平成26年における秋田県の暴力団情勢について

平 成 26年 に お け る 秋 田 県 の 暴 力 団 情 勢 に つ い て
1
暴力団勢力の概要
(1)
12月 末 現 在 、 県 内 の 暴 力 団 勢 力 は 約 160人 ( 前 年 比 約 20人 減 少 )。
(2)
組織別では、山口組が全体の6割を占めており、山口組の一極集中状態。
また、山口組、稲川会、住吉会と合わせた主要3団体で全体の8割を占めて
おり、暴力団組織の寡占化状態。
(3)
全国警察を挙げて集中取締りを実施している山口組弘道会の傘下組織を含
め、秋田市内に事務所を置く組織の勢力を合わせると全体の6割。
2
暴力団犯罪の検挙
暴 力 団 犯 罪 は 、 検 挙 件 数 32件 、 検 挙 人 員 27人 。 検 挙 人 員 を 主 要 罪 種 別 に み る
と 、 粗 暴 犯 ( 8人 、 全 体 の 30% )、 覚 せ い 剤 取 締 法 違 反 ( 6 人 、 同 22% )、 知 能
犯( 6 人 、同 22% )。
H22
検挙件数
検挙人員
H23
89
46
H24
37
28
H25
93
34
H26
63
45
前年比
32
-31
27
-18
(主な検挙事例)
○
偽造B-CASカードを使用して不正にデジタル放送を視聴していた会
社役員を不正作出私電磁的記録供用で逮捕するとともに、禁止されている
建設業に労働者を派遣させていたとして、労働者派遣事業法違反で再逮捕
(5、6月、秋田中央)
○
未成年女児に飲酒させた山口組弘道会傘下組織幹部を秋田県青少年育成
条例違反で逮捕(6月、秋田東)
○
知人男性を恐喝し、現金を工面させるために首都圏に派遣し、特殊詐欺
を敢行させていた住吉会傘下組織組員ら3人を詐欺で逮捕(7月、秋田臨
港)
3
暴力団対策法の運用
中止命令の発出は、一般人の準暴力的要求行為に対する中止命令2件。準暴
力的要求行為に対する中止命令は、秋田県初。
中止命令
再発防止命令
その他命令
※
H22
4
0
1
H23
1
0
1
H24
4
0
0
H25
4
1
0
H26
22年 、 23年 の 「 そ の 他 命 令 」 は 、 い ず れ も 賞 揚 等 禁 止 命 令
2
0
0
(事例)
○
指定暴力団に対するみかじめ料を支払うために、飲食店経営者に対して
指定暴力団の威力を示し、みかじめ料等を要求した事業者2人に対して、
それぞれ中止命令を発出(7月、秋田中央)
4
暴力団排除活動の推進
(1)
田沢湖・角館観光連盟加盟の観光協会が暴力団排除宣言を実施(5月)し
たほか、金融機関、露天商等各種業界団体において、警察と連携して連絡協
議会を開催。
(2)
山口組弘道会傘下組織と社会的に非難される関係を有していた建設業者に
ついて、地方自治体が発注する事業・事務から排除するために、関係自治体
に 通 報 ( 11月 )。 県 内 各 地 方 自 治 体 の 暴 力 団 排 除 条 例 が 施 行 さ れ た 平 成 24年
以降、初の通報。
(3)
(公 財 )暴 力 団 壊 滅 秋 田 県 民 会 議 が 、 暴 力 団 対 策 法 に 基 づ き 、 指 定 暴 力 団 等
の事務所の使用差止請求訴訟について、付近住民の委託により提起すること
が で き る「 適 格 都 道 府 県 セ ン タ ー 」と し て 、国 家 公 安 委 員 会 か ら 認 定( 7 月 )。
(4)
( 公 財 ) 暴 力 団 壊 滅 秋 田 県 民 会 議 が 、 第 24回 暴 力 団 壊 滅 秋 田 県 民 大 会 の 開
催( 7 月 )、不 当 要 求 防 止 責 任 者 講 習 の 実 施 等 、各 種 暴 力 団 排 除 活 動 を 実 施 。
(5)
長年、暴力追放推進委員に従事していた県内の男性2名が、全国暴力追放
運動中央大会において「暴力追放功労栄誉賞」(銀章、銅章各1)を授与
( 11月 )。
(6)
暴 力 団 関 係 相 談 の 受 理 件 数 は 、 警 察 が 110件 、 暴 力 団 壊 滅 秋 田 県 民 会 議 が
240件 、 合 計 350件 。 近 年 、 増 加 傾 向 。
H22
警察
県民会議
合計
H23
86
157
243
H24
124
139
263
H25
97
157
254
H26
110
184
294
前年比
110
240
350
0
56
56