平 成 28 年 12 月 14 日 発 表 地 方 経 済 天 気 図 ∼緩やかな持ち直し∼ 各 地 の 景 況 感 ・北海道…生産は一進一退。観光は好調。雇用は回復基調。 ・東北、東海…個人消費、設備投資は上向きないし緩やかな持ち直し。観光は 横這い。 ・関東、甲信越…住宅建築は上向き。輸出は弱含み。 ・北陸…公共工事は上向き。輸出は低調。 ・近畿、九州…個人消費は足踏みないし弱含み。生産は輸送機械が増加し、上 向き。 ・中国…設備投資は緩やかな持ち直し。観光は弱含み。 ・四国…住宅建築、観光は緩やかな持ち直し。輸出は低調。 ・沖縄…観光は入込客が増加し、好調を持続。個人消費も好調。 一 般 社 団 法 人 全 国 地 方 銀 行 協 会 地域別天気マークの推移・詳細(平成28年12月) 平 27 年 12月 平 28 年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 9月 10月 11月 12月 北海道 東 北 関 東 甲信越 北 陸 東 海 近 畿 中 国 四 国 九 州 沖 縄 景況判断 個人消費 住宅建築 設備投資 公共工事 北海道 東 北 関 東 甲信越 北 陸 東 海 近 畿 中 国 四 国 九 州 沖 縄 (注) 矢印は、前月から天気マークが変わったことを表す。 1/8 輸 出 生産活動 観 光 雇用情勢 <参考>地方経済天気図DI(注)の変化と景況判断 平成28年 10月 11月 12月 景 況 判 断 :緩やかな持ち直し 55.5 → 53.9 → 56.3 景況見通し :緩やかな持ち直しが続く 55.6 → 54.8 → 54.8 個 人 消 費 :スーパー販売が増加したものの、百貨店販売が減 (45.3 少し、全体では横這い 住 宅 建 築 :持家、貸家、分譲住宅いずれも増加し、持ち直し (60.9 が続く 設 備 投 資 :製造業で投資を積み増す動きがみられるなど、 (55.5 持ち直しの動き 公 共 工 事 :件数、金額ともに減少し、足許一服 (53.9 輸 出 :北米向け輸送機械、アジア向け鉄鋼が減少し、弱 (42.3 含み 生 産 活 動 :輸送機械、金属製品が増加し、緩やかな持ち直し (50.0 観 光 :盛り上がりを欠く (53.4 雇 用 情 勢 :新規求人数、現金給与総額ともに増加し、改善 (60.2 景況判断 100 → 42.2 → 49.2) → 60.2 → 64.1) → 57.0 → 60.2) → 54.7 → 47.7) → 42.3 → 44.2) → 56.3 → 54.7) → 48.3 → 50.9) → 59.4 → 59.4) 景況見通し 90 80 景況判断 56.3 70 60 50 40 景況見通し 30 54.8 20 10 0 11/1 12/1 13/1 14/1 15/1 16/1 17/1 18/1 19/1 20/1 21/1 22/1 23/1 24/1 25/1 26/1 27/1 (注)地方経済天気図DIとは、本調査に回答した全国地方銀行協会加盟行の景況や需要項目等に関する現況判断 (好転・不変・悪化)を数値化したもの。算式は以下のとおり。 「好転」×1.0+「不変」×0.5+「悪化」×0.0 DI= ────────────────────── ×100 回 答 銀 行 数 2/8 28/1 ○各地の状況 北海道 北海道の景況は、公共工事、輸出が弱含んでいるものの、住宅建築が持ち直し、 観光も好調となるなど、緩やかな持ち直し。 個人消費は、乗用車販売が増加したほか、スーパー販売、コンビニエンススト ア販売も増加し、緩やかな持ち直し。住宅建築は、持家が減少したものの、貸家、 分譲住宅が増加し、持ち直し基調。設備投資は、製造業で投資を積み増す動きが みられ、底堅く推移。公共工事は、国、独立行政法人等、道が減少し、弱含み。 輸出は、欧州向け鉄鋼、米国向け輸送機械が減少し、弱含み。 生産活動は、鉄鋼、金属製品が増加したものの、一般機械が減少し、一進一退。 観光は、国内客、外国人客ともに増加し、好調。雇用は、宿泊業、飲食サービス 業、医療・福祉で新規求人数が増加し、回復基調。 先行きは、緩やかな持ち直しが続くとみられている。 景況判断 個人消費 住宅建築 設備投資 公共工事 輸 出 生産活動 観 光 雇用情勢 東 北 東北の景況は、輸出が弱含んだものの、個人消費が持ち直し、生産活動が上向 くなど、緩やかな持ち直し。 個人消費は、大型小売店販売が増加したほか、コンビニエンスストア販売も増 加するなど、緩やかな持ち直し。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも増 加し、上向き。設備投資は、製造業で投資を積み増す動きがみられるなど、上向 き。公共工事は、国が増加したものの、県、市町村が減少し、足許減少。輸出は、 鉄鋼、中国・米国向け一般機械が減少し、弱含み。 生産活動は、電子部品・デバイス、金属製品が増加し、上向き。観光は、観光 地への入込客が伸び悩み、横這い圏内。雇用は、建設業、医療・福祉等で新規求 人数が増加し、回復に向けた動き。 先行きは、緩やかな持ち直しが続くとみられている。 景況判断 個人消費 住宅建築 設備投資 公共工事 輸 出 生産活動 観 (注)景況判断の文言は、会員銀行からの報告をもとに当協会で取りまとめたもの。 3/8 光 雇用情勢 関 東 関東の景況は、観光が上向き、生産活動も持ち直しているものの、個人消費、 輸出が弱含むなど、足踏み。 個人消費は、乗用車販売が減少したほか、百貨店販売において衣料品が減少し、 弱含み。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも増加し、上向き。設備投資 は、製造業で投資を積み増す動きがみられ、やや上向き。公共工事は、国、独立 行政法人等、都県、市区町村いずれも減少し、足許一服。輸出は、鉄鋼、自動車 などが減少し、弱含み。 生産活動は、輸送機械、金属製品が増加し、緩やかな持ち直しの動き。観光は、 観光地への入込客が増加し、上向き。雇用は、製造業、運輸業・郵便業、宿泊業 で新規求人数が増加し、持ち直し。 先行きは、緩やかに改善していくとみられている。 景況判断 個人消費 住宅建築 設備投資 公共工事 輸 出 生産活動 観 光 雇用情勢 甲信越 甲信越の景況は、住宅建築が上向いているものの、公共工事、生産活動が弱含 むなど、横這い。 個人消費は、大型小売店販売が増加したものの、乗用車販売が減少し、横這い。 住宅建築は、持家、貸家が増加するなど、上向き。設備投資は、需要の先行き不 透明感から、製造業で投資抑制姿勢がみられ、弱含み。公共工事は、県、市町村 が減少し、弱含み。輸出は、米国向け輸送機械が減少し、足許減少。 生産活動は、電気機械、電子部品が減少し、弱含み。観光は、観光地への入込 客が伸び悩み、横這い。雇用は、製造業、建設業、医療・福祉などで新規求人数 が増加し、回復に向けた動き。 先行きは、横這いで推移するとみられている。 景況判断 個人消費 住宅建築 設備投資 公共工事 4/8 輸 出 生産活動 観 光 雇用情勢 北 陸 北陸の景況は、雇用情勢が持ち直したものの、観光が弱含み、輸出も低調とな るなど、全体では横這い。 個人消費は、乗用車販売が増加したものの、大型小売店販売が減少し、横這い。 住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも増加し、持ち直し。設備投資は、需 要の先行き不透明感から、製造業で投資抑制姿勢がみられ、伸び悩み。公共工事 は、国、県が増加し、上向き。輸出は、一般機械、精密機器が減少し、低調。 生産活動は、金属製品、電気機械が増加したものの、一般機械、輸送機械が減 少し、横這い。観光は、観光地への入込客が減少し、やや弱含み。雇用は、建設 業、製造業、卸・小売業などで新規求人数が増加し、持ち直し。 先行きは、緩やかに改善していくとみられている。 景況判断 個人消費 住宅建築 設備投資 公共工事 輸 出 生産活動 観 光 雇用情勢 東 海 東海の景況は、輸出が弱含んだものの、個人消費、生産活動が上向き、雇用情 勢も回復するなど、緩やかな持ち直し。 個人消費は、乗用車販売が増加したほか、家電品販売、コンビニエンスストア 販売も増加するなど、上向き。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも増加 し、持ち直し。設備投資は、製造業、非製造業で投資を積み増す動きがみられ、 緩やかな持ち直し。公共工事は、国、市町村が増加したものの、県が減少し、横 這い。輸出は、輸送機械、電気機械が減少し、弱含み。 生産活動は、輸送機械、鉄鋼が増加し、上向き。観光は、観光地への入込客が 伸び悩み、横這い。雇用は、製造業、医療・福祉、宿泊業・飲食サービス業など で新規求人数が増加し、緩やかな回復。 先行きは、緩やかな持ち直しが続くとみられている。 景況判断 個人消費 住宅建築 設備投資 公共工事 5/8 輸 出 生産活動 観 光 雇用情勢 近 畿 近畿の景況は、公共工事、生産活動が上向いたものの、個人消費が弱含み、輸 出が低調となるなど、横這い圏内。 個人消費は、大型小売店販売で衣料品、飲食料品が減少し、弱含み。住宅建築 は、持家、貸家が増加したものの、分譲住宅が減少し、やや弱含み。設備投資は、 中小企業で需要の先行き不透明感から投資抑制姿勢がみられ、伸び悩み。公共工 事は、府県、市町村が増加し、やや上向き。輸出は、科学光学機器が減少し、低 調。 生産活動は、輸送機械、鉄鋼、金属製品が増加し、上向き。観光は、観光地へ の入込客が伸び悩み、横這い。雇用は、現金給与総額が増加したほか、有効求人 倍率が上昇し、改善。 先行きは、緩やかに改善していくとみられている。 景況判断 個人消費 住宅建築 設備投資 公共工事 輸 出 生産活動 観 光 雇用情勢 中 国 中国の景況は、生産活動が横這い、観光が弱含んだものの、住宅建築が持ち直 し、雇用情勢が改善基調にあるなど、緩やかな持ち直し。 個人消費は、乗用車販売が増加したものの、百貨店販売が減少し、足踏み。住 宅建築は、持家、貸家が増加し、持ち直し。設備投資は、製造業で投資を積み増 す動きがみられ、緩やかな持ち直し。公共工事は、国が増加したものの、独立行 政法人等、県、市町村が減少し、足踏み。輸出は、鉄鋼、北米向け輸送機械が減 少し、弱含み。 生産活動は、輸送機械が増加したものの、鉄鋼、電子部品・デバイスが減少し、 横這い圏内。観光は、温泉地、観光地への入込客が減少し、弱含み。雇用は、有 効求人倍率が上昇し、改善基調。 先行きは、緩やかな持ち直しが続くとみられている。 景況判断 個人消費 住宅建築 設備投資 公共工事 6/8 輸 出 生産活動 観 光 雇用情勢 四 国 四国の景況は、公共工事が弱含み、輸出が低調となったものの、住宅建築が持 ち直し、雇用情勢が改善基調にあるなど、横這い圏内の動き。 個人消費は、大型小売店販売が増加するなど、やや上向き。住宅建築は、持家、 貸家、分譲住宅いずれも増加し、緩やかな持ち直しの動き。設備投資は、一部に 投資を積み増す動きがみられるものの、全体では慎重姿勢。公共工事は、国、市 町村が減少し、弱含み。輸出は、輸送機械が減少し、低調。 生産活動は、輸送機械が増加したものの、一般機械が減少し、一進一退。観光 は、温泉地・観光地への入込客が増加し、緩やかな持ち直し。雇用は、卸・小売 業、宿泊業で新規求人数が増加し、改善基調。 先行きは、横這い圏内で推移するとみられている。 景況判断 個人消費 住宅建築 設備投資 公共工事 輸 出 生産活動 観 光 雇用情勢 九 州 九州の景況は、輸出が弱含みとなったものの、公共工事、生産活動が上向き、 雇用情勢が改善するなど、横這い。 個人消費は、乗用車販売が増加したものの、大型小売店販売において衣料品が 減少し、足踏み。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも増加し、持ち直し の動き。設備投資は、熊本地震の影響から、一部に投資進捗の遅れがみられる一 方、維持・補修投資の実施もみられるなど、全体では横這い。公共工事は、国、 県、市町村が増加し、上向き。輸出は、中国等向け映像機械が減少し、弱含み。 生産活動は、輸送機械、一般機械が増加し、上向き。観光は、 「九州ふっこう 割」の効果もあり、観光地への入込客数が増加。雇用は、現金給与総額が増加し たほか、建設業、医療・福祉、運輸・郵便業で新規求人数が増加し、改善。 先行きは、熊本地震からの復旧が進み、徐々に上向くとみられている。 景況判断 個人消費 住宅建築 設備投資 公共工事 7/8 輸 出 生産活動 観 光 雇用情勢 沖 縄 沖縄の景気は、住宅建築が堅調、個人消費、観光も好調を持続するなど、拡大。 個人消費は、大型小売店販売、乗用車販売が増加し、好調。住宅建築は、持家、 貸家、分譲住宅いずれも増加し、堅調。設備投資は、貨物車販売、建築着工床面 積がともに増加し、足許増加。公共工事は、県、市町村が増加したものの、国、 独立行政法人等が減少し、足許減少。輸出は、輸送機械、一般機械、電気機械が 増加し、やや上向き。 生産活動は、食料品、パルプ・紙・紙加工品が増加したものの、窯業・土石製 品、金属製品、プラスチック製品が減少し、横這い圏内。観光は、国内客、外国 人客いずれも増加し、好調を持続。雇用は、有効求人倍率が上昇し、回復に向け た動き。 先行きは、拡大が続くとみられている。 景況判断 個人消費 住宅建築 設備投資 公共工事 8/8 輸 出 生産活動 観 光 雇用情勢
© Copyright 2024 ExpyDoc