発行:兵庫県水産技術センター ℡(078)941-8601 兵庫のり研究所 ℡(078)942-1531 珪藻赤潮情報 KH-27-2(播磨灘) 平成 27 年 11 月 20 日 発行 珪 藻 赤 潮 プランクトン調 査 の結 果 をお知 らせします。 調 査 年 月 日 :11 月 19 日 〔調 査 箇 所 は地 図 上 に▲(東 部 )および●(西 部 )印 で表 示 して います。〕 概 況 播磨灘(調査海域)の DIN 濃度は、前回調査時よりも増加し、概ね5μmol/ℓ以上となっていま す。また、ユーカンピア、コスキノディスクスともに散見される程度でした。 水温は、白浜以西では 18.2~20.0℃、家島諸島周辺では 18.8~20.0℃、江井ヶ島・高砂周辺で 19.7~19.9℃、明石海 峡付近並びに西浦では 19.8~19.9℃、鹿ノ瀬周辺では 19.3~19.6℃でした。 相生 網干 8.7 (9.2) 赤穂 14.9 (6.7) 17.1 (6.8) 10.1 (5.7) 6.8 (6.5) 溶存態無機窒素 DIN (μmol/ℓ ) 白浜 家島 坊勢 4.8 (5.1) 7.6 (6.4) 9.8 (5.7) 高砂 24.5 (6.8) 別府 17.1東二見 8.8 (8.9) 江井ヶ島 7.3 林崎 9.5 (5.3) (7.1) (7.3)垂水 7.5 7.0 5.3 (6.7) 5.1 7.4 (7.2) (5.9) (4.8) (7.1) 9.1 6.5 (7.9) 6.9 (6.8) (7.3) 富島 6.7 浦 浅野 森 (6.9) 室津育波 ※ 底層の値を( )で示しています。 仮屋 尾崎 7.0 (6.8) 郡家 江井 相生 網干 0 (0) 赤穂 0 (0) 0 (0) 0 (0) 家島 坊勢 0 (0) ユーカンピア ( cells/mℓ ) 白浜 0 (5) 0 (0) 0 (0) 0 (0) ※ 底層の値を( )で示しています。 須磨 1 (0) 0 (0) 0 (0) 0 (0) 高砂 別府 0 (0) 0 (0) 0 (0) 0 (0) 0 (0) 東二見 江井ヶ島 0 (0) 林崎 0 (0) 富島 浦 浅野 森 育波 室津 仮屋 尾崎 郡家 江井 0 (0) 0 (0) 垂水 0 (0) 須磨 相生 網干 0 (0) 赤穂 0 (0) 0 (0) 家島 0 (0) 0 (0) 高砂 0 (0) 別府 0 東二見 (0) 江井ヶ島 0 林崎 0 (0) (5) 0 0 (0) 0 (0) (5) 5 0 (0) (0) 富島 0 浦 浅野 森 (0) 室津育波 0 (0) 坊勢 0 (0) 5 (0) 5 (0) コスキノディスクス ( cells/ℓ ) 白浜 0 (0) ) 0 (0) 0 (5) 郡家 ※ 底層の値を( )で示しています。 江井 沿岸西部 12 点平均 DIN(μg-at/ℓ)※ 12 沿岸東部 11 点平均 DIN(μg-at/ℓ)※ 8 6 10 8 6 4 4 2 2 0 11月 12月 1月 2月 H22 H23 H24 H25 H26 H27 12 H22 H23 H24 H25 H26 H27 10 3月 4月 0 11月 沿岸西部 12 点平均 ユーカンピア細胞密度(cells /mℓ)※ 350 ~ H22 H23 H24 H25 H26 H27 300 250 200 150 350 374 150 50 1月 2月 3月 4月 0 11月 沿岸西部12 点平均 コスキノディスクス細胞密度(cells/ℓ)※ 500 400 ~ 1,847(H22) ~ 1,146(H24) H22 H23 H24 H25 H26 H27 300 200 3月 4月 12月 1月 2月 3月 4月 沿岸東部11 点平均 コスキノディスクス細胞密度(cells/ℓ)※ 500 400 H22 H23 H24 H25 H26 H27 ~ 1,222(H22) ~ 687(H24) 300 200 100 100 0 11月 2月 H22 H23 H24 H25 H26 H27 200 50 1月 沿岸東部 11 点平均 ユーカンピア細胞密度(cells /mℓ)※ 250 100 12月 12月 300 100 0 11月 仮屋 尾崎 0 (0) 須磨 垂水 12月 1月 2月 3月 4月 0 11月 12月 1月 ※1:数値はすべて表層の値です。2:調査地点は、沿岸東部 11 点は▲、沿岸西部 12 点は●で表示しています。 2月 3月 4月 平成27年11月19日の水平分布状況(表層、実測値) 溶存態無機窒素濃度(DIN、μg-at/L) 10 12 H 1012 H 12 8 6 コスキノディスクス(cells/L) H 8 L ユーカンピア(cells/ml) 8 H 北部沿岸の一部海域でごくわずかに 確認される程度です。 コスキノディスクスワイレシーは散見 される程度です(5cells/L以下)。 6 今回南部は調査していません 今回南部は調査していません 今回南部は調査していません *Hは濃度又は密度が高く、Lは低いことを示しています 播磨灘における今後の栄養塩等に関する動向見込み 播磨灘北部沿岸では小型珪藻が発生していますが、全体的に量は少なめです。大型珪藻のコス キノディスクスワイレシー及びユーカンピアは散見される程度です。 降雨による陸域からの栄養塩供給もあり、北部海域の DIN 濃度は概ね 5μmol/L 以上、北部沿岸 の河口域では 10μmol/L 以上を維持しています。気象庁の週間天気予報では、降水量は平年並み 又は多いとされており、海域全体の短期的な栄養塩濃度の推移は現状維持程度と考えられます。 週間天気予報 気象庁 11 月 19 日 16 時 32 分 発表 ※気象庁ホームページより転載 向こう一週間(11/20~11/26)の近畿地方は、気圧の谷や湿った気流の影響で雲が広がりやすく、 期間の中頃には雨の降る日があるでしょう。 最高気温は、期間の中頃にかけては平年並か平年より高く、期間の終わりは平年より低い見込 みです。 最低気温は、平年並か平年より高く、期間の中頃からは高い日があるでしょう。 降水量は、平年並か平年より多い見込みです。 その他の情報 ・岡山県の調査(11/12)では、日生沿岸域で DIN(表層)が 8.2~9.5μM、コスキノディスクスは 確認されていません。 ・香川県の調査については、以下の URL から参照してください。 http://www.pref.kagawa.jp/suisanshiken/jyouhou.htm 【今後の予定】 ・平成 28 年 4 月上旬まで毎月 3 回程度(上・中・下旬)の発行を予定しています。 ・次回は 12 月 3 日頃に発行予定です。 *この情報は、ホームページでも見ていただけます。以下のURLにパソコン等からアクセスして下さい。 http://www.hyogo-suigi.jp/
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