地 方 経 済 天 気 図

平 成 28 年 4 月 13 日
発
表
地 方 経 済 天 気 図
∼個人消費が振るわず、足踏み∼
各 地 の 景 況 感
・北海道、関東…生産は輸送機械、一般機械が減産。輸出はアジア向けが減少。
・東北、北陸…個人消費は乗用車販売、大型小売店販売ともに減少。住宅建築
は上向き。
・甲信越、九州…設備投資は弱含み、公共工事も低調。生産は電子部品が減産。
・東海、四国…大型小売店販売で衣料品が振るわず、乗用車販売も減少。生産
は輸送機械が減産。
・近畿、中国…輸出は弱含み。住宅建築は上向き、観光も好調。
・沖縄…観光は国内客、外国人客ともに増加し、好調を持続。個人消費も持ち
直し。
一 般 社 団 法 人
全 国 地 方 銀 行 協 会
地域別天気マークの推移・詳細(平成28年4月)
平 27 年
4月
平 28 年
5月
6月
7月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
4月
北海道
東 北
関 東
甲信越
北 陸
東 海
近 畿
中 国
四 国
九 州
沖 縄
景況判断
個人消費
住宅建築
設備投資
公共工事
北海道
東 北
関 東
甲信越
北 陸
東 海
近 畿
中 国
四 国
九 州
沖 縄
(注) 矢印は、前月から天気マークが変わったことを表す。
1/8
輸
出
生産活動
観
光
雇用情勢
<参考>地方経済天気図DI(注)の変化と景況判断
平成28年
2月
3月
4月
景 況 判 断 :個人消費が振るわず、足踏み
49.2 → 47.7 → 50.0
景況見通し :海外経済減速の影響が懸念される
54.0 → 52.4 → 52.4
個 人 消 費 :大型小売店販売で衣料品が振るわず、乗用車販売 (43.8
も減少し、弱含み
住 宅 建 築 :持家、貸家、分譲住宅いずれも増加
(51.6
設 備 投 資 :需要の先行き不透明感もあり、力強さを欠く (51.6
公 共 工 事 :発注件数、金額ともに横這い
(44.5
輸
出 :中国をはじめとするアジア向け輸出が減少し、弱 (45.2
含み
生 産 活 動 :内外需要の減少から輸送機械、一般機械が減産 (50.0
観
光 :国内客、外国人客ともに好調持続
(65.2
雇 用 情 勢 :新規求人数、現金給与総額が増加
(61.7
景況判断
100
→ 47.7 → 47.7)
→
→
→
→
50.0
43.0
43.8
38.5
→ 57.0)
→ 48.4)
→ 47.7)
→ 42.3)
→ 43.8 → 49.2)
→ 59.8 → 63.4)
→ 63.3 → 57.8)
景況見通し
90
80
景況見通し
70
52.4
60
50
40
景況判断
50.0
30
20
10
0
11/1
12/1
13/1
14/1
15/1
16/1
17/1
18/1
19/1
20/1
21/1
22/1
23/1
24/1
25/1
26/1
27/1
28/1
(注)地方経済天気図DIとは、本調査に回答した全国地方銀行協会加盟行の景況や需要項目等に関する現況判断
(好転・不変・悪化)を数値化したもの。算式は以下のとおり。
「好転」×1.0+「不変」×0.5+「悪化」×0.0
DI= ────────────────────── ×100
回 答 銀 行 数
2/8
○各地の状況
北海道
北海道の景況は、公共工事が低調、輸出も足許一服したものの、個人消費、住
宅建築が持ち直すなど、緩やかな持ち直し。
個人消費は、乗用車販売が減少したものの、大型小売店販売が増加し、緩やか
な持ち直し。住宅建築は、持家、貸家が増加し、持ち直し基調。設備投資は、製
造業、非製造業ともに投資計画を積み増す動きがみられ、持ち直し基調。公共工
事は、国、独立行政法人等、道、市町村いずれも減少し、低調。輸出は、輸送機
械、一般機械が増加したものの、アジア向け石油製品、鉄鋼が減少し、足許一服。
生産活動は、電気機械、鉄鋼が増加したものの、一般機械、輸送機械が減少し、
横這い圏内。観光は、国内客に加え、アジアを中心とする外国人観光客が増加し、
回復基調。雇用は、有効求人倍率が上昇し、建設業などで新規求人数が増加し、
回復基調。
先行きは、緩やかな持ち直しが続くとみられている。
景況判断
個人消費
住宅建築
設備投資
公共工事
輸
出
生産活動
観
光
雇用情勢
東 北
東北の景況は、雇用情勢が回復に向けた動きにあるものの、個人消費、輸出が
弱含みとなるなど、横這い。
個人消費は、スーパー販売が飲食料品を中心に増加したものの、百貨店販売、
乗用車販売が減少し、弱含み。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも増加
し、上向き。設備投資は、需要の先行き不透明感から、一部に投資抑制姿勢がみ
られ、伸び悩み。公共工事は、国、県、市町村が減少し、減少傾向。輸出は、ア
ジア向け非鉄金属、中国向け一般機械が減少し、弱含み。
生産活動は、一般機械、電子部品・デバイスが減少し、やや弱含み。観光は、
温泉地、観光地への入込客が増加し、上向き。雇用は、卸・小売業、製造業で新
規求人数が増加するなど、回復に向けた動き。
先行きは、横這い圏内の動きが続くとみられている。
景況判断
個人消費
住宅建築
設備投資
公共工事
輸
出
生産活動
観
(注)景況判断の文言は、会員銀行からの報告をもとに当協会で取りまとめたもの。
3/8
光
雇用情勢
関 東
関東の景況は、観光が好調を持続、公共工事も上向きにあるものの、個人消費、
輸出が弱含むなど、持ち直しの動きが一服。
個人消費は、乗用車販売が減少したほか、百貨店販売において衣料品が減少す
るなど、弱含み。住宅建築は、貸家が増加したものの、持家、分譲住宅が減少し、
横這い。設備投資は、需要の先行き不透明感から、一部に投資抑制姿勢がみられ
るなど、弱含み。公共工事は、独立行政法人等、都県が増加し、上向き。輸出は、
アジア向け鉄鋼、科学光学機器が減少し、弱含み。
生産活動は、輸送機械、一般機械が減少し、足踏み。観光は、外国人客が増加
し、好調を持続。雇用は、有効求人倍率が上昇、現金給与総額も増加するなど、
持ち直し。
先行きは、海外経済減速の影響が懸念される。
景況判断
個人消費
住宅建築
設備投資
公共工事
輸
出
生産活動
観
光
雇用情勢
甲信越
甲信越の景況は、雇用情勢が回復に向けた動きにあるものの、個人消費、生産
活動が足踏み、公共工事が低調となるなど、横這い。
個人消費は、大型小売店販売において衣料品が減少したほか、乗用車販売も減
少するなど、足踏み。住宅建築は、貸家が増加したものの、持家、分譲住宅が減
少し、足踏み。設備投資は、需要の先行き不透明感から、一部に投資抑制姿勢が
みられ、弱含み。公共工事は、国、県が減少し、低調。輸出は、輸送機械、一般
機械が増加し、足許増加。
生産活動は、輸送機械が増加したものの、電子部品・デバイス、一般機械が減
少し、足踏み。観光は、外国人客に加え、国内客の観光地への入込が増加し、緩
やかな持ち直し。雇用は、製造業、卸・小売業、運輸・郵便業で新規求人数が増
加するなど、回復に向けた動き。
先行きは、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。
景況判断
個人消費
住宅建築
設備投資
公共工事
4/8
輸
出
生産活動
観
光
雇用情勢
北 陸
北陸の景況は、観光が持ち直したものの、個人消費が弱含み、輸出が低調とな
るなど、横這い。
個人消費は、乗用車販売が減少したほか、大型小売店販売も振るわず、やや弱
含み。住宅建築は、持家、分譲住宅が増加し、上向き。設備投資は、需要の先行
き不透明感から、一部に投資抑制姿勢がみられ、伸び悩み。公共工事は、国、独
立行政法人等が減少し、弱含み。輸出は、一般機械が減少し、低調。
生産活動は、主力の医薬品が増加したものの、電子部品・デバイスが減少し、
全体では横這い圏内。観光は、温泉地への入込客が増加し、持ち直し。雇用は、
飲食・サービス業、医療・福祉などで新規求人数が増加するなど、上向き。
先行きは、海外経済減速の影響が懸念される。
景況判断
個人消費
住宅建築
設備投資
公共工事
輸
出
生産活動
観
光
雇用情勢
東 海
東海の景況は、観光が持ち直したものの、個人消費が弱含み、生産活動が横這
いとなるなど、持ち直しの動きが一服。
個人消費は、乗用車販売が減少したほか、百貨店販売において衣料品が減少す
るなど、弱含み。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも増加し、足許増加。
設備投資は、製造業で投資計画を積み増す動きがみられるものの、全体では横這
い圏内。公共工事は、県、市町村が減少するなど、弱含み。輸出は、アジア向け
輸送機械、鉄鋼などが減少し、弱含み。
生産活動は、一般機械が増加したものの、輸送機械、情報通信機械が減少し、
横這い圏内。観光は、国内客に加え、外国人客が増加し、持ち直し。雇用は、卸・
小売業、医療・福祉、宿泊業で新規求人数が増加するなど、緩やかな回復。
先行きは、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。
景況判断
個人消費
住宅建築
設備投資
公共工事
5/8
輸
出
生産活動
観
光
雇用情勢
近 畿
近畿の景況は、個人消費、住宅建築が上向きにあるものの、輸出、生産活動が
弱含みとなるなど、足踏み。
個人消費は、乗用車販売が減少したものの、大型小売店販売において食料品が
増加するなど、やや上向き。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも増加し、
上向き。設備投資は、製造業で投資計画を積み増す動きがみられるものの、非製
造業で需要の先行き不透明感から投資抑制姿勢がみられ、全体では伸び悩み。公
共工事は、府県、市町村が減少したものの、国、独立行政法人が増加し、足許増
加。輸出は、鉄鋼、半導体等電子部品、科学光学機器が減少し、弱含み。
生産活動は、一般機械、電気機械、鉄鋼が減少し、弱含み。観光は、観光地へ
の入込客が増加し、回復。雇用は、有効求人倍率が上昇するなど、改善。
先行きは、海外経済減速の影響が懸念される。
景況判断
個人消費
住宅建築
設備投資
公共工事
輸
出
生産活動
観
光
雇用情勢
中 国
中国の景況は、観光が緩やかな持ち直し、雇用情勢が改善基調にあるものの、
輸出が弱含みとなるなど、横這い圏内。
個人消費は、大型小売店販売が増加したものの、乗用車販売が減少するなど、
横這い圏内。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも増加し、上向き。設備
投資は、需要の先行き不透明感から、一部に投資抑制姿勢がみられ、横這い圏内。
公共工事は、国が増加したものの、県、市町村が減少し、横這い圏内。輸出は、
一般機械、自動車、鉄鋼が減少し、弱含み。
生産活動は、自動車が増加したものの、鉄鋼が減少し、全体では横這い圏内。
観光は、温泉地、観光地への入込客が増加し、緩やかな持ち直し。雇用は、有効
求人倍率が上昇するなど、改善基調。
先行きは、海外経済減速の影響が懸念される。
景況判断
個人消費
住宅建築
設備投資
公共工事
6/8
輸
出
生産活動
観
光
雇用情勢
四 国
四国の景況は、雇用情勢が改善基調にあるものの、輸出、生産活動が弱含みと
なるなど、横這い。
個人消費は、大型小売店販売において衣料品が振るわず、乗用車販売も減少す
るなど、やや弱含み。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅がいずれも増加し、足
許増加。設備投資は、小売業、建設業で投資計画を積み増す動きがみられるもの
の、その他の業種で投資抑制姿勢がみられ、全体では伸び悩み。公共工事は、国、
独立行政法人等、市町村が減少し、足許減少。輸出は、一般機械が減少し、弱含
み。
生産活動は、輸送機械、一般機械が減少し、弱含み。観光は、観光地への入込
客が増加し、上向き。雇用は、卸売業、小売業、製造業で新規求人数が増加する
など、改善基調。
先行きは、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。
景況判断
個人消費
住宅建築
設備投資
公共工事
輸
出
生産活動
観
光
雇用情勢
九 州
九州の景況は、観光、雇用情勢が持ち直しているものの、輸出、生産活動が弱
含みとなるなど、横這い。
個人消費は、大型小売店販売が飲食料品を中心に増加したものの、乗用車販売
が減少し、足踏み。住宅建築は、持家が減少したものの、貸家、分譲住宅が増加
し、横這い。設備投資は、需要の先行き不透明感から、一部に投資抑制姿勢がみ
られ、弱含み。公共工事は、独立行政法人等、市町村が減少し、低調。輸出は、
中国向け鉄鋼、一般機械が減少し、弱含み。
生産活動は、鉄鋼、輸送機械、電子部品・デバイスが減少し、弱含み。観光は、
国内客に加え、外国人客も増加するなど、持ち直し。雇用は、有効求人倍率が上
昇したほか、現金給与総額も増加し、改善。
先行きは、海外経済減速の影響が懸念される。
景況判断
個人消費
住宅建築
設備投資
公共工事
7/8
輸
出
生産活動
観
光
雇用情勢
沖 縄
沖縄の景気は、個人消費が持ち直し、観光が好調を持続するなど、拡大。
個人消費は、乗用車販売が減少したものの、百貨店販売、スーパー販売ともに
増加するなど、持ち直し。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも減少し、
足踏み。設備投資は、貨物車販売、建築着工床面積ともに増加するなど、やや上
向き。公共工事は、国、県、市町村が増加し、足許増加。輸出は、再輸出品、石
油製品、金属鉱・くずが減少し、弱含み。
生産活動は、金属製品、鉱業が増加したものの、窯業・土石製品、食料品が減
少し、横這い圏内。観光は、国内客、外国人客ともに増加し、好調を持続。雇用
は、現金給与総額が増加、有効求人倍率も上昇し、緩やかな回復に向けた動き。
先行きは、拡大が続くとみられている。
景況判断
個人消費
住宅建築
設備投資
公共工事
8/8
輸
出
生産活動
観
光
雇用情勢