2016(平成28)年度大学院シラバス 神学研究科 神学専攻 講義科目名 バプテスト史特論 II 担当教員名 金丸英子 通年・前期・後期 単位数 2 使用言語 日本語 【講義の到達目標】 バプテスト史特論 I で得たものを基礎にして、日本バプテスト連盟の諸教会が共有している信仰的基盤を模索する。 【講義概要】 昨年秋に出版された『バプテストの信仰: ここに立ってわたしたちは・・・』(日本バプテスト連盟宣教研究所パンフレッ ト)を使い、連盟諸教会が共有している信仰的立場を確認すると共に、「バプテストの特徴」と呼ばれているテーマを取 り上げて今日の教会の課題を共に考える。 【講義計画内容】 № 講義計画 1 イントロダクション: バプテストと信仰告白 2 『バプテストの信仰: ここに立ってわたしたちは・・・』 寺園喜基「日本バプテスト連盟信仰告白」: 79年版信仰告白作成の意味 3 〃 信条・告白・宣言: その類似点と相違点 4 〃 「聖書の権威(聖書主義)」とキリスト中心: 告白文の構造から考えてみる 5 〃 連盟と各個教会の関係について考え見る: 各個教会の「自立」と諸教会の「協力」について 6 〃 教会と国家の問題 7 まとめと振り返り: バプテストが成文化された信仰告白を持つことの意義と問題 8 『バプテストの信仰: ここに立ってわたしたちは・・・』 金丸英子「歴史に学ぶ」: 執筆の動機と概説 9 〃 バプテスト出現を宗教社会学的文脈で理解してみる 10 〃 バプテストの教会理解① 各個教会の自治と独立を導きだすもの 11 〃 バプテストの教会理解② 独立・孤立・セクト主義 12 〃 バプテストの教会理解③ 礼典と教会理解はどう関係するのか: いわゆる「万人祭司」との関連で 13 〃 バプテストの教会理解④ バプテストが「万人祭司」で意味したこと 14 〃 「信教の自由・政教分離」とバプテストの信仰: これ以外の「社会問題」との関係を考えてみる 15 これまでの総括と議論: バプテストの信仰的遺産と今日の課題 【テキスト】 寺園喜基・金丸英子 『バプテストの信仰告白: ここに立って私たちは・・・』(日本バプテスト連盟宣教研究所)。手元 にありますので各自で手に入れなくても結構です。 【参考書・参考資料等】 斎藤・高野訳・編 『資料 バプテストの信仰 改訂版』(2000年) 【事前学習等についての具体的な指示】 毎回の箇所は必ず予習してから講義に出る事。また毎回の講義に『資料 バプテストの信仰告白』を持参のこと。 【事後学習等についての具体的な指示】 各回の講義で学んだことをその時の一過性のこととはせず、教会の現実や課題と結びつけて反芻するように心がけ る。 【成績評価方法・基準】 講義への参加度、発表、課題ペーパーによる。 【履修上の注意】 本講義の資料文献はすべて邦語ですが、しっかりと読解してから講義に臨むようにして下さい。
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