田助地区(PDF:736KB)

【整理番号30】
事後評価書(完了後の評価)
都道府県名
事業名
長崎県
関係市町村
水産物供給基盤整備事業
タ
地区名
スケ
田助
平戸市田助町・大久保町
( 広域水産物供給基盤整備事業(漁港) )
事業主体
長崎県
Ⅰ 基本事項
1.地区概要
漁港名(種別)
陸揚金額
登録漁船隻数
主な漁業種類
漁業経営体数
地区の特徴
漁場名
-
田助漁港(第2種)
297 百万円
陸揚量
532.5
トン
215
隻
119
隻
利用漁船隻数
ひき網、定置網、かご漁業
主な魚種
トビウオ、イカ、タコ
73 経営体
組合員数
153
人
田助漁港は、平戸島の北部東海岸の平戸瀬戸航路側面に位置し、周辺海域には
平戸海峡の急流に洗われた天然礁が点在し、対馬暖流が北流しているため、好
漁場に恵まれている。漁業形態もひき網、定置網、かご漁業と多様であり、専
業漁業の世帯も多いため、漁業が基幹産業として本地区を支えている。
2.事業概要
事業目的
主要工事計画
本地区において、台風時等における港内への侵入波を防止し、出漁・準備作
業時の安全・安心な作業環境を形成するため、防波堤の整備や護岸の改良を
行う。また、漁獲物の陸揚作業の軽労化及び効率化を図るため、干満差に対
応した浮桟橋を整備する。
東防波堤L=20m、東防波堤(改良)L=55m、内防波堤(C)L=90m、
防波堤(A)(改良)L=100m、防波堤(C)(改良)L=80m、浮桟橋N=1基、
-3m岸壁(B)L=60m、船揚場L=20m、道路(A)L=145m、用地舗装A=2,100㎡ 他
事業費
1,403百万円
事業期間
平成13年度~平成21年度
Ⅱ 点検項目
1.費用対効果分析の算定基礎となった要因の変化
本事業では、平成12年度に事前評価を実施し、経済効果の妥当性について評価を行った。そ
の際の分析の算定根拠となった平成23年度における漁船数(将来値)については、高齢化に
伴う漁業者の減少といった要因から減少しており、費用便益比率も平成12年の1.71から平成
27年の1.43へと減少している。
2.事業効果の発現状況
事業実施以前は、港内の静穏度の不足による漁船被害の発生や陸揚げ施設の不足による陸揚
げの順番待ちといった問題があったが、本事業による防波堤整備による漁船被害の防止や浮
桟橋等の整備による陸揚げ作業の効率化が図られた。
また、現時点での費用対効果分析の結果は1.0を上回っており、一定の効果発現が見られる。
3.事業により整備された施設の管理状況
本事業により整備された施設は、漁港管理者である長崎県が漁港漁場整備法第26条の規定に
基づき漁港管理規定を定め、これに従い、適正に漁港の維持、保全及び運営その他漁港の維
持管理を行っている。
4.事業実施による環境の変化
屋根付浮桟橋の整備に伴い陸揚げ時の鮮度を維持することができ、トビウオやイカでは漁獲
高に占める高値取引の割合が増加した。
5.社会経済情勢の変化
本漁港における登録漁船隻数は平成13年では158隻であったが、高齢化や担い手不足といった
問題等があり、平成25年には119隻に減少している。
【整理番号30】
6.今後の課題
本事業により整備した漁港の効果継続のため、適正な維持管理、施設の改良等を通して、施
設の長寿命化対策と計画的な維持管理が重要である。
7.事業の投資効果が十分見込まれたか
平成12年評価時の
費用便益比B/C
1.71
現時点の
B/C
1.43
※別紙「費用対効果分析
集計表」のとおり
Ⅲ 総合評価
本事業では、生産拠点として重要な役割を担っている当該地区において、安全・安心な漁業活動
の確保と効率的な陸揚げを図るため、防波堤や浮桟橋、用地等の整備を行った。
また、貨幣化が可能な効果について、費用対効果分析を行ったところ、1.0を超えており、
経済効果についても確認されている。
以上の結果より、本事業は当該地区において漁業生産性の向上及び就労環境の改善へ寄与したも
のとなっており、想定した事業効果の発現が認められた。
【整理番号30】
費用対効果分析集計表
1 基本情報
都道府県名
事業名
長崎県
地区名
広域水産物供給基盤整備事業(漁港)
田助
施設の耐用年数
50年
2 評価項目
評価項目
便益額(現在価値化)
①水産物生産コストの削減効果
1,226,667
千円
②漁獲機会の増大効果
千円
③漁獲可能資源の維持・培養効果
千円
水産物の生産性向上
④漁獲物付加価値化の効果
便
益
の
評
価
項
目
及
び
便
益
額
2,351,171
千円
39,604
千円
漁業就労環境の向上
⑤漁業就労環境の労働環境改善効果
生活環境の向上
⑥生活環境の改善効果
千円
地域産業の活性化
⑦漁業外産業への効果
千円
⑧生命・財産保全・防御効果
千円
⑨避難・救助・災害対策効果
千円
⑩自然環境保全・修復効果
千円
非常時・緊急時の対処
自然保全・文化の継承 ⑪景観改善効果
千円
⑫地域文化保全・継承効果
千円
⑬漁港利用者の利便性向上効果
千円
⑭その他
千円
その他
B
3,617,442
千円
総費用額(現在価値化) C
2,537,125
千円
計(総便益額)
費用便益比
3 事業効果のうち貨幣化が困難な効果
B/C
1.43
広域水産物供給基盤整備事業(漁港) 田助地区 事業概要図
船揚場
用地(B)
道路(A)
用地(C)
道路(C)
船揚場
防波堤(補修)
護岸
内防波堤(C)
(改良)
用地舗装
‐3m岸壁(B)
内防波堤(C)
浮桟橋
‐3m航路
防波堤(C)
(改良)
防波堤(A)
(改良)
護岸(改良)
東防波堤
(改良)
東防波堤
【整理番号30】
事業主体: 長崎県
主要工事計画:東防波堤20m、 東防波堤(改良)55m
内防波堤(C)90m、 内防波堤(C)(改良)70m
防波堤(A)(改良)100m、 防波堤(C)(改良)80m
防波堤(補修)38m
護岸50m、 護岸(改良)47m
‐3m航路1,100m2
浮桟橋1基、 ‐3m岸壁(B)60m
船揚場20m、 船揚場10m
道路(A)145m、道路(C)15m
用地(B)1,000㎡、 用地(C)120㎡
用地舗装2,100㎡
事業費: 1,403百万円
事業期間: 平成13年度~平成21年度
【整理番号30】
田助地区 広域水産物供給基盤整備事業(漁港)の効用に関する説明資料
1.事業概要
(1) 事
(2) 主
業
要
目
工
事
(3) 事
業
(4) 工
的 : 本地区において、台風時等における港内への侵入波を防止し、出漁・
準備作業時の安全・安心な作業環境を形成するため、防波堤の整備や
護岸の改良を行う。また、漁獲物の陸揚作業の軽労化及び効率化を図
るため、干満差に対応した浮桟橋を整備する。
計
画 : 東防波堤L=20m、東防波堤(改良)L=55m、内防波堤(C)L=90m、
防波堤(A)(改良)L=100m、防波堤(C)(改良)L=80m、浮桟橋N=1基、
-3m岸壁(B)L=60m、船揚場L=20m、道路(A)L=145m、
用地舗装A=2,100㎡ 他
費 : 1,403百万円
期 : 平成13年度~平成21年度
2.総費用便益比の算定
(1)総費用総便益比の総括
区分
総費用(現在価値化)
総便益額(現在価値化)
総費用総便益比
算定式
①
②
②÷①
数値
2,537,125 (千円)
3,617,442 (千円)
1.43
(2)総費用の総括
施設名
L=
L=
L=
L=
L=
L=
L=
L=
L=
A=
N=
L=
L=
L=
L=
L=
A=
A=
A=
東防波堤
東防波堤(改良)
内防波堤(C)
防波堤(A)(改良)
防波堤(C)(改良)
護岸
護岸(改良)
防波堤(補修)
内防波堤(C)(改良)
-3m航路
浮桟橋
-3m岸壁(B)
船揚場
船揚場
道路(A)
道路(C)
用地(B)
用地(C)
用地舗装
計
維持管理費等
総費用
現在価値化後の総費用
(3)年間標準便益
効果項目
区分
整備規模
20.0m
55.0m
90.0m
100.0m
80.0m
50.0m
47.0m
38.0m
70.0m
1,100.0㎡
1.0基
60.0m
20.0m
10.0m
145.0m
15.0m
1,000.0㎡
120.0㎡
2,100.0㎡
年間標準便益額
(千円)
事業費(千円)
20,800
80,900
123,700
288,060
219,545
15,250
18,745
10,800
34,600
26,900
294,100
37,600
74,600
86,300
21,700
1,200
8,550
22,900
16,250
1,402,500
147,525
1,550,025
2,537,125
効果の要因
水産物生産コストの削減効果
・静穏度の向上に伴う出漁準備等作業時間の短縮
・係留施設の拡充整備に伴う陸揚等作業時間の短縮
・船揚場の改良整備による他港への移動時間及び経費削減
42,453 ・用地舗装の整備に伴う網耐用年数の延長
・静穏度の向上に伴う漁船耐用年数の延長
・外郭施設の整備による出漁準備等作業時間の短縮
漁獲物付加価値化の効果
71,095 ・屋根付浮桟橋の整備に伴うイカ・トビウオの商品価値上昇
漁業就業者の労働環境改善効果
計
1,457 ・外郭・係留施設の一体的な整備に伴う陸揚作業の環境改善
115,005
【整理番号30】
(4)費用及び便益の現在価値算定表
評
価
期
間
費用(千円)
デフ
事業費
現在価値
年 割引率 レータ
(維持管理 (維持管理
度
費含む)
費含む)
①
②
③
便益(千円)
水産物
生産コスト
削減効果
漁獲物
付加価値化
の効果
漁業就業者
の労働環境
改善効果
現在価値
(千円)
計
④
①×②×③
①×④
-14 13 1.732
1.141
100,000
197,584
0
0
-13 14 1.665
-12 15 1.601
1.144
150,000
285,727
0
0
9,023
1.168
118,188
221,012
5,636
5,636
-11 16 1.539
-10 17 1.480
1.169
390,188
702,191
5,636
5,636
8,676
1.168
151,773
262,404
5,636
71,095
76,731
113,581
-9 18 1.423
-8 19 1.369
1.145
143,430
233,747
5,636
71,095
76,731
109,212
1.156
202,065
319,680
5,636
71,095
76,731
105,012
-7 20 1.316
-6 21 1.265
1.154
138,065
209,663
5,636
71,095
76,731
100,973
1.082
19,146
26,212
28,002
71,095
99,097
125,389
-5 22 1.217
-4 23 1.170
1.041
2,951
3,737
42,453
71,095
1,457
115,005
139,921
1.079
2,951
3,724
42,453
71,095
1,457
115,005
134,540
-3 24 1.125
-2 25 1.082
1.042
2,951
3,458
42,453
71,095
1,457
115,005
129,365
1.046
2,951
3,338
42,453
71,095
1,457
115,005
124,389
-1 26 1.040
0 27 1.000
1.000
2,951
3,069
42,453
71,095
1,457
115,005
119,605
71,095
1,457
115,005
115,005
1.000
2,951
2,951
42,453
28 0.962
29 0.925
1.000
2,951
2,837
42,453
71,095
1,457
115,005
110,582
1.000
2,951
2,728
42,453
71,095
1,457
115,005
106,329
30 0.889
31 0.855
1.000
2,951
2,623
42,453
71,095
1,457
115,005
102,239
1.000
2,951
2,522
42,453
71,095
1,457
115,005
98,307
31 58 0.296
32 59 0.285
1.000
2,951
875
42,453
71,095
1,457
115,005
34,094
1.000
2,951
841
42,453
71,095
1,457
115,005
32,783
33 60 0.274
34 61 0.264
1.000
2,951
809
42,453
71,095
1,457
115,005
31,522
1
2
3
4
1.000
2,951
778
42,453
71,095
1,457
115,005
30,310
35 62 0.253
36 63 0.244
1.000
2,951
748
42,453
71,095
1,457
115,005
29,144
1.000
2,951
719
42,453
71,095
1,457
115,005
28,023
37 64 0.234
38 65 0.225
1.000
2,951
691
42,453
71,095
1,457
115,005
26,945
1.000
2,763
622
36,817
71,095
1,457
109,369
24,639
39 66 0.217
40 67 0.208
1.000
2,763
598
36,817
71,095
1,457
109,369
23,692
1.000
1,178
245
36,817
1,457
38,274
7,972
41 68 0.200
42 69 0.193
1.000
1,020
204
36,817
1,457
38,274
7,665
1.000
886
171
36,817
1,457
38,274
7,371
43 70 0.185
44 71 0.178
1.000
886
164
36,817
1,457
38,274
7,087
1.000
805
143
14,451
1,457
15,908
2,832
計
計
1,550,025 2,537,125
※評価期間は、便益対象施設が複数ある場合、各施設の整備毎に効果が発生するものとして算定
※端数処理のため各項目の和は必ずしも合計とはならない。
3,617,442
【整理番号30】
3.効果額の算定方法
(1)水産物生産コストの削減効果
1)静穏度の向上に伴う出漁準備等作業時間の短縮
区分
備考
年間出漁日数(日/年)
①
155
作業人員(人)
②
153 平成25年度港勢調査:漁業従事者
1日当たりの出漁・準備時間(hr)
整備前
③
整備後
④
漁業者労務単価(円/hr)
⑤
平成25年~平成26年 第61次長崎農林水産統計年報(別紙参照)
調査日:平成27年11月
調査場所:平戸市漁協
0.50 調査対象者:漁業組合職員
調査実施者:長崎県職員
0.42 調査実施方法:ヒアリング調査
1,398
平成25年~平成26年 第61次長崎農林水産統計年報(別紙参照)
2,652 (③-④)×①×②×⑤/1,000
年間便益額(千円/年)
2)係留施設の拡充整備に伴う陸揚等作業時間の短縮
区分
備考
年間出漁日数(日/年)
①
155
作業人員(人)
②
153 平成25年度港勢調査:漁業従事者
1日当たりの陸揚作業時間(hr)
整備前
③
0.50
整備後
④
0.33
⑤
1,398
漁業者労務単価(円/hr)
平成25年~平成26年 第61次長崎農林水産統計年報(別紙参照)
調査日:平成27年11月
調査場所:平戸市漁協
調査対象者:漁業組合職員
調査実施者:長崎県職員
調査実施方法:ヒアリング調査
平成25年~平成26年 第61次長崎農林水産統計年報(別紙参照)
5,636 (③-④)×①×②×⑤/1,000
年間便益額(千円/年)
3)船揚場の改良整備による他港への移動時間及び経費削減
区分
対象隻数(隻)
備考
①
平成25年度港勢調査:登録漁船数
50
~3t未満
作業員数(人/日)
②
年間修理回数(回/年)
③
他港への移動時間(hr)
薄香湾漁港、平戸港(海路)
薄香湾漁港、平戸港(陸路)
50
100
調査日:平成27年11月
2 調査場所:平戸市漁協
調査対象者:漁業組合職員
調査実施者:長崎県職員
0.50 調査実施方法:ヒアリング調査
④
⑤
0.25
⑥
⑦
55.1 平成27年10月長崎県港湾・漁港請負工事積算基準
2.6 平成26年10月建設機械等損料算定表
重油(本土)
ガソリン(本土)
⑧
⑨
66 平成27年10月長崎県基本単価一覧表(別紙参照)
131
漁業者労務単価(円/hr)
⑩
労働時間削減便益(千円/年)
⑪
139 ②×④×⑩×③/1,000
燃料費削減便益(漁船)(千円/年)
⑫
363 (①×2往復×④×⑥×⑧)×③/1,000
燃料費削減便益(ライトバン)(千円/年)
⑬
17 (①×2往復×⑤×⑦×⑨)×③/1,000
燃料消費量(㍑/hr)
漁船(3t)
ライトバン(1,500cc)
燃料費(円/㍑)
年間便益額(千円/年)
1,398
平成25年~平成26年 第61次長崎農林水産統計年報(別紙参照)
519 ⑪+⑫+⑬
【整理番号30】
4)用地舗装の整備に伴う網耐用年数の延長
区分
備考
整備前の網の耐用年数(年)
①
3
整備後の網の耐用年数(年)
②
4
③
④
⑤
⑥
⑦
10
25
45
10
34
⑧
⑨
2,000
2,600
網漁業数(網)
定置網
かご網
ひき網
ごち網
刺網
調査日:平成27年11月
調査場所:平戸市漁協
調査対象者:漁業組合職員
調査実施者:長崎県職員
調査実施方法:ヒアリング調査
網補修費(千円/網)
定置網、かご網、ひき網、ごち網
刺網
22,366 (1/①-1/②)×((③+④+⑤+⑥)×⑧+⑦×⑨)
年間便益額(千円/年)
5)静穏度の向上に伴う漁船耐用年数の延長
区分
備考
整備前の漁船耐用年数(年)
①
整備後の漁船耐用年数(年)
②
対象船舶トン数(トン)
③
漁船建造費(千円/トン)
④
7 減価償却資産の耐用年数等に関する省令(財務省)
10.17
水産基盤整備事業費用対効果分析のガイドライン参考資料-(平成26年度4月、水産庁)
50 平成25年度港勢調査:3t未満
3,352
水産基盤整備事業費用対効果分析のガイドライン参考資料-(平成26年度4月、水産庁)
7,463 (1/①-1/②)×③×④
年間便益額(千円/年)
6)外郭施設の整備による出漁準備等作業時間の短縮
区分
台風通過後に出漁困難となる年間回数(回/年)
備考
①
台風通過後に出漁困難となる日数(日/年)
整備前(2日後に出漁×4回/年)
整備後(通過翌日から可能)
②
③
4 調査日:平成27年11月
調査場所:平戸市漁協
調査対象者:漁業組合職員
8 調査実施者:長崎県職員
調査実施方法:ヒアリング調査
0
1日当たりの漁獲量(属人)(トン/日)
属人漁獲量(トン/年)
年間出漁日数(日/年)
1日当たり(トン/日)
④
⑤
⑥
522.2 平成25年度港勢調査
155.0 平成25年~平成26年 第61次長崎農林水産統計年報(別紙参照)
3.4 ④÷⑤
⑦
⑧
⑨
291 平成25年度港勢調査
522.2 平成25年度港勢調査
557 ⑦÷⑧
第61次長崎農林水産統計年報(水産編)
0.252
P268 長崎県漁船漁業漁家平均(別紙参照)
トン当たりの漁獲高(属人)(百万円/トン)
属人漁獲高(百万円/年)
属人漁獲量(トン/年)
トン当たり(千円/年)
漁業所得率
漁獲高向上便益額(千円/年)
⑩
3,817 (②-③)×⑥×⑨×⑩
【整理番号30】
(2)漁獲物付加価値化の効果
1)屋根付浮桟橋の整備に伴うイカ・トビウオの商品価値上昇
区分
備考
イカの取引実績
高値取引(20,000円/6.0kg)
中値取引(12,000円/6.0kg)
安値取引(6,000円/6.0kg)
①
②
③
3,333
2,000
1,000
④
33
46
102
104
69
71
⑤
47,328.6
71,000.0
21,300.0
139,628.6
イカの陸揚量(トン)
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
5年間平均
整備前陸揚実績(千円/年)
高値(取扱量の2割)
中値(取扱量の5割)
安値(取扱量の3割)
計(千円/年)
(④×0.2×①)
(④×0.5×②)
(④×0.3×③)
整備後陸揚実績(千円/年)
高値(取扱量の7割)
中値(取扱量の2割)
安値(取扱量の1割)
計(千円/年)
(④×0.7×①)
(④×0.2×②)
(④×0.1×③)
⑥
トビウオの取引実績
高値取引(8,500円/11kg)
安値取引(5,500円/11kg)
⑦
⑧
165,650.1
28,400.0
7,100.0
調査日:平成27年11月
201,150.1
調査場所:平戸市漁協
調査対象者:漁業組合職員
調査実施者:長崎県職員
772 調査実施方法:ヒアリング調査
500
トビウオの陸揚量(トン)
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
5年間平均
⑨
24
103
173
93
47
88
⑩
27,174.4
26,400.0
53,574.4
⑪
54,348.8
8,800.0
63,148.8
整備前陸揚実績(千円/年)
高値(取扱量の4割)
安値(取扱量の6割)
計(千円/年)
(⑨×0.4×⑦)
(⑨×0.6×⑧)
整備後陸揚実績(千円/年)
高値(取扱量の8割)
安値(取扱量の2割)
計(千円/年)
(⑨×0.8×⑦)
(⑨×0.2×⑧)
施設整備による便益額(千円/年)
整備前の実績額(千円/年)
整備後の実績額(千円/年)
年間便益額(千円/年)
(⑤+⑩)
(⑥+⑪)
(⑬-⑫)
⑫
⑬
193,203.0
264,298.9
71,095.0
【整理番号30】
(3)漁業就業者の労働環境改善効果
1)外郭・係留施設の一体的な整備に伴う荷揚作業の環境改善
区分
備考
整備前の作業状況の基準値(Bランク)
①
1.153
整備後の作業状況の基準値(Cランク)
②
1.000
作業人員(人)
③
荷揚げ作業時間(hr)
④
荷揚げ日数(日)
⑤
漁業者労務単価(円/hr)
⑥
平成27年長崎県原単位(別紙参照)
153 平成25年度港勢調査:漁業従事者
0.33 調査日:平成27年11月 調査場所:平戸市漁協
調査対象者:漁業組合職員 調査実施者:長崎県職員
荷揚作業便益額(千円/年)
※端数処理のため各項目の和は必ずしも合計とはならない。
135 調査実施方法:ヒアリング調査
1,398
平成25年~平成26年 第61次長崎農林水産統計年報(別紙参照)
1,457 (①-②)×③×④×⑥×⑤/1,000
費⽤対効果算定に⽤いる原単位表【平成27年11⽉】
単価計算
●年間出漁⽇数
参考資料 平成25〜26年 第61次⻑崎農林⽔産統計年報
編集・発⾏ 農林⽔産省⼤⾂官房統計部
出 漁 ⽇ 数(⽇)
漁船漁業漁家平均
東 動⼒3t未満
シ 3〜5
ナ 5〜10t
海 10〜20t
20t以上
155
164
145
146
179
176
●漁業者所得
参考資料 平成25〜26年 第61次⻑崎農林⽔産統計年報
編集・発⾏ 農林⽔産省⼤⾂官房統計部
項 ⽬
漁労所得
出漁⽇数(平均)
漁業者所得
数 量
1,734,000 円
155 ⽇
11,187 円/⽇
備 考
① (H21〜H25平均)
②
①÷②
●漁業者労務単価
参考資料 平成25〜26年 第61次⻑崎農林⽔産統計年報
編集・発⾏ 農林⽔産省⼤⾂官房統計部
項 ⽬
漁業者所得
労働時間
漁業者労務単価
数 量
11,187 円/⽇
8 h
1,398 円/h
①
②
①÷②
備 考
●⼀般労務単価
参考資料 ⻑崎県の統計HP(H26統計資料)
統計 ⻑崎県
項 ⽬
賃⾦
労働時間
⼀般労務単価
数 量
252,310 円/⽉
149.5 h/⽉
1,687 円/h
①
②
①÷②
備 考
※漁労所得(H21〜H25)
H21
1,212
H22
1,332
H23
2,426
H24
2,626
H25
1,074
平均
1,734
労働環境改善効果の評価基準(H27年11⽉ ⻑崎県版)
労働環境改善効果を測定する際の基準値は、「⻑崎県 基本単価⼀覧 H27年10⽉」に基づいて、
漁業における作業労務状況を踏まえた建設業の職種を抽出し、危険性や重労働性等の観点から、A、
B、Cの3ランクに分類して各々の平均報酬⽇額を求めた(表1)。次に各ランク別の平均賃⾦につ
いて、Cランク(通常作業)の平均報酬⽇額を基準として指数化し、これを基準値とした。
表1 労働環境ランク別の基準値
Aランク
とび⼯
事故・傷害・病気等の危険性が⾼い作業
⾼所作業で落下等の危険性⾼い
報酬⽇額
17,500
Bランク
重労働(通常作業よりも⾁体的負担が⼤きな作業
報酬⽇額
⽯⼯
⼈⼒での屋外作業が主体で重労働
21,900
⼈⼒での屋外作業が主体で重労働
20,600
潜かん⼯
地下の気密な作業室内での作業で危険性⾼い
27,100
ブロック⼯
削岩⼯
削岩機や爆薬を使⽤する作業で危険性⾼い
24,500
鉄筋⼯
⼈⼒での屋外作業が主体で重労働
17,800
24,600
鉄⾻⼯
⼈⼒での屋外作業が主体で重労働
16,100
19,500
普通船員
海上での作業で、重労働
18,300
31,000
潜⽔連絡員
海上での作業で、重労働
19,500
トンネル特殊⼯
トンネル作業員
トンネル内での作業のため、危険性⾼い
潜⽔⼠
海⾯下での作業のため、危険性⾼い
⼭林砂防⼯
急傾斜地や狭隘な⾕間での作業で危険性⾼い
橋りょう特殊⼯
橋りょう塗装⼯
⾼所作業を伴い、落下等の危険性⾼い
19,400
潜⽔送気員
海上での作業で、重労働
19,600
22,000
型わく⼯
⼈⼒での屋外作業が主体で重労働
18,000
24,000
建築ブロック⼯
⼈⼒での屋外作業が主体で重労働
21,200
19,222
23,289
Cランク
普通作業員
通常作業(⽐較的⾁体的負担の⼩さな作業)
報酬⽇額
⼈⼒での屋外普通作業
14,400
基準値の算定
軽作業員
⼈⼒での屋外軽作業
11,500
板⾦⼯
屋内での作業が主体
17,500
Aランクの基準値(Sa)
サッシ⼯
屋内での作業が主体
22,800
= 23,289 /
内装⼯
屋内での作業が主体
19,000
ガラス⼯
屋内での作業が主体
18,400
Bランクの基準値(Sa)
建具⼯
屋内での作業が主体
14,800
= 19,222 /
ダクト⼯
屋内での作業が主体
15,000
16,675 =
16,675 =
1.397
1.153
16,675
漁業作業状況ランク
<Aランク>
基準値
Sa=
事故・傷害・病気等の
・厳寒期における⻑時間屋外作業
1.397
発⽣の恐れが⼤きい
<Bランク>
該当する作業イメージ
(ex.北海道などにおける冬場の刺網はずし作業等)
・⼤潮位差漁港における岸壁作業
(ex.6m程の潮位差のあう有明海での陸揚・準備作業等)
Sb=
過重労働(A,Cの中間)
・岸壁等が未整備のため、漁船の上下架作業等が⼈⼒で⾏われ
1.153
ている場合等
・岸壁等が未整備のため、漁獲物の陸揚や資材積込作業等が重
労働である場合等
<Cランク>
通常作業
Sc=
・漁港整備等によりA⼜はBランクの危険性や重労働性が改善
1.000
された通常作業負荷の状況
※上記基準値は、「⻑崎県 基本単価⼀覧 H27年10⽉」を基に算定した。