2016年3月11日 (No.2,417) 〈マーケットレポートNo.4,708〉 主要国のリート市場の最近の動向(2月) アジア、オセアニア中心に底堅い推移 現地通貨ベースではプラス 【各国・地域の騰落率(2月)】 地域・国 円ベースでは下落 グローバル 北米 米国 カナダ 欧州 ベルギー オランダ フランス 英国 ■2月のグローバル・リート市場は、まちまちな動きとなり ましたが、現地通貨ベースではグローバルで+1.1% の上昇でした。リート市場は、上旬は原油価格の下 落や世界的な景気減速への警戒感から下落しまし たが、月後半にかけては原油価格の反発、米国の株 式市場の上昇を好感して上昇に転じました。 ■為替は円が安全資産として選好されたことなどから、 米ドル、ユーロをはじめ主要国の通貨が総じて対円で 大きく下落しました。その結果、円ベースではグローバ ルで▲4.4%の下落となりました。 アジア、オセアニアが上昇 ▲4.4% ▲6.1% ▲7.0% ▲0.2% ▲9.3% ▲5.7% ▲11.9% ▲7.9% ▲12.2% 地域・国 オセアニア 豪州 アジア シンガポール 日本 香港 月間騰落率 ▲3.2% ▲3.2% +1.9% +1.4% +5.0% ▲7.7% (注)データは、GPRグローバル・ハイ・インカム・リート・インデックス(円ベース)。 (注)データはGPRグローバル・ハイ・インカム・リート・インデックス(円ベース)。 (出所)GPR社のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成 (ポイント) 110 北米は横這い、欧州は下落 ■各地域を現地通貨ベースで見ると、アジア、オセアニ アがそれぞれ+4.3%、+2.8%の上昇となり、北米は +0.2%でほぼ横這い、欧州は▲2.5%の下落となり ました。 月間騰落率 【地域別インデックスの推移(現地通貨ベース)】 北米 アジア 欧州 オセアニア 100 90 ■アジアは日本のマイナス金利導入など、オセアニアは 豪州の良好なファンダメンタルズを背景に上昇しました。 欧州の下落は、金融機関の信用リスク懸念に加え、 英国のEU離脱を問う国民投票の実施決定が投資 家心理を冷やしたことなどが背景です。 80 15/2 15/4 15/6 15/8 15/10 15/12 16/2 (年/月) (注)データはGPRグローバル・ハイ・インカム・リート・インデックス (現地通貨ベース)。期間は2015年2月末~2016年2月末。 2015年2月末を100として指数化。 (出所)GPR社のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成 主要国での低金利がリート市場をサポートし底堅い展開へ ■3月に入り、原油価格や商品市場が落ち着きを取 り戻しつつあることなどから、世界的に株式市場が上 昇し、リート市場も好影響を受けています。米国の 利上げペースが当初予想より緩やかになるとの見方 が強まり、日本や欧州でも強力な金融緩和が続け られ、世界の国債利回りは低位で推移しそうです。 2016年 2016年 ■中国の景気や原油価格をにらみ、引き続き神経質 な展開が見込まれますが、低金利環境のもと、不 動産市場は引き続き堅調が見込まれます。リート 市場は、相対的に高い配当利回りが期待できるう え、資金調達コストの抑制などの好環境が意識され、 中期的に底堅い展開が期待されます。 3月 9日 米国の債券市場(2016年3月) 3月 8日 日本国債の「マイナス利回り」(日本) ■当資料は、情報提供を目的として、三井住友アセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘 するものではありません。■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。■当資料の内容は作成基準日現在のもので あり、将来予告なく変更されることがあります。■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、 今後の市場環境等を保証するものではありません。■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を 保証するものではありません。■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾 者に帰属します。■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。
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