(No.2,120)〈マーケットレポートNo.4,126〉 2015年4月9日 主要国のリート市場の最近の動向(3月) リート市場は底堅いが為替でマイナス 金利低下などにより現地通貨 ベースでは上昇 【各国・地域の騰落率(3月)】 ユーロ安などから為替要因でマイナス ■3月のグローバル・リート市場は、主要国での緩和 的な金融政策を背景に国債利回りが低下したこと などから、現地通貨ベースで上昇しました。円ベー スでは為替要因がマイナス寄与となり前月比 ▲0.9%と下落しました。 ■為替市場は、米ドルは円に対して小幅に上昇しま したが、欧州中央銀行(ECB)による国債購入が開 始されたことによりユーロが円に対して下落しまし た。ユーロ安の影響から、為替要因は全体でマイ ナス寄与となりました。 米国、アジア市場が堅調 欧州市場はユーロ安などで下落 ■米国市場は、早期の利上げ観測が後退したことな どから10年国債利回りが低下し、上昇しました。 ■欧州市場は、ECBの国債購入開始により10年国 債利回りが低下したことなどから、現地通貨ベース では上昇しましたが、ユーロ安などで円ベースで は下落しました。 ■豪州市場は、景気減速懸念が強まるなか追加の 金融緩和がなかったこともあり、下落しました。 ■アジア市場は、シンガポール市場が、通貨当局に よる金融緩和への期待などから上昇しました。 月間騰落率 グローバル 北米 米国 カナダ 欧州 ベルギー オランダ ▲0.9% +0.5% +1.0% ▲2.5% ▲2.9% ▲5.1% ▲1.9% 月間騰落率 フランス 英国 オセアニア 豪州 アジア シンガポール 日本 ▲2.7% ▲4.4% ▲3.4% ▲3.4% +0.2% +0.2% ─ (注)データは、GPRグローバル・ハイ・インカム・リート・インデックス(円ベース)。 日本は3月23日にインデックスから除外されました。 (出所)GPR社のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成 150 (ポイント) 140 【地域別インデックスの推移】 北米 アジア 欧州 オセアニア 130 120 110 100 90 14/3 14/5 14/7 14/9 14/11 15/1 15/3 (年/月) (注)データは、GPRグローバル・ハイ・インカム・リート・インデックス(円ベース)。 期間は2014年3月末~2015年3月末。2014年3月末を100として指数化。 (出所)GPR社のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成 グローバル・リート市場にとって好環境が続く見通し ■米国では、今年半ば以降に利上げが開始される 見込みですが、低インフレ環境の継続もあり利上 げペースは緩やかとなる見込みです。日欧では 強力な金融緩和が続くと見られ、豪州では政策 金利の引き下げ期待が続いていることから、主 要国では低金利環境が当面継続する見込みで す。 ■底固い米国景気が世界景気の緩やかな回復を けん引すると見られます。世界的に不動産市場 の堅調さが続き、リートの収益や配当金は安定 的に拡大すると見込まれます。低金利環境が続 くと見られることから、リートの配当利回りの高さ も注目され、グローバル・リート市場は底堅い推 移が見込まれます。 2015年04月08日 シンガポールの「通貨政策」(アジア) 2015年04月07日 豪中銀、政策金利を据え置き、豪ドルは上昇 ■当資料は、情報提供を目的として、三井住友アセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘す るものではありません。■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。■当資料の内容は作成基準日現在のもので あり、将来予告なく変更されることがあります。■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想で あり、今後の市場環境等を保証するものではありません。■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完 全性を保証するものではありません。■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者お よび許諾者に帰属します。■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。
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