子宮頸がん予防　HPVワクチン接種についてのお知らせこの度、当院健診センターに於きまして、子宮頸がんの原因である、ヒトパピローマウイルス（HPV）の予防ワクチン接種を実施する運びになりましたので、お知らせいたします。子宮頸がんの原因　HPVウィルス・・・誰でもかかるウィルス子宮頸がんは、子宮の入り口にできる癌で、ほとんどがヒトパピローマウイルス（HPV）の感染が原因とわかってきました。 HPVは、多くの女性が一生のうち一度は感染するありふれたウィルスで、ほとんどは、自分の免疫力で治ります。しかし、抗原性が弱く、一度かかっても免疫が出来ずに、何度でも再感染し、一部が持続感染となり、その中のわずかな方が、がんにつながってゆくと考えられています。子宮頸がんは、わが国では年間15,000 人以上が新たに罹患し、約 3,500 人が亡くなっていると推定されています。　最近では若年女性の発症が増加してきており、 20～30 歳代の女性に発生するがんのうちで第1 位を占めるまでになりました。　HPVワクチンについて・・・60～70％の子宮頸がんを予防します HPV は現在、100 種類以上が報告されていて、うち約15 種類が子宮頸がんに関与しているといわれます。今回のワクチンは、この中でも特に原因ウィルスの60～70％を占める16 型、18 型の2 つのタイプの感染を予防するものです。成人女性でもワクチン接種によって再感染を防ぐことができ、子宮頸がんの予防に有効です。副作用についてワクチン接種の主な副作用は注射部位の痛み・発赤・腫れなどであり、このワクチンに固有の重篤な副作用はきわめて少ないとされています。接種方法・費用・・・3回の接種が必要　1回17000円筋肉注射で、合計3回の接種が１セットになります。これで長期の免疫が確保されます。初回接種、4週間後、半年後の3回です。１回目：初回接種は、健康診断受診と同時に行います。（その際４週間後・半年後の予約を取ります。）２回目・３回目：当センターで接種。　（３回目は、お電話で随時予約日の若干の変更も可能です。）お申し込み先けいゆう病院健診センター TEL：045－221-8181内線（６３７０，６３７１） 045－221-8291（ダイヤルイン） FAX：045－221-8209 その他注意事項・・・子宮がん検診併用でかなりの確立で予防可能に・しかし、現行のHPV ワクチン接種を行っても、子宮頸がんの発生をすべて予防できるわけではありません。したがって、毎年の子宮頸がん検診は引き続き大切です。両者を組み合わせることによってより一層の癌の予防・早期発見効果が期待できます。・HPV-DNA検査で子宮頸部のHPV感染がわかります。こちらもご利用ください。