けいはんなリサーチコンプレックス(FS)事業 第5回オープンイノベーション会議 フレームワークレクチャー オープンイノベーションを学ぶ 日時:2016年6月23日(木) 13時30分~17時30分 場所:けいはんなプラザ 交流棟5階 「ボルガ」(近鉄「新祝園」・JR「祝園」からバス約10分) 対象:教員、大学院生 ※参加ご希望の方は、同志社大学研究開発推進課までお申し込みください。 1.『オープンイノベーションによる新しい価値の創造』 桜田 一洋 様 ソニーコンピュータサイエンス研究所 シニアリサーチャー 兼 理化学研究所 医科学イノベーションハブ推進プログラム 副プログラムディレクター (講演概要) 米国では国家主導でPrecision Medicine(精密医療)の戦略が開始された。「平均的な患者」 からデザインされてきた治療を個別ケアに転換することが目指されている。それは「異なる個性 を持った一人ひとりの人間に対して、その人にあったサービスを提供することで多様な形で生活 を豊かにする」という新しい価値の形である。この新しい価値が求められているのはヘルスケアや医療だけではない。 新しい「価値づくり」で重要な役割を果たすのが「センサー・ネットワークによる計測」、「人工知能による分析と評価」、 「人間の知恵を結集した個別ソリューションの創出」というバリューチェーンである。それはモノづくり、情報、サービス が融合したものになる。このような融合を実現するには一つの企業のなかで行われてきたクローズド・イノベーション を、本格的なオープン・イノベーションに転換していく必要がある。本講演では、このようなオープンイノベーションの 可能性を私が現在取り組んでいる理化学研究所のイノベーションハブとネットワーク・サービス・ベンチャーという二 つの異なる事例を材料に論じる。 2.『オープンイノベーションを促進する組織のあり方』 椙山 泰生 様 京都大学 経営管理大学院 教授 (講演概要) 多角化した企業はオープン・イノベーションにどのように取り組めばよいのだろうか。オープン・ イノベーションをうまく実施するためには、どのようなマネジメントが必要になるのだろうか。本講 演では、チェスブロウによってその呼称が一般化したオープン・イノベーションに焦点を当て、そ れを実行する上で有効な企業内部の組織的メカニズムについて議論する。具体的な事例についていくつか紹介し たうえで、オープン・イノベーションを促進する組織メカニズムに関する理論を提示し、定量調査の研究結果につい て簡単に紹介する。 3.『欧州に於けるイノベーションエコシステムの形成』 市岡 利康 様 国立研究開発法人科学技術振興機構 経営企画部 国際戦略室 上席主任調査員 (講演概要) 汎欧州での共同研究・イノベーションを支援するEUのプログラム Horizon 2020 は世界に開 かれたプログラムとして世界最大規模のものであり、また、研究・科学・イノベーション担当の欧 州委員Carlos Moedas 氏は「Open Innovation, Open Science, Open to the World」を掲げ、研 究イノベーションのオープン化を強力に推進中である。こうした欧州全域での取り組みを視野に入れつつ、北欧、ベ ネルクス、カタロニアなどのいくつかの地域を取り上げ、イノベーションエコシステムの形成及び形態を紹介、けいは んなとの連携の可能性も探ってみたい。 【問合せ・参加申込み】 同志社大学 研究開発推進課 内線電話 6223 E-mail: [email protected].jp 「けいはんなリサーチコンプレックス(FS)事業」は、国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)の 「世界に誇る地域発研究開発・実証拠点(リサーチコンプレックス)推進プログラム」の支援を受けて実施しています。
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