PDF版 - 三井住友アセットマネジメント

(No.2,094)〈マーケットレポートNo.4,075〉
2015年3月12日
主要国のリート市場の最近の動向(2月)
豪州、アジア、欧州がけん引し堅調に推移
現地通貨ベースは米国市場の
影響により下落
【各国・地域の騰落率(2月)】
為替要因で円ベースでは上昇
■2月のグローバル・リート市場は、欧州、オセアニ
ア、アジア市場は上昇しましたが、全体に占める割
合が大きい米国市場が下落したことで、現地通貨
ベースでは下落しました。円ベースでは為替要因
がプラス寄与となり前月比+1.2%と上昇しました。
■為替市場は、米国の早期利上げ観測が後退した
ことなどからリスク回避の動きが弱まり、主要通貨
は円に対して上昇しました。
月間騰落率
グローバル
北米
米国
カナダ
欧州
ベルギー
オランダ
+1.2%
▲2.4%
▲3.8%
+3.6%
+4.2%
+3.3%
+0.7%
月間騰落率
フランス
英国
オセアニア
豪州
アジア
シンガポール
日本
+4.2%
+5.6%
+6.0%
+6.0%
+2.3%
+2.5%
+1.7%
(注)データは、GPRグローバル・ハイ・インカム・リート・インデックス(円ベース)。
(出所)GPR社のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
米国市場は金利上昇により下落
アジア市場は決算を好感
■米国市場は、1月の雇用統計が市場予想を上回る
強い結果となり10年国債利回りが上昇したことか
ら下落しました。
■欧州市場は、欧州中央銀行(ECB)による量的金
融緩和や、ギリシャ支援策の延長などが好感され、
主要各国ともに上昇しました。
■豪州市場は、住宅市場の堅調さに加え、物価上昇
率が低下し追加の利下げ観測が強まったことなど
から上昇しました。
■アジア市場は、シンガポール、日本のリートの堅
調な決算が好感され上昇しました。
150
(ポイント)
140
【地域別インデックスの推移】
北米
アジア
欧州
オセアニア
130
120
110
100
90
14/2
14/4
14/6
14/8
14/10
14/12
15/2
(年/月)
(注)データは、GPRグローバル・ハイ・インカム・リート・インデックス(円ベース)。
期間は2014年2月末~2015年2月末。2014年2月末を100として指数化。
(出所)GPR社のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
低金利環境のなか配当利回りの高さが注目される
■米国では今年半ば以降に利上げが開始される ■堅調な米国景気が世界景気の緩やかな回復を
見込みですが、低インフレ環境の継続もあり利上
けん引すると見られます。世界的に不動産市場
げペースは緩やかとなる見込みです。日欧では
の堅調さが続き、リートの収益や配当金は安定
追加の金融緩和への期待が続くと見られ、豪州
的に拡大すると見込まれます。低金利環境が続
では低金利政策が維持されると見られることから、 くと見られることから、リートの配当利回りの高さ
主要国では低金利環境が当面継続する見込み
も注目され、グローバル・リート市場は底堅い推
です。
移が見込まれます。
2015年03月06日 ユーロ圏の金融政策(2015年3月)
2015年03月03日 オーストラリア、政策金利を据え置き
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