【整理番号24】 事後評価書(完了後の評価) 都道府県名 事業名 沖縄県 関係市町村 水産物供給基盤整備事業 セ 地区名 ラ ガキ 瀬良垣 恩納村 地域水産物供給基盤整備事業 ( 事業主体 ) 恩納村 Ⅰ 基本事項 1.地区概要 漁港名(種別) 瀬良垣漁港(第1種) 陸揚金額 13 百万円 登録漁船隻数 45 隻 主な漁業種類 海藻類養殖、その他網漁業 漁業経営体数 7 経営体 地区の特徴 漁場名 陸揚量 利用漁船隻数 主な魚種 組合員数 - 40.1 トン 45 隻 モズク、その他魚類 53 人 本地区は、沖縄本島のほぼ中央に位置し、周辺には多くの大型リゾートホ テルが立ち並び観光産業が盛んで、モズク養殖を中心とした漁業が基幹作業 として地域経済を支えている。 2.事業概要 せ ら がき 瀬良垣漁港の周辺は、豊かな漁場が広がっているが、船揚場や物揚場が皆 無な状況のため、漁業者は船を船溜場や民家の軒下での保管を余儀なくさ 事業目的 れ、さらに係留施設や漁港用地も無く、陸揚げ等の円滑な漁業活動に支障を きたしている。そのため、外郭施設、水域施設、係留施設等を整備し、漁港 機能の充実を図るとともに、就労環境の改善を図る。 防波堤(1)L=240m、-2.5m物揚場L=120m、 船揚場L=50m、-2.5m泊地A=6,020㎡、 主要工事計画 道路L=614.4m、用地護岸L=260.2m、 蓄養水面V=990m3、用地造成A=27,537㎡ 事業費 2,344百万円 事業期間 平成13年度~平成21年度 Ⅱ 点検項目 1.費用対効果分析の算定基礎となった要因の変化 本事業では、平成13年に事前評価を実施し、経済効果の妥当性について評価を行った。そ の際の分析の算定基礎となった労務単価等については変更している。 2.事業効果の発現状況 事業実施以前は、物揚場等が不十分であったため、就労環境に問題があったが、本事業に よる物揚場施設や道路施設等の整備により、就労環境、労働時間の削減等の改善等が図られ た。また、現時点での費用対効果分析の結果は1.0を上回っており、一定の効果発現が見 られる。 3.事業により整備された施設の管理状況 本事業により整備された施設は、漁港管理者である恩納村が漁港漁場整備法第26条の規 定に基づき漁港管理規定を定め、これに従い、適正に漁港の維持、保全及び運営その他漁港 の維持管理を行っている。 4.事業実施による環境の変化 増加傾向にある観光客にダイビング等の安全な遊興の提供と地元観光産業の拠点地域とし ての役割も期待されている。 【整理番号24】 5.社会経済情勢の変化 当該漁港における登録漁船隻数は登録漁船隻数は平成22年には41隻であったが、漁業就労 環境の向上により、平成25年には45隻に増加している。また、3t以上の漁船隻数は平成22年 には6隻であったが、漁港施設の向上により、平成25年には8隻に増加している。 6.今後の課題 本事業の効果項目のうち「漁獲資源の維持・培養効果」の効果が当初の事業計画の想定さ れていたほど効果が現れていない。 資源管理型漁業・つくり育てる漁業へ支援を図るために、モズク養殖規模の拡大および未整 備の海ぶどう養殖施設や貝類養殖、サンゴ養殖の整備が今後の課題である。 7.事業の投資効果が十分見込まれたか 平成13年評価時の 費用便益比B/C 1.3 現時点の B/C 1.03 ※別紙「費用対効果分析 集計表」のとおり Ⅲ 総合評価 事業では、北部の生産拠点として重要な役割を担っている当該地区において、安全・安心な漁 業活動の確保と効率的な陸揚げ、資源管理型漁業・つくり育てる漁業へ支援を図るために、外郭 施設、水域施設、係留施設、漁港施設用地の整備を行った。 本事業の効果項目のうち「水産物生産コストの削減」の効果、「漁業外産業」への効果が高く 評価できる。 また、貨幣化が可能な効果について、費用対効果分析を行ったところ、1.0を超えており、 経済効果についても確認されている。 さらに、事業効果のうち貨幣化が困難なものの、「遊漁船等の乗客の乗降の安全性の向上」や 「担い手支援」のような効果が認められた。 以上の結果から、本事業は当該地区において漁業経営の安定及び地域経済の振興へ寄与したもの となっており、事業効果の発現が認められた。 地域水産物供給基盤整備事業 瀬良垣地区 事業概要図 【整理番号 24】 防波堤(3) 防波堤(1) 用地護岸(2) -5.0m 泊地(蓄養) 波除堤 防波堤(2) -2.5m 泊地 -1.5m 泊地 用地護岸(1) 船揚場 用地造成(1) 用地護岸(3) 用地護岸 駐車場 道路 -2.5m 物揚場 -3.0m 航路 用地護岸(4) 事 業 主 体:恩納村 主要工事計画:防波堤(1)L=240m、-2.5m物揚場L=120m 船揚場L=50m、-2.5m泊地A=6,020 ㎡ 用地造成(3) 道路L=614.4m、用地護岸L=260.2 ㎡ 畜養水面V=990 ㎥ 用地造成(2) 用地造成A=27,537 ㎡ 事 業 事 業 期 費 : 2,344 百万円 間:平成 13 年度~平成 21 年度
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