2016年4月8日 (No.2,435) 〈マーケットレポートNo.4,750〉 主要国のリート市場の最近の動向(3月) 北米、欧州中心に堅調な推移 グローバルで大幅上昇 【各国・地域の騰落率(3月)】 地域・国 為替もプラスに寄与 グローバル 北米 米国 カナダ 欧州 ベルギー オランダ フランス 英国 ■3月のグローバル・リート市場は、殆どの国・地域で上 昇となりました。現地通貨ベースではグローバルで +6.3%の上昇でした。原油価格が持ち直す中、主 要国での金融緩和の流れが強くなり、主要国の長期 国債利回りが低下し、リート市場の押し上げ要因と なりました。 ■為替は米ドルと香港ドルを除き殆どの通貨が対円で 上昇しました。投資家のリスクオン(選好)の姿勢が 高まったことが要因です。その結果、円ベースでのグ ローバル・リート市場は+8.6%の上昇となりました。 月間騰落率 +8.6% +10.1% +9.9% +11.0% +10.5% +11.5% +10.6% +12.0% +6.9% 地域・国 月間騰落率 オセアニア 豪州 アジア シンガポール 日本 香港 +9.8% +9.8% +2.7% +3.3% +2.0% +4.7% (注)データは、GPRグローバル・ハイ・インカム・リート・インデックス(円ベース)。 (注)データはGPRグローバル・ハイ・インカム・リート・インデックス(円ベース)。 (出所)GPR社のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成 北米、欧州が大幅に上昇 オセアニア、アジアも上昇 ■各地域を現地通貨ベースで見ると、北米が+9.7%、 欧州が+6.3%と大幅な上昇となりました。オセアニア は+2.4%、アジアは+2.0%、の上昇でした。 ■北米はイエレンFRB議長が追加利上げを慎重に進め ていく姿勢を示したこと、欧州はECBが追加緩和策を 発表したことが好感されました。オセアニアは豪州の良 好な経済ファンダメンタルズを背景に上昇しました。ア ジアは、シンガポールが弱い国内経済を嫌気し小幅 下落となったため、上昇は小幅にとどまりました。 (注)データはGPRグローバル・ハイ・インカム・リート・インデックス (現地通貨ベース)。期間は2015年3月末~2016年3月末。 2015年3月末を100として指数化。 (出所)GPR社のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成 主要国での低金利がリート市場をサポートする展開に変化なし ■主要中央銀行の緩和的な金融政策が引き続きグ ローバル・リート市場をサポートすると見られます。世 界経済の減速を背景に、FRBは追加利上げを慎 重に進めていく姿勢を示し、日銀はマイナス金利を 導入し、ECBは追加緩和策を実施するなど、世界 の国債利回りは低位で推移しそうです。 2016年 2016年 ■低金利環境のもと、不動産市場は引き続き堅調が 見込まれます。リート市場は、相対的に高い配当利 回りが期待できるうえ、資金調達コストの抑制などの 好環境が意識され、中期的に底堅い展開が期待さ れます。 3月30日 最近の指標から見る欧州経済(2016年3月) 3月17日 米国の金融政策(2016年3月) ■当資料は、情報提供を目的として、三井住友アセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘 するものではありません。■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。■当資料の内容は作成基準日現在のもので あり、将来予告なく変更されることがあります。■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、 今後の市場環境等を保証するものではありません。■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を 保証するものではありません。■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾 者に帰属します。■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。
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