログサイン波との関係」
演習 4 (個人ノート, 10 分): 時間領域アナログサイン波 f (t) = 2 · sin(π · t − π/2) を 2 つの時間領域複素正弦波の和に
分解してみましょう。
演習 5 (個人ノート, 10 分): 前の演習で求めた 1 項目の複素正弦波を z1 (t)、1 項目の複素正弦波を z2 (t) とします。
z1 (1)、z2 (1) の値を求め、それらの位置を複素平面上に示しましょう。
演習 6 (個人ノート, 5 分): 図 1 の様なベクトルの足し算の図を描いて z1 (1) + z2 (1) = f (1) となっていることを確か
めましょう。
「複素正弦波を使う理由」
演習 7 (個人ノート, 15 分): 次の公式
sin2 (2π · t) =
1 − cos(4π · t)
2
が正しい事をアクティビティ「アナログ信号処理の基礎」では表計算ソフトを使って視覚的に確認しましたが、今回は以
下の手順で複素正弦波を使って証明しましょう。
(1) まず左辺を考えます。sin(2π · t) を複素正弦波の和に分解して下さい。
(2) (1) で求めた値を 2 乗して下さい。ヒント: (a + b)2 = a2 + 2ab + b2
(3) 次に右辺を考えます。(−1/2) · cos(4π · t) を複素正弦波の和に分解して下さい。
1
(4) (3) で求めた値に 1/2 を足すと (2) と一致することを確認して下さい。
計 70 分
2