D - RENANDI

第3章 ねじり(Twist, Torsion)
3.2 中空断面棒のねじり
D1
D2
2
Ip
A
r dA
2
R2
0
R1
2
r 3drd
4
2
4
1
(R
R )
4
2
(D
4
1
D )
32
(積分範囲がR1~R2へ)
または,図形の差のように考えて
D2
D1
D2
=
ー
I p2
Ip
I p2
I p1
32
D1
( D24
32
D24
I p1
D14 )
により求めてもよい.(こちらが簡単)
32
D14
せん断応力,ねじりの断面係数
Tr
Ip
Tr
( ( R24 R14 ) / 2)
最大せん断応力は r
2TR2
max
( R24 R14 )
16T
1
4
3
(1 m ) D2
Zp
Ip
R2
T
Zp
2Tr
(3.17)
4
4
( R2 R1 )
R2 で生じ,m
R1 / R2 として
2T
1
(1 ( R2 / R1 ) 4 ) R23
(3.18)
となる.ここで,Zpは,
(1 m 4 ) 3
D2
16
(3.19)
中空円断面のねじりの断面係数
比ねじり角は
T
GI p
32T
G (1 m 4 ) D24 )
(3.20)
せん断応力を許容応力 e 以下にする軸径を
求めるには,(3.18)より
max
16T
1
(1 m 4 ) D23
D2
3
16T
(1 m 4 )
( max
e
)
H
さらに, T 7018
を代入して
n
16 7018 H
H
D2 3
32.94 3
(3.21)
4
4
(1 m ) e n
(1 m ) e n
e
3.3 円形以外断面棒のねじり
この場合には,ゆがみ(warping(z軸への張り出し))
が生じて,簡単には解けず,弾性力学の知識が必要と
なる.
z
円形断面
ゆがみなし
非円形断面
ゆがみあり
3.2 楕円断面棒のねじり
B
2b
A
最大せん断応力発生点
b
2a
2T
,
2
ab
2T
2
ab
a
断面のゆがみ:Warping
Warping
丸棒:Warpingなし
長方形断面のねじり応力分布
最大値
0.4
0.2
0
-0.2
-0.4
-1
-0.5
ゆがみ
0
0.5
( x, y )
1
主応力
2
zx
(a 1, b 0.5)
2
zy
3.4 密巻きコイルばね
コイルバネの例
3.4 密巻きコイルばね-2
2R
W
:ばね中心部に負荷
素線には,図のようにトルクT
とせん断力Fとが作用している
d
T
F
ピッチ角αが小さいなら
W
T
WR cos
WR
2R
W cos
W
T
F
d
ピッチ角αが小さいなら
T WR cos
F W cos
W
WR
W
素線にはT によるせん断力とFによる
せん断力が図のように発生していて,
素線内側でそれらが同じ方向を向く.
したがって,
max
16T
d3
4F
d2
16WR
d
1
3
d
4R
(3.29)
なお,外側では,せん断力の向きが逆
向きになり,
16T 4 F 16WR
d
1
min
3
2
3
d
d
d
4R
コイルばねの変位
2R
W
T
d
d
d
F
コイルばねの微小長さdlの
回転をd とすると
d
W
Tdl
GI p
この角変化によるコイルバネ中心の変位は
d
Rd
TRdl
GI p
したがって,コイルばね全体にわたっての変位
を求めるには,これを積分すればよいから
TR
dl
0 GI
p
l
TR
2 nR
GI p
3
64nWR
cos
4
Gd
コイルばねのばね定数は,
4
W
Gd
k
64nR 3 cos
(3.31)
(3.32)