平成 26 年度県民経済計算の推計結果(簡易推計版)

平 成 28 年 4 月 28 日
企 画 振 興 部
平成 26 年度県民経済計算の推計結果(簡易推計版)
<推計結果のポイント>
平成 26 年度の本県経済は、4月に実施された消費税率引上げによる駆け込み需要の
反動等の影響を受け、個人消費や生産に弱さがみられた。
このような状況から、県内総生産は、名目、実質ともに5年ぶりのマイナス成長と
なった。
○ 県内総生産 ~1年間の県内経済活動により生み出された付加価値~
県内総生産(名目)
3兆8,072億円
名目経済成長率
△0.6%
産業別にみると、農林水産業、製造業、建設業などが減少した。
・ 農 業 △ 7.5%(果実の産出額が増加したものの、米の産出額が減少)
・ 製造業 △ 3.3%(うち 電気機械△17.6%、精密機械△28.0%、化学+36.2%)
・ 建設業 △ 3.1%(公共工事が増加したものの、民間工事が減少)
実質経済成長率
※
△1.9%
デフレーター(物価指数)が上昇(87.2→88.3)したため、実質の減少幅は名目の
減少幅より大きい。
○ 県 民 所 得 ~雇用者への報酬や企業の利潤など付加価値の分配~
県 民 所 得
2兆9,460億円(前年度比△1.8%)5年ぶりの減少
・ 雇用者報酬 + 0.1%
比較可能な平成 14 年度以降で初の増加
・ 企業所得
5年ぶりの減少
△ 7.5%
・ 財 産 所 得(利子、配当など)+7.3% 3年連続の増加
一人当たり県民所得
260万5千円(前年度比△0.9%)
・ 対全国比(全国=100)は90.8(H25 は 93.2)となり、5年ぶりに比率が低下
※
「一人当たり県民所得」は、企業の利潤なども含んだ県民経済全体の所得水準を表す指標
であり、県民個人の給与や実収入などとの比較はできない。
《参考:平成 26 年度国民経済計算(前年度比)
》
名目経済成長率 +1.5%
国民所得
+1.5%
実質経済成長率
一人当たり国民所得
△1.0%
+1.7%(286 万 8 千円)
<簡易推計版とは>
簡易推計版は、県民経済計算の確報公表までに時間を要することから、それまでの暫定値
として推計したものです。確報とは異なる推計方法を用いているため、今後公表される確報
(11 月公表予定)との間にかい離が生じる場合がありますのでご留意ください。