*グローバル投資環境 No.1523* ご参考資料 髙木証券投資情報部 総じて堅調。生産者物価の上昇は、世界的な 中国11月の経済指標~ ディスインフレ緩和に寄与する可能性 2016年12月13日作成 13日までに出揃った中国の11月の主要経済指標は総じ て堅調だった。 ▼PMI指数 非製造業↓ 《1日発表》 ・製造業PMI 51.7 [市場予想 51.0,10月 51.2] ・非製造業PMI 54.7 [市場予想 NA,10月 54.0] 製造業↑ 《8日発表》 ・貿易収支+446.1億米$ [市場予想+469億米$,10月+487.6億米$] ▼鉱工業生産と小売売上高(前年同月比,%) ↓小売売上高 《9日発表》 ・消費者物価(前年比)+2.3% [市場予想+2.2%,10月+2.1%] ・生産者物価(前年比)+3.3% [市場予想+2.3%,9月+1.2%] 《13日発表》 ・鉱工業生産(前年比) +6.2% [市場予想+6.1%,、10月+6.1%] ・小売売上高(前年比) +10.8% [市場予想+10.2%,10月+10.0%] ・固定資産投資(年初来前年比) +8.3% [市場予想+8.3%,1-9月+8.3%] ↓鉱工業生産 ▼物価(前年同月比、%) ↓消費者物価 生産者物価↑ 1日発表のPMI指数は、製造業が10月の51.2から51.7に拡 大して、2014年7月以来の高水準、非製造業は10月の54.0 ▼固定資産投資(前年同月比累計、%) から54.7に拡大して、2014年6月以来の高水準を記録した。 次に、9日に発表された物価統計では、生産者物価が10月 の前年同月比+1.2%から2011年10月以来の高い伸びとな る+3.3%に加速したが、一時ほどではないとはいえ、一定レベ ルでは今もなお「世界の工場」としての役割を果たしている中 国における生産者物価の上昇は、グローバルベースでのディ スインフレ緩和にひと役買う可能性があろう。 さらに、13日発表の指標の中では、小売売上高は10月は前年同月比10.0%増にとどまり、5月と並んで 年初来最も低い伸びとなっていたが、11月は市場予想(10.2%増)を大きく上回る10.8%増に加速して昨 年12月以来の高い伸びを記録した。 今年の初めから春先にかけては、中国の景気減速懸念が世界の金融市場を混乱させたが、中国発の材 料がマーケットに大きな影響を与えることは考えにくい状況が続いているといえよう。 (文責:勇崎 聡) 1/1 (中国国家統計局及びBloombergのデータより髙木証券作成) 《ご注意いただきたいこと》当資料は投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資の最終決定はご自身でなさるようお願い いたします。当資料は信頼できると思われる各種データに基づいて作成されていますが、その正確性・完全性を保証するものではありませ ん。株式、債券、投資信託等は、価格の変動や発行者の信用状況の悪化等により投資元本を割り込むおそれがあります。また、当資料の いかなる部分も一切の権利は髙木証券に帰属しており、電子的または機械的な方法を問わず、いかなる目的であれ、無断で複製または転 送等を行わないようお願いいたします。 当社で取り扱う商品等へのご投資には、当該商品等の契約締結前交付書面、上場有価証券等書面、目論見書、お客様向け資料等をよく お読みください。 商号等:髙木証券株式会社 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第20号 【広告審査済】 加入協会:日本証券業協会 髙木証券インターネットホームページ:http://www.takagi-sec.co.jp/
© Copyright 2024 ExpyDoc