講師、講演概要紹介 ▶講演概要 アルミニウムや銅を始めとする非鉄金属は、私たちの身の回りにある多くの物に使用 されており、製造業における位置づけも非常に重要なものとなっています。講演で は、導入として、非鉄金属の足下の状況や製造業における位置づけを解説した後、非 鉄金属産業で抱える課題と、その解決に向けて政府が打ち出した方向性である「金属 素材競争力強化プラン」についての解説をします。さらに、IoTやビッグデータといっ た、製造業の未来像についても触れたいと思います。 井上 幹邦氏 経済産業省 製造産業局 非鉄金属課長 ▶略 歴 通産省(現経済産業省)入省(資源エネルギー庁石油部開発課)後、資源エネルギー 庁長官官房鉱業課長補佐、中小企業庁経営支援部商業課長補佐、中小企業庁経営支 援部商業課長補佐、製造産業局希有金属室長、石油天然ガス・金属鉱物資源機構金属 企画部長などを経て、平成26年7月より現職。 ▶講演概要 私たちの生活を支える、自動車、航空機、鉄道などの輸送機分野を中心に、 「構造の軽 量化」は、地球温暖化、少子高齢化等の取り巻く環境変化の中で、重要な技術課題の ひとつになっています。非鉄金属産業は、様々な形でこの課題に取り組んでいます。 本講演では、 「構造の軽量化・小型化」をキーワードに、製品技術から素材リサイクル まで、輸送機、飲料缶、熱交換機、電子電気等分野で活躍するアルミニウムを中心 に、非鉄金属材料の最前線を紹介します。 金子 明氏 株式会社神戸製鋼所 代表取締役副社長 アルミ・銅事業部門長 ▶略 歴 株式会社神戸製鋼所入社後、アルミ営業、人事労政部長等を歴任。2009年(平成21 年)執行役員、2011年(平成23年)常務執行役員、2013年(平成25年)アルミ・銅 事業部門 副事業部門長 2014年(平成26年)専務取締役 アルミ・銅事業部門長 2015年(平成27年)4月より代表取締役副社長 アルミ銅事業部門長を務める。 一般社団法人日本アルミニウム協会会長。一般社団法人軽金属学会会長。 ▶講演概要 再生資源を活用し、省工程で環境に優しい新しい合金を製造可能なプロセスである縦 型高速双ロールキャスト法の開発と、その応用例について紹介します。また、ものづ くりに欠かせない接合技術に着目し、衝撃圧接法による様々な種類の異種金属接合材 の作製や、その特異な接合界面の形成機構について述べます。 ▶略 歴 熊井 真次氏 東京工業大学 大学院理工学研究科 材料工学専攻 教授 1985年東京工業大学大学院博士課程修了。東京工業大学助手、助教授を経て2005年 より教授。1987∼89年英国ケンブリッジ大学客員研究員。専門はアルミニウム合金 をはじめとする非鉄金属材料の鋳造・凝固、組織と機械的性質、疲労・破壊、異種金 属接合。軽金属学会副会長、日本金属学会、日本鋳造工学会理事、第12回アルミニウ ム合金国際会議(ICAA12)実行委員長等を歴任。 見学会場概要(㈱神戸製鋼所 真岡製造所) 〈見学内容〉 ●最先端の技術と設備を駆使して、世界に誇る高品質のア ルミ板を生産している国内最大級のアルミ圧延工場を訪 問します。 ●アルミの塊がダイナミックに姿を変える様子を中心に、 高品質を支える製造ラインを見学します。 ●若手社員との交流会では、世界の先端産業を根幹で支え る日本の素材産業への理解が深まるものと思います。
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