2016年5月

2016.5.9
皆様こんにちは。5 月、心地よい季節になりましたね。さて今回は、
最近話題になる事の多い『
自律神経と眠り 』 についてお話しま
す。
(いい寝!フォーラムより)
自律神経系(以下、自律神経)は内臓や血管の機能をコントロールする神経。交感神経と副交感神経から
なります。本来はこれら二つの神経が昼と夜で上手に切り替わることにより、私たちの身体は働くべき時に働
き、休むべき時に休むという具合になっています。感覚的に言うとバタバタ忙しくしているときは交感神経が
上がり、まわりの景色を見る心の余裕があるときは副交感神経が上がっています。
ところが不規則な生活を強いられたり、ストレスを感じることが多い現代人は、夜になっても交感神経が優位
な状態になっていることが多いのです。
自律神経のバランスが乱れると血行が悪くなります。つまり血液と言う「身体を回復するための材料」がしっ
かりと循環してないわけですから、いくら寝ても疲れが取れず、細胞の修復も行われません。
自律神経のバランスはおもに副交感神経が上下するこ
とで取られていますが、男性は 30 歳、女性は 40 歳を
良い眠りを取ると副交感神経が優位になります。す
境として副交感神経の働きがガクンと下がり、自律神経
ると内臓の働きが改善し、血管が開いて血液循環が
のバランスが乱れてきます。その乱れを解消してくれる
促され、ホルモンの分泌も良くなって心身が健康に
のが、良い眠りです。
なるのです。
寝る前にしっかりと副交感神経を優位にすることが大切です。
少なくとも睡眠 30 分前くらいからは、脳を興奮させやすいパソコ
ンやテレビは控えるようにしましょう。
お風呂:シャワーだけでは副交感神経亢進に必要な血流が十分に促進されません。
腹式呼吸:まずおへその下約十センチのところにある「丹田」に意識を集中させ、鼻から息を五秒くらいかけて
吸い込み、口から 10 秒くらいかけてゆっくり息を吐き出します。
最初は難しいですが、意識を集中してゆっくり行いましょう。集中せずに肺だけで行う「胸式呼吸」になると、
交感神経が亢進し逆効果になります。
ストレッチ:最も手軽に血流を促進でき、かつ筋肉の柔軟性が増すことにより、普段から血流の良い状態を作る
ことが出来るのでオススメです。
来月の CPAP 外来は第 2 木曜日の 6 月 9 日(Dr藤原)、第 4 木曜日の 6 月 23 日(Dr藤原)に行
います。
お間違えのないように受診してください。
☆ 過去の CPAP 外来通信が呉共済病院ホームページでご覧になれます ☆
http://www.kure-kyosai.jp/ へどうぞ。
発行/ 臨床研究科