広報新聞 2017年1月号

新年を迎え、新たな気分でお過ごしのことと思います。
本年も当院はかかりつけ医として努力してまいりますので
宜しくお願い致します。
インフルエンザが流行っています
インフルエンザの症状は?
突然の高熱と頭痛、関節痛、全身の倦怠感、食欲不振など『全身症状』が強く現れるのが特徴です。遅れて咳や鼻水、
喉の痛みなどの『呼吸器症状』が現れます。
インフルエンザの検査をするタイミングは?
検査をするのが早すぎると正しい結果が出ない場合があるので、発症後12~24時間以上経過してからが頃合です。ま
た、インフルエンザの治療薬は、発症してから48時間以内に使用を開始することで効果が期待できます。
インフルエンザにかかったら、どれぐらい休めばいい?
一般的に、インフルエンザを発症してから、3~7日間は鼻や喉からウイルスを排出するといわれているので、その間は
外出を控えましょう。
学校保健安全法では、『発症した後、5日間を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで出席停止』とさ
れていますが、通っている保育所・幼稚園・学校で休む期間が決められている場合があります。
社会人の出勤停止の明確な基準はありません。
登園許可書・欠勤届けなどの文書が必要な場合は、どんな内容が必要なのかを学校や職場に確認してからスタッフに
申し出ください。
例えば、“インフルエンザにかかりました”という診断書は検査が(+)になった当日に作成することができますが、登園許
可症や欠勤届けは経過を観察してからの作成になる場合もありますので、くわしくはスタッフに問い合わせてください。
※診断書は自費となります。一旦発行したものは、書き直しができませんのでご了承ください。
インフルエンザ治療薬を予防で投与することができます
インフルエンザに感染した患者さんと一緒に住んでいる高齢者や、受験を控えた方など、予防が必要だと考えられる場
合にはインフルエンザ治療薬を予防として処方することができますので、希望される方はご相談ください。
※インフルエンザ治療薬を「予防」として処方する場合は、自費となります(大体、5500円~かかります)
冬に多くなる『かくれ脱水』
脱水症になるのは、夏だけではありません。
夏は、熱中症対策に水分の補給を意識しますが、寒くなる冬は意識が低下してしまいがちになります。
日本の冬は降水量も少なく、とても乾燥します。乾燥すると皮膚・粘膜・呼気などから知らない間に失われる水分が増え
ます。
脱水が進み体内の水分が少なくなると血液が濃くなり、血行が悪くなり、むくみや手足の末端の冷えの原因になります。
さらに症状が進むと、血液の中で血の固まりができて脳梗塞や心筋梗塞を引き起こしてしまうこともあります。
冬の脱水症チェック!
□ 手や足の先が冷える
□ 口の中がネバネバする
□ 体がだるい、頭痛、ふらつき
□ 肌が乾燥する
□ 以前より便秘
□ 足がむくむ
冬の脱水症の予防方法は?
まずは水分補給をこまめに行ってください。特に寝ている間に脱水が起こりやすいので、寝る前にコップ1杯の水を飲む
ように心がけましょう。
次に、肌からの脱水を防ぐため、加湿と保湿が大切です。
冬はエアコンなどの暖房器具を使用するため、外よりも室内の方が乾燥します。加湿器や濡れタオルを干したりすること
で湿度を50~60%に保ちましょう。インフルエンザ予防にも効果があります!
保湿効果のあるクリームを肌に塗ったり、肌が露出しないような服装で肌からの乾燥を防ぎましょう。
季節の変わり目に、風邪や花粉症ではないのに、咳やくしゃみ、鼻水、
じんましんなどの症状が続いたりすることはないですか?
季節の変わり目の朝夕の気温差、夏と冬の室内と室外の気温差で、それらの
症状がでるアレルギーを『寒暖差アレルギー』といいます。
人間の体は温度に合わせて体を調節し順応させる「自律神経」があります。気温差に「自律神経」が対応できずに乱れて
しまうとアレルギー症状が出てしまいます
『寒暖差アレルギー』を治すには「自律神経」を整えることが一番です。
□生活のリズムを整える 早寝早起きで朝日を浴びましょう
□適度な運動 筋肉をつけると代謝があがります
□バランスのとれた食事 栄養バランスがとれた食事は健康を保ちます
□禁煙 タバコの煙は鼻の粘膜を荒らし、炎症を招きます
体が感じる気温差を少なくするために、服装を工夫したり、マスクで鼻や喉を保湿したり、普段から体を温めるように心が
けたりすることも大切ですね。