2016年2月9日 (No.2,392) 〈マーケットレポートNo.4,656〉 主要国のリート市場の最近の動向(1月) 世界的な株安のなか、相対的に底堅い推移 小幅マイナス 【各国・地域の騰落率(1月)】 月間騰落率 株価の下落に比べ安定的 ■1月のグローバル・リート市場は、地域によってまちまち な動きとなりましたが、現地通貨ベースでは全体として 若干のマイナスでした。主要国の株式市場が5%以 上下落したのに比べ小幅にとどまりました。 グローバル 北米 米国 カナダ 欧州 ベルギー オランダ フランス ▲0.7% ▲1.0% ▲1.3% +0.4% ▲1.5% +2.2% ▲0.7% ▲0.4% 月間騰落率 英国 オセアニア 豪州 アジア シンガポール 日本 香港 ▲5.1% ▲1.1% ▲1.1% +0.8% +2.1% +2.1% ▲4.2% ■為替は、米ドル、ユーロが対円で上昇しましたが他通 貨が下落、全体ではほぼ中立でした。その結果、円 ベースでのリート市場は▲0.7%の下落となりました。 (注)データは、GPRグローバル・ハイ・インカム・リート・インデックス(円ベース)。 アジア、オセアニアは上昇 (出所)GPR社のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成 北米、欧州は下落 ■各地域を現地通貨ベースで見ると、アジア、オセアニ アは上昇しましたが、北米、欧州が下落しました。 リート市場は、中旬までは中国経済の減速懸念、原 油価格の下落などから株式市場が下落し、その影響 から軟調な推移となりました。下旬はECBのドラギ総 裁が追加緩和の可能性を示唆したことから、リスク回 避の動きが後退し、リート市場も持ち直しました。 ■国別では英国、香港の下げが目立ちましたが、英国 はEUからの離脱を巡る議論の活発化、香港は香港 ドル安や長期国債利回りの上昇などが影響しました。 逆にシンガポールはリートの決算で底堅い配当成長 が好感され上昇しました。 (注)データは、GPRグローバル・ハイ・インカム・リート・インデックス (現地通貨ベース)。期間は2015年1月末~2016年1月末。 2015年1月末を100として指数化。 (出所)GPR社のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成 主要国での低金利がリート市場をサポート ■2月に入っても、中国の景気減速懸念や原油価格 の下落などから、世界的に株式市場が下落し、 リート市場も影響を受けています。ただし、米国の利 上げペースは当初予想よりさらに緩やかになるとの見 方が強まるなか、日本や欧州でも強力な金融緩和 が続けられ、国債利回りは低位で安定しそうです。 2016年 2016年 ■中国の景気や原油価格をにらみ、当面神経質な 展開が見込まれますが、低金利環境のもと、不動 産市場は引き続き堅調です。相対的に高い配当 利回りが期待でき、賃料上昇や空室率低下による 配当成長が見込まれるため、リート市場は、中期的 に底堅い展開となることが期待されます。 2月 2日 豪中銀、政策金利を据え置き 1月29日 日銀の金融政策(2016年1月) ■当資料は、情報提供を目的として、三井住友アセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘 するものではありません。■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。■当資料の内容は作成基準日現在のもので あり、将来予告なく変更されることがあります。■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、 今後の市場環境等を保証するものではありません。■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を 保証するものではありません。■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾 者に帰属します。■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。
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