珪藻赤潮情報 KH-27-15 - 兵庫県立農林水産技術総合センター 水産

発行:兵庫県水産技術センター ℡(078)941-8601
兵庫のり研究所
℡(078)942-1531
珪藻赤潮情報 KH-27-15(播磨灘)
平成 28 年 4 月 7 日 発行
珪 藻 赤 潮 プランクトン調 査 の結 果 をお知 らせします。
調 査 年 月 日 :東 部 4 月 4 日 、西 部 4 月 5 日 〔調 査 箇 所 は地 図 上 に▲(東 部 )および●(西
部 )印 で表 示 しています。〕
概 況 播磨灘(調査海域)の DIN 濃度は、明石海峡周辺、淡路島西岸及び北部沿岸の河口域では概
ね 2μmol/L 以上となっています。
ユーカンピア、コスキノディスクスワイレシーとも散見される程度でした。
水温は、白浜以西では 13.6~14.2℃、家島諸島周辺では 12.2~12.8℃、江井ヶ島・高砂周辺で 11.6~12.1℃、明石海
峡付近並びに西浦では 12.0~12.6℃、鹿ノ瀬周辺では 12.0~12.4℃でした。
相生
網干
1.2
(0.5)
赤穂
0.4
(0.5)
4.2
(1.3)
0.7
(1.1)
0.7
(0.7)
溶存態無機窒素
DIN
(μmol/ℓ )
白浜
家島
坊勢
1.7
(2.2)
)
4.3
(0.8)
1.1
(1.1)
高砂
3.0
(1.7)
別府
3.8 東二見
1.3
(3.9) 江井ヶ島
3.2 林崎 3.9
(1.4)
(3.6)
(3.7)垂水
3.2
3.4
1.3
(3.3)
0.2
3.5
(3.2)
(1.4)
(2.6)
(3.8)
3.0
3.2
(3.2)
2.8
(3.3)
(3.2)
富島
2.3
浦
浅野
森
(2.3) 室津育波
※ 底層の値を( )で示しています。
仮屋
尾崎
1.1
(2.7)
郡家
江井
相生
網干
0
(0)
赤穂
0
(36)
0
(0)
0
(0)
家島
坊勢
0
(0)
ユーカンピア
( cells/mℓ )
白浜
0
(3)
0
(0)
0
(3)
0
(0)
※ 底層の値を( )で示しています。
須磨
0
(0)
0
(0)
高砂
別府
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
2
(0)
0
(0)
0
(0)
東二見
江井ヶ島
0
(0)
林崎
0
(0)
富島
浦
浅野
森
育波
室津
仮屋
尾崎
郡家
江井
0
(0)
0
(0)
垂水
0
(0)
須磨
相生
網干
0
(0)
赤穂
0
(0)
0
(0)
家島
0
(10)
0
(15)
坊勢
5
(0)
0
(10)
0
(30)
0
(0)
0
(5)
コスキノディスクス
( cells/ℓ )
白浜
0
(25)
)
20
(0)
0
(0)
高砂
別府
0 東二見
(0)
江井ヶ島
0 林崎 0
(0)
(10) 垂水
0
0
(5)
0
(0)
(0)
5
0
(0)
(0)
富島
0
浦
浅野
森
(5) 室津育波
郡家
※ 底層の値を( )で示しています。
江井
沿岸西部 12 点平均 DIN(μmol/ℓ)※
12
沿岸東部 11 点平均 DIN(μmol/ℓ)※
8
6
10
8
6
4
4
2
2
0
11月
12月
1月
2月
H22
H23
H24
H25
H26
H27
12
H22
H23
H24
H25
H26
H27
10
3月
4月
0
11月
沿岸西部 12 点平均 ユーカンピア細胞密度(cells /mℓ)※
350
~
H22
H23
H24
H25
H26
H27
300
250
200
150
350
374
150
50
1月
2月
3月
4月
0
11月
沿岸西部12 点平均 コスキノディスクス細胞密度(cells/ℓ)※
500
400
~ 1,847(H22)
~ 1,146(H24)
H22
H23
H24
H25
H26
H27
300
200
3月
4月
12月
1月
2月
3月
4月
沿岸東部11 点平均 コスキノディスクス細胞密度(cells/ℓ)※
500
400
~
~
H22
H23
H24
H25
H26
H27
687(H24)
1,222(H22)
300
200
100
100
0
11月
2月
H22
H23
H24
H25
H26
H27
200
50
1月
沿岸東部 11 点平均 ユーカンピア細胞密度(cells /mℓ)※
250
100
12月
12月
300
100
0
11月
仮屋
尾崎
0
(0)
須磨
12月
1月
2月
3月
4月
0
11月
12月
1月
※1:数値はすべて表層の値です。2:調査地点は、沿岸東部 11 点は▲、沿岸西部 12 点は●で表示しています。
2月
3月
4月
平成28年4月4~5日の水平分布状況(表層、実測値)
溶存態無機窒素濃度(DIN、μmol/L)
H
H
H
ユーカンピア(cells/ml)
コスキノディスクス(cells/L)
3
H
L
3
1
ユーカンピアは、北部沿岸でわずかに確認される程度
です。(表層は2cells/ml、底層で36cells/ml以下)。
コスキノディスクスワイレシーは、散見される程度です。
(表層は20cells/L、底層で30cells/L以下)。
2
1
*Hは濃度又は密度が高く、Lは低いことを示しています
播磨灘における今後の栄養塩等に関する動向見込み
播磨灘北部沿岸で発生していたユーカンピアは、わずかに確認される程度まで減少し、コスキ
ノディスクスも含め、全体的に珪藻類の発生は少なくなっています。また、漁業への悪影響は少
ないですが、所々でノクチルカ(夜光虫)が多い海域があります。
DIN 濃度は、明石海峡周辺、淡路島西岸及び北部沿岸の河口域では概ね 2μmol/L 以上となっ
ています。気象庁の週間天気予報では、降水量は平年並み又は多いとされており、短期的な栄養
塩濃度の推移はやや回復傾向と考えられます。
週間天気予報 気象庁 4 月 6 日 16 時 32 分 発表
※気象庁ホームページより転載
向こう一週間(4/7~4/13)の近畿地方は、高気圧に覆われて晴れる日もありますが、低気圧や前
線の影響で雲が広がりやすく、雨の降る日があるでしょう。
なお、明日(7 日)は、発達する低気圧の影響で荒れた天気となるおそれがあります。
最高気温と最低気温はともに、平年並か平年より高く、期間のはじめはかなり高い日がある見
込みです。
降水量は、平年並か平年より多いでしょう。
その他の情報
・岡山県の調査については、更新されていません。
・香川県の調査については、以下の URL から参照してください。
http://www.pref.kagawa.jp/suisanshiken/jyouhou.htm
【今後の予定】
・今回をもちまして、今シーズンの情報提供は終了します。
*この情報は、ホームページでも見ていただけます。以下のURLにパソコン等からアクセスして下さい。
http://www.hyogo-suigi.jp/