平 成 28 年 9 月 14 日 発 表 地 方 経 済 天 気 図 ∼足踏みが続く∼ 各 地 の 景 況 感 ・北海道…輸出は北米向け輸送機械が減少。生産は鉄鋼が減産し、弱含み。 ・東北、甲信越…住宅建築は上向き。公共工事、生産は弱含み。 ・関東、東海…乗用車や衣料品販売が振るわず。輸出はアジア向け一般機械が 減少。生産は一進一退。 ・北陸、近畿…公共工事は持ち直し。設備投資は伸び悩み、輸出は低調。 ・中国、四国…住宅建築は上向き。個人消費は横這い。 ・九州…熊本地震の影響が和らぎ、生産や観光が徐々に回復。 ・沖縄…観光は国内客、外国人客ともに増加し、好調を持続。個人消費も持ち 直し。 一 般 社 団 法 人 全 国 地 方 銀 行 協 会 地域別天気マークの推移・詳細(平成28年9月) 平 27 年 9月 平 28 年 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 9月 北海道 東 北 関 東 甲信越 北 陸 東 海 近 畿 中 国 四 国 九 州 沖 縄 景況判断 個人消費 住宅建築 設備投資 公共工事 北海道 東 北 関 東 甲信越 北 陸 東 海 近 畿 中 国 四 国 九 州 沖 縄 (注) 矢印は、前月から天気マークが変わったことを表す。 1/8 輸 出 生産活動 観 光 雇用情勢 <参考>地方経済天気図DI(注)の変化と景況判断 平成28年 6月 7月 9月 景 況 判 断 :足踏みが続く 51.6 → 46.9 → 54.7 景況見通し :海外経済の減速や円高の影響が懸念される 50.0 → 48.4 → 54.0 個 人 消 費 :乗用車販売の減少に加え、大型小売店販売で衣料 (46.9 品が振るわず、弱含み 住 宅 建 築 :持家、貸家、分譲住宅いずれも増加し、持ち直し (60.2 設 備 投 資 :需要の先行き不透明感から、慎重な投資姿勢 (45.3 公 共 工 事 :横這い圏内の動き (54.7 輸 出 :北米向け輸送機械、アジア向け一般機械が減少し、(38.5 低調 生 産 活 動 :輸送機械、一般機械などが減産し、弱含み (49.2 観 光 :観光地への入込客が好調。九州地区でも復興支 (56.9 援策により、入込客が徐々に回復 雇 用 情 勢 :新規求人数、現金給与総額ともに増加し、改善 (66.4 景況判断 100 → 44.5 → 44.5) → → → → 60.9 51.6 53.9 40.4 → 57.8) → 46.9) → 49.2) → 33.7) → 47.7 → 47.7) → 51.7 → 56.9) → 63.3 → 62.5) 景況見通し 90 80 景況判断 70 54.7 60 50 40 景況見通し 30 54.0 20 10 0 11/1 12/1 13/1 14/1 15/1 16/1 17/1 18/1 19/1 20/1 21/1 22/1 23/1 24/1 25/1 26/1 27/1 28/1 (注)地方経済天気図DIとは、本調査に回答した全国地方銀行協会加盟行の景況や需要項目等に関する現況判断 (好転・不変・悪化)を数値化したもの。算式は以下のとおり。 「好転」×1.0+「不変」×0.5+「悪化」×0.0 DI= ────────────────────── ×100 回 答 銀 行 数 2/8 ○各地の状況 北海道 北海道の景況は、生産活動が弱含み、輸出も減少したものの、住宅建築が持ち 直し、観光も好調となるなど、緩やかな持ち直し。 個人消費は、乗用車販売が減少したものの、大型小売店販売が増加し、緩やか な持ち直し。住宅建築は、貸家が減少したものの、持家、分譲住宅が増加し、持 ち直し基調。設備投資は、非製造業で投資計画を積み増す動きがみられるなど、 やや上向き。公共工事は、国、道が増加し、緩やかな持ち直し。輸出は、欧州向 け鉄鋼、北米向け輸送機械が減少し、減少傾向。 生産活動は、一般機械、金属製品が増加したものの、鉄鋼が減少するなど、弱 含み。観光は、国内客が新幹線開業効果もあって増加したほか、外国人客も増加 し、好調。雇用は、新規求人数が宿泊業、飲食サービス業、運輸業などで増加す るなど、回復基調。 先行きは、緩やかな持ち直しが続くとみられている。 景況判断 個人消費 住宅建築 設備投資 公共工事 輸 出 生産活動 観 光 雇用情勢 東 北 東北の景況は、住宅建築が上向き、雇用情勢が回復に向けた動きにあるものの、 公共工事、輸出が弱含むなど、横這い。 個人消費は、大型小売店販売において衣料品が伸び悩み、横這い。住宅建築は、 持家、分譲住宅が増加し、上向き。設備投資は、需要の先行き不透明感から、非 製造業で投資抑制姿勢がみられ、伸び悩み。公共工事は、国、県、市町村が減少 し、弱含み。輸出は、鉄鋼、一般機械が減少し、弱含み。 生産活動は、一般機械、電子部品・デバイスが減少し、やや弱含み。観光は、 観光地への入込客が増加するなど、やや上向き。雇用は、卸・小売業、医療・福 祉、サービス業で新規求人数が増加するなど、回復に向けた動き。 先行きは、横這い圏内で推移するとみられている。 景況判断 個人消費 住宅建築 設備投資 公共工事 輸 出 生産活動 観 (注)景況判断の文言は、会員銀行からの報告をもとに当協会で取りまとめたもの。 3/8 光 雇用情勢 関 東 関東の景況は、住宅建築が上向いているものの、生産活動が一進一退、輸出も 弱含むなど、足踏み。 個人消費は、乗用車販売が減少したほか、百貨店販売において衣料品が減少す るなど、弱含み。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも増加し、上向き。 設備投資は、需要の先行き不透明感から、投資抑制姿勢がみられ、弱含み。公共 工事は、都県が増加したものの、国、市区町村が減少し、足許減少。輸出は、ア ジア向け一般機械、鉄鋼などが減少し、弱含み。 生産活動は、情報通信機械が増加したものの、輸送機械、一般機械が減少し、 一進一退。観光は、観光地への入込客が増加するなど、持ち直し。雇用は、製造 業、運輸業・郵便業で新規求人数が増加したほか、現金給与総額も増加し、持ち 直し。 先行きは、海外経済の減速や円高の影響が懸念される。 景況判断 個人消費 住宅建築 設備投資 公共工事 輸 出 生産活動 観 光 雇用情勢 甲信越 甲信越の景況は、雇用情勢が回復に向けた動きにあるものの、生産活動が弱含 み、輸出が低調となるなど、やや弱含み。 個人消費は、大型小売店販売において衣料品が減少したほか、乗用車販売も減 少するなど、足踏み。住宅建築は、持家、貸家が増加するなど、上向き。設備投 資は、需要の先行き不透明感から、製造業で投資抑制姿勢がみられ、弱含み。公 共工事は、国が増加したものの、市町村が減少し、弱含み。輸出は、米国向け輸 送機械、欧州向け建設用・鉱山用機械などが減少し、低調。 生産活動は、電気機械、一般機械が減少し、弱含み。観光は、NHK大河ドラ マ効果などから、観光地への入込客が増加し、緩やかな持ち直し。雇用は、製造 業、卸・小売業で新規求人数が増加するなど、回復に向けた動き。 先行きは、弱含みで推移するとみられている。 景況判断 個人消費 住宅建築 設備投資 公共工事 4/8 輸 出 生産活動 観 光 雇用情勢 北 陸 北陸の景況は、住宅建築が上向き、公共工事が持ち直したものの、生産活動が 弱含み、輸出が低調となるなど、全体では横這い。 個人消費は、乗用車販売が減少したものの、大型小売店販売が増加し、一進一 退。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも増加し、上向き。設備投資は、 需要の先行き不透明感から、製造業で投資抑制姿勢がみられ、伸び悩み。公共工 事は、県、市町村が増加し、持ち直し。輸出は、一般機械、精密機器が減少し、 低調。 生産活動は、一般機械、輸送機械が減少し、弱含み。観光は、観光地への入込 客が減少したものの、高水準を持続。雇用は、卸・小売業、サービス業などで新 規求人数が増加するなど、持ち直し。 先行きは、海外経済の減速や円高の進行による下振れが懸念される。 景況判断 個人消費 住宅建築 設備投資 公共工事 輸 出 生産活動 観 光 雇用情勢 東 海 東海の景況は、雇用情勢が回復しているものの、生産活動が横這い、個人消費 が弱含むなど、足踏み。 個人消費は、乗用車販売が減少したほか、百貨店販売において衣料品が減少す るなど、弱含み。住宅建築は、持家、貸家が増加したものの、分譲住宅が減少し、 伸び悩み。設備投資は、需要の先行き不透明感から、投資抑制姿勢がみられ、横 這い圏内。公共工事は、国、市町村が減少し、弱含み。輸出は、北米向け輸送機 械、アジア向け一般機械が減少し、弱含み。 生産活動は、電気機械が増加したものの、輸送機械、一般機械が減少し、横這 い圏内。観光は、観光地への入込客が増加し、持ち直し。雇用は、有効求人倍率 が上昇するなど、緩やかな回復。 先行きは、足踏みが続くとみられている。 景況判断 個人消費 住宅建築 設備投資 公共工事 5/8 輸 出 生産活動 観 光 雇用情勢 近 畿 近畿の景況は、公共工事が上向き、雇用情勢も改善しているものの、輸出、生 産活動が低調となるなど、横這い圏内。 個人消費は、乗用車販売が減少したほか、大型小売店販売において衣料品が伸 び悩むなど、弱含み。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも増加し、上向 き。設備投資は、中小企業で需要の先行き不透明感から投資抑制姿勢がみられ、 伸び悩み。公共工事は、府県、市町村が減少したものの、独立行政法人等が増加 し、やや上向き。輸出は、電気機械、自動車、鉄鋼が減少し、低調。 生産活動は、輸送機械、電子部品・デバイスが減少し、低調。観光は、観光地 への入込客が増加し、持ち直し。雇用は、有効求人倍率が上昇し、改善。 先行きは、海外経済の減速や円高の進行による下振れが懸念される。 景況判断 個人消費 住宅建築 設備投資 公共工事 輸 出 生産活動 観 光 雇用情勢 中 国 中国の景況は、住宅建築が上向き、雇用情勢が改善基調にあるものの、個人消 費が足踏み、輸出が低調となるなど、横這い。 個人消費は、乗用車販売が増加したものの、百貨店販売が伸び悩むなど、足踏 み。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも増加し、上向き。設備投資は、 需要の先行き不透明感が強まり、製造業に投資抑制姿勢がみられ、弱含み。公共 工事は、独立行政法人等、県が減少し、足許減少。輸出は、アジア向け科学光学 機器、北米・欧州向け自動車が減少し、低調。 生産活動は、電気機械が増加したものの、鉄鋼、自動車が減少し、横這い圏内。 観光は、温泉地、観光地への入込客が増加し、緩やかな持ち直し。雇用は、現金 給与総額が増加したほか、医療・福祉、卸売・小売業で新規求人数が増加するな ど、改善基調。 先行きは、横這い圏内で推移するとみられている。 景況判断 個人消費 住宅建築 設備投資 公共工事 6/8 輸 出 生産活動 観 光 雇用情勢 四 国 四国の景況は、輸出が低調となったものの、住宅建築が上向き、雇用情勢が改 善基調にあるなど、横這い圏内の動き。 個人消費は、乗用車販売が減少したものの、大型小売店販売において夏物衣料、 エアコンが増加し、横這い。住宅建築は、分譲住宅が減少したものの、持家、貸 家が増加し、上向き。設備投資は、一部に投資計画を積み増す動きがみられるも のの、全体では慎重姿勢。公共工事は、国、市町村が減少し、一進一退。輸出は、 船舶、化学製品が減少し、低調。 生産活動は、非鉄金属が増加したものの、鉄鋼、化学が減少し、横這い。観光 は、好天に恵まれ、温泉地・観光地への入込客が増加し、緩やかな持ち直し。雇 用は、建設業、運輸業、製造業で新規求人数が増加したほか、現金給与総額も増 加するなど、改善基調。 先行きは、横這い圏内で推移するとみられている。 景況判断 個人消費 住宅建築 設備投資 公共工事 輸 出 生産活動 観 光 雇用情勢 九 州 九州の景況は、輸出が弱含みとなったものの、生産が上向き、雇用情勢が改善 するなど、横這い。 個人消費は、大型小売店販売が増加したほか、乗用車販売も増加するなど、下 げ止まり。住宅建築は、貸家、分譲住宅が減少したものの、持家が増加し、全体 では横這い。設備投資は、熊本地震の影響から、一部に投資進捗の遅れがみられ る一方、維持・補修投資の実施もみられるなど、一進一退。公共工事は、独立行 政法人等、市町村が減少し、足踏み。輸出は、船舶、一般機械、中国向け半導体 等電子部品が減少し、弱含み。 生産活動は、輸送機械、電気機械が増加し、上向き。観光は、 「九州ふっこう 割」などの復興支援策により、観光地への入込客数が徐々に回復。雇用は、有効 求人倍率が上昇したほか、現金給与総額も増加し、改善。 先行きは、熊本地震からの復旧が進み、徐々に上向くとみられている。 景況判断 個人消費 住宅建築 設備投資 公共工事 7/8 輸 出 生産活動 観 光 雇用情勢 沖 縄 沖縄の景気は、個人消費が持ち直し、観光が好調を持続するなど、拡大。 個人消費は、家電品販売が好調となったほか、大型小売店販売も増加し、持ち 直し。住宅建築は、持家、貸家が減少したものの、分譲住宅が増加し、足許増加。 設備投資は、貨物車販売が増加したものの、建築着工床面積が横這い圏内。公共 工事は、県、市町村が減少したものの、国が増加し、やや上向き。輸出は、金属 鉱・くず、一般機械、再輸出品が減少し、足許減少。 生産活動は、金属製品、化学・石油製品が増加したものの、鉄鋼、プラスチッ ク製品が減少し、横這い圏内。観光は、国内客、外国人客いずれも増加し、好調 を持続。雇用は、現金給与総額が増加したほか、完全失業率も改善するなど、回 復に向けた動き。 先行きは、拡大が続くとみられている。 景況判断 個人消費 住宅建築 設備投資 公共工事 8/8 輸 出 生産活動 観 光 雇用情勢
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