地方経済天気図 - 全国地方銀行協会

平 成 28 年 11 月 16 日
発
表
地 方 経 済 天 気 図
∼引き続き足踏み状態∼
各 地 の 景 況 感
・北海道、関東、中国…輸出は輸送機械が減少。設備投資は製造業で積み増す
動き。
・東北…住宅建築は足許減少。生産は電子部品がやや上向き。
・甲信越…個人消費は大型小売店販売、乗用車販売が減少。住宅建築は上向き。
・北陸…輸出は低調。住宅建築は上向き。
・東海、四国…輸出は輸送機械が減少。住宅建築、公共工事は上向き。
・近畿…輸出は低調。公共工事は上向き。
・九州…輸出は弱含み。生産は一般機械、電子部品が増加、観光も入込客が増
加し、上向き。
・沖縄…観光は入込客が増加し、好調を持続。個人消費も大型小売店販売が増
加し、好調。
一 般 社 団 法 人
全 国 地 方 銀 行 協 会
地域別天気マークの推移・詳細(平成28年11月)
平 27 年
11月
平 28 年
12月
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
9月
10月
11月
北海道
東 北
関 東
甲信越
北 陸
東 海
近 畿
中 国
四 国
九 州
沖 縄
景況判断
個人消費
住宅建築
設備投資
公共工事
北海道
東 北
関 東
甲信越
北 陸
東 海
近 畿
中 国
四 国
九 州
沖 縄
(注) 矢印は、前月から天気マークが変わったことを表す。
1/8
輸
出
生産活動
観
光
雇用情勢
<参考>地方経済天気図DI(注)の変化と景況判断
平成28年
9月
10月
11月
景 況 判 断 :引き続き足踏み状態
54.7 → 55.5 → 53.9
景況見通し :海外経済の減速や円高の影響が懸念される
54.0 → 55.6 → 54.8
個 人 消 費 :乗用車販売の減少に加え、大型小売店販売が振る (44.5
わず、弱含み
住 宅 建 築 :持家、貸家、分譲住宅いずれも増加し、持ち直し (57.8
設 備 投 資 :総じて慎重な投資姿勢が続いているが、製造業 (46.9
の一部に投資を積み増す動き
公 共 工 事 :件数、金額ともに増加
(49.2
輸
出 :北米向け輸送機械、アジア向け電子部品が減少し、(33.7
弱含み
生 産 活 動 :一般機械、電子部品が増加し、緩やかな持ち直し (47.7
の動き
観
光 :温泉地、観光地への入込客が振るわず、伸び悩 (56.9
み
雇 用 情 勢 :新規求人数が増加し、改善
(62.5
景況判断
100
→ 45.3 → 42.2)
→ 60.9 → 60.2)
→ 55.5 → 57.0)
→ 53.9 → 54.7)
→ 42.3 → 42.3)
→ 50.0 → 56.3)
→ 53.4 → 48.3)
→ 60.2 → 59.4)
景況見通し
90
80
景況見通し
70
54.8
60
50
40
景況判断
30
53.9
20
10
0
11/1
12/1
13/1
14/1
15/1
16/1
17/1
18/1
19/1
20/1
21/1
22/1
23/1
24/1
25/1
26/1
27/1
28/1
(注)地方経済天気図DIとは、本調査に回答した全国地方銀行協会加盟行の景況や需要項目等に関する現況判断
(好転・不変・悪化)を数値化したもの。算式は以下のとおり。
「好転」×1.0+「不変」×0.5+「悪化」×0.0
DI= ────────────────────── ×100
回 答 銀 行 数
2/8
○各地の状況
北海道
北海道の景況は、輸出が弱含んだものの、個人消費が持ち直し、観光も好調と
なるなど、緩やかな持ち直し。
個人消費は、大型小売店販売がプロ野球の優勝セール効果から増加したほか、
乗用車販売も増加し、緩やかな持ち直し。住宅建築は、持家、分譲住宅が減少し
たものの、貸家が増加し、持ち直し基調。設備投資は、製造業で投資を積み増す
動きがみられるなど、やや上向き。公共工事は、独立行政法人等、道、市町村が
減少し、足許減少。輸出は、欧州向け鉄鋼、北米向け輸送機械が減少し、弱含み。
生産活動は、一般機械が増加したものの、電気機械、パルプ・紙・紙加工品、
鉄鋼が減少し、弱含み。観光は、国内客が新幹線開業効果もあって増加したほか、
外国人客も増加し、好調。雇用は、製造業、医療・福祉で新規求人数が増加し、
回復基調。
先行きは、緩やかな持ち直しが続くとみられている。
景況判断
個人消費
住宅建築
設備投資
公共工事
輸
出
生産活動
観
光
雇用情勢
東 北
東北の景況は、公共工事が上向き、雇用情勢も回復に向けた動きにあるものの、
個人消費、輸出が弱含むなど、横這い。
個人消費は、乗用車販売が減少したほか、大型小売店販売において衣料品、飲
食料品が減少し、やや弱含み。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも減少
し、足許減少。設備投資は、製造業で投資を積み増す動きがみられるものの、全
体では伸び悩み。公共工事は、国、県が増加し、やや上向き。輸出は、船舶、鉄
鋼、アジア向け非鉄金属が減少し、弱含み。
生産活動は、電子部品・デバイスが増加し、やや上向き。観光は、観光地への
入込客が伸び悩み、足許一服。雇用は、製造業、医療・福祉、卸・小売業で新規
求人数が増加し、回復に向けた動き。
先行きは、横這い圏内で推移するとみられている。
景況判断
個人消費
住宅建築
設備投資
公共工事
輸
出
生産活動
観
(注)景況判断の文言は、会員銀行からの報告をもとに当協会で取りまとめたもの。
3/8
光
雇用情勢
関 東
関東の景況は、観光が上向き、公共工事も持ち直しているものの、個人消費、
輸出が弱含むなど、足踏み。
個人消費は、乗用車販売が減少したほか、大型小売店販売において衣料品が減
少し、弱含み。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも増加し、上向き。設
備投資は、製造業で投資を積み増す動きがみられ、やや上向き。公共工事は、国、
独立行政法人等、都県、市区町村いずれも増加し、緩やかな持ち直し。輸出は、
鉄鋼、自動車、中国向け電子部品などが減少し、弱含み。
生産活動は、一般機械、電子部品・デバイスが増加し、緩やかな持ち直しの動
き。観光は、観光地への入込客が増加し、上向き。雇用は、建設業、製造業、運
輸業・郵便業で新規求人数が増加し、持ち直し。
先行きは、海外経済の減速や円高の進行による下振れが懸念される。
景況判断
個人消費
住宅建築
設備投資
公共工事
輸
出
生産活動
観
光
雇用情勢
甲信越
甲信越の景況は、住宅建築が上向いているものの、個人消費、生産活動が弱含
むなど、横這い。
個人消費は、大型小売店販売が減少したほか、乗用車販売も減少し、弱含み。
住宅建築は、持家、貸家が増加するなど、上向き。設備投資は、需要の先行き不
透明感から、製造業で投資抑制姿勢がみられ、弱含み。公共工事は、国、独立行
政法人等、市町村が増加したものの、県が減少し、全体では横這い。輸出は、輸
送機械が増加し、足許増加。
生産活動は、一般機械、電子部品が減少し、弱含み。観光は、観光地への入込
客が伸び悩み、足許一服。雇用は、製造業、建設業、小売業などで新規求人数が
増加し、回復に向けた動き。
先行きは、横這いで推移するとみられている。
景況判断
個人消費
住宅建築
設備投資
公共工事
4/8
輸
出
生産活動
観
光
雇用情勢
北 陸
北陸の景況は、雇用情勢が持ち直したものの、生産活動、観光が弱含み、輸出
も低調となるなど、全体では横這い。
個人消費は、乗用車販売が減少したほか、大型小売店販売も減少し、弱含み。
住宅建築は、持家、貸家が増加し、上向き。設備投資は、需要の先行き不透明感
から、製造業で投資抑制姿勢がみられ、伸び悩み。公共工事は、独立行政法人等
が増加したものの、国、県、市町村が減少し、足踏み。輸出は、一般機械、精密
機器が減少し、低調。
生産活動は、輸送機械、鉄鋼が減少し、弱含み。観光は、観光地への入込客が
減少し、やや弱含み。雇用は、建設業、製造業、卸・小売業などで新規求人数が
増加し、持ち直し。
先行きは、海外経済の減速や円高の進行による下振れが懸念される。
景況判断
個人消費
住宅建築
設備投資
公共工事
輸
出
生産活動
観
光
雇用情勢
東 海
東海の景況は、生産活動が上向き、雇用情勢も回復しているものの、輸出が弱
含むなど、足踏み。
個人消費は、乗用車販売が増加したものの、大型小売店販売において衣料品が
減少し、弱含み。住宅建築は、持家、貸家が増加し、上向き。設備投資は、需要
の先行き不透明感から、投資抑制姿勢がみられ、横這い圏内。公共工事は、県、
市町村が増加し、やや上向き。輸出は、輸送機械、電気機械が減少し、弱含み。
生産活動は、一般機械、電子部品・デバイスが増加し、上向き。観光は、観光
地への入込客が伸び悩み、足許一服。雇用は、建設業、製造業、医療・福祉など
で新規求人数が増加し、緩やかな回復。
先行きは、足踏みが続くとみられている。
景況判断
個人消費
住宅建築
設備投資
公共工事
5/8
輸
出
生産活動
観
光
雇用情勢
近 畿
近畿の景況は、公共工事が上向き、雇用情勢も改善しているものの、輸出、生
産活動が低調となるなど、横這い圏内。
個人消費は、大型小売店販売で衣料品、飲食料品が減少し、弱含み。住宅建築
は、持家、分譲住宅が増加したものの、貸家が減少し、足許減少。設備投資は、
中小企業で需要の先行き不透明感から投資抑制姿勢がみられ、伸び悩み。公共工
事は、国、府県、市町村が増加し、上向き。輸出は、輸送機械が減少し、低調。
生産活動は、金属製品、鉄鋼が減少し、低調。観光は、観光地への入込客が減
少し、足許一服。雇用は、有効求人倍率が上昇し、改善。
先行きは、海外経済の減速や円高の進行による下振れが懸念される。
景況判断
個人消費
住宅建築
設備投資
公共工事
輸
出
生産活動
観
光
雇用情勢
中 国
中国の景況は、雇用情勢が改善基調にあるものの、生産活動が横這い、輸出が
弱含むなど、横這い。
個人消費は、乗用車販売が増加したものの、大型小売店販売が減少し、足踏み。
住宅建築は、持家、貸家が増加し、上向き。設備投資は、製造業で投資を積み増
す動きがみられ、やや上向き。公共工事は、独立行政法人等が減少したものの、
国、県、市町村が増加し、やや上向き。輸出は、鉄鋼、北米向け輸送機械が減少
し、弱含み。
生産活動は、輸送機械が増加したものの、電子部品・デバイス、化学が減少し、
横這い圏内。観光は、温泉地、観光地への入込客が増加し、緩やかな持ち直し。
雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、現金給与総額も増加し、改善基調。
先行きは、横這い圏内で推移するとみられている。
景況判断
個人消費
住宅建築
設備投資
公共工事
6/8
輸
出
生産活動
観
光
雇用情勢
四 国
四国の景況は、生産活動が横這い、輸出が低調となったものの、公共工事が上
向き、雇用情勢が改善基調にあるなど、横這い圏内の動き。
個人消費は、乗用車販売が減少したほか、大型小売店販売において衣料品が減
少し、弱含み。住宅建築は、貸家、分譲住宅が増加し、上向き。設備投資は、一
部に投資計画を積み増す動きがみられるものの、全体では慎重姿勢。公共工事は、
独立行政法人等、県、市町村が増加し、上向き。輸出は、輸送機械、化学製品が
減少し、低調。
生産活動は、一般機械が増加したものの、電気機械、化学が減少し、横這い。
観光は、温泉地・観光地への入込客が増加し、緩やかな持ち直し。雇用は、建設
業、卸・小売業、宿泊業で新規求人数が増加し、改善基調。
先行きは、横這い圏内で推移するとみられている。
景況判断
個人消費
住宅建築
設備投資
公共工事
輸
出
生産活動
観
光
雇用情勢
九 州
九州の景況は、輸出が弱含みとなったものの、公共工事、生産活動が上向き、
雇用情勢が改善するなど、横這い。
個人消費は、乗用車販売が減少したほか、大型小売店販売において衣料品が減
少し、弱含み。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも増加し、やや上向き。
設備投資は、熊本地震の影響から、一部に投資進捗の遅れがみられる一方、維持・
補修投資の実施もみられるなど、全体では横這い。公共工事は、国、県、市町村
が増加し、上向き。輸出は、電気機械、鉄鋼、中国等向け化学製品が減少し、弱
含み。
生産活動は、一般機械、電子部品・デバイスが増加し、上向き。観光は、
「九
州ふっこう割」の効果もあり、観光地への入込客数が増加。雇用は、製造業、建
設業、サービス業で新規求人数が増加し、改善。
先行きは、熊本地震からの復旧が進み、徐々に上向くとみられている。
景況判断
個人消費
住宅建築
設備投資
公共工事
7/8
輸
出
生産活動
観
光
雇用情勢
沖 縄
沖縄の景気は、住宅建築が堅調、個人消費、観光も好調を持続するなど、拡大。
個人消費は、大型小売店販売、家電品販売が増加し、好調。住宅建築は、持家、
貸家が増加し、堅調。設備投資は、貨物車販売が増加したものの、建築着工床面
積が減少し、全体では横這い。公共工事は、国、県、市町村が増加し、やや上向
き。輸出は、輸送機械、精密機械が減少し、足踏み。
生産活動は、鉄鋼、プラスチック製品が増加したものの、窯業・土石製品、食
料品が減少し、横這い圏内。観光は、国内客、外国人客いずれも増加し、好調を
持続。雇用は、現金給与総額が増加し、回復に向けた動き。
先行きは、拡大が続くとみられている。
景況判断
個人消費
住宅建築
設備投資
公共工事
8/8
輸
出
生産活動
観
光
雇用情勢